次代への戦訓

    2022年4月28日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船 田中康夫氏⑦、環境問題、海運会社は協力体制を

     10年以上前に、コペンハーゲンでマースクの人たちを前にプレゼンをしたことがあった。マースク側のトップとして参加していたのが、サステナビリティ担当の副社長だった。「環境」というと、続き

    2022年4月27日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船 田中康夫氏⑥、データの時代が始まった

     2008年に開発した「FUELNAVI」は、本船パフォーマンスを船上でリアルタイムでモニターできる燃費計だ。これでコンテナ船の諸データを収集し、安藤英幸君と角田領君がデータを解析続き

    2022年4月26日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船 田中康夫氏⑤、MTIで研究開発の在り方を実践

     2000年頃からIMO(国際海事機関)で環境問題に関する規制がますます強くなっていた。当時の草刈隆郎社長が、郵船も環境技術に力を入れるべきという号令をかけ、その一環として、当時の続き

    2022年4月25日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船 田中康夫氏④、新造船から飛行船輸送まで

     1993年に新造船部門に移り、95年に計画課長になった。当時はコンテナ船が大型化していた時代だ。それまではパナマックス幅で3600TEU積みが普通だったが、郵船も初のオーバーパナ続き

    2022年4月22日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船 田中康夫氏③、保船の立場から見た技術の過渡期

     私は保船担当が長かったが、保船の仕事を一言でいうと、「何でも屋」だ。トラブルが発生すれば、飛んでいき対応する。船で何か問題が生じると、まずは乗組員や現場にいる人たちが自ら対応し、続き

    2022年4月21日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船 田中康夫氏②、工務は現場で鍛えられる

     私自身の会社人生を振り返ってみて、最も経験として生きたのは、入社直後の神戸支店の保船課の3年間だったと思う。1979年(昭和54年)に日本郵船に入社して、1年間は工務部造船課で図続き

    2022年4月20日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船 田中康夫氏①、課題解決に業界内外で連携を

     日本郵船の技術部門トップとして、自社だけでなく日本海事産業全体の技術開発をけん引してきた田中康夫技術アドバイザー。海事産業が環境とデジタルの時代に進んだ転換期に、造船業や舶用メー続き

    2022年1月24日

    《連載》次代への戦訓/ファーンレイズジャパン 刑部達夫氏⑦、オールジャパンでLNG船を

     海外の船会社や造船所に比べると、日本は守られていないと感じる。税制面なども含めて、国際競争力を持つためのサポートが得られていない。特に造船所は厳しい状況で、円安になって日本の造船続き

    2022年1月21日

    《連載》次代への戦訓/ファーンレイズジャパン 刑部達夫氏⑥、変化激しいLNG船事業に醍醐味

     私が米国に駐在していた頃は、米国の輸入計画で盛り上がっていたが、それが米国からの輸出計画にビジネスが大転換した。北米出しのプロジェクトでも遅延が出たり、船とカーゴの調達がミスマッ続き

    2022年1月20日

    《連載》次代への戦訓/ファーンレイズジャパン 刑部達夫氏⑤、規模拡大、東日本大震災で奮闘

     2005年に商船三井を退社し、ヒューストンから帰国してファーンレイズの日本法人を設立し、LNG船の仲介・コンサルタント業務を始めた。また、帰国後には東京エルエヌジータンカーのシッ続き

    2022年1月19日

    《連載》次代への戦訓/ファーンレイズジャパン 刑部達夫氏④、退職し、新会社を立ち上げ

     合併した1999年から2001年までの2年間で東京ガスやスノービットの案件などを手掛けたが、2001年に米国のバーマ・ガス・トランスポート(BGT)に役員として出向することになっ続き

    2022年1月18日

    《連載》次代への戦訓/ファーンレイズジャパン 刑部達夫氏③、海外修繕が成功、東ガスから契約

     一番思い出に残っているLNG船プロジェクトは東京ガス向けの3隻で、新船型の14万5000立方㍍型を投入できたことだ。電力・ガス会社はEX-SHIP契約でLNGカーゴを買っていたが続き

    2022年1月17日

    《連載》次代への戦訓/ファーンレイズジャパン 刑部達夫氏②、驚愕の合併、LNG船担当に

     小型LPG船だけでなく、LNG船についてもコツコツと案件に取り組んでいて、カタールガスのフェーズ2にも手を挙げたが、結局、邦船コンソーシアムが3隻を落札した。小型LNG船による輸続き

    2022年1月14日

    《連載》次代への戦訓/ファーンレイズジャパン 刑部達夫氏①、出会いを大事に長期的な関係を

     ナビックスライン、商船三井、ファーンレイズジャパンで長年にわたってLNG船ビジネスに携わってきた刑部達夫氏。LNG船事業を徹底的に勉強し、長期的な人間関係を大事にし、成長著しかっ続き

    2021年10月29日

    《連載》次代への戦訓/元丸紅専務 岩佐薫氏⑩、海事産業、人材力で発展を

     四方を海に囲まれた日本において、海事産業は重要産業であることは間違いない。  2000年に政府主導で海事クラスターの考え方が提示され、2010年には「海洋立国日本の復権」が打ち続き

    2021年10月28日

    《連載》次代への戦訓/元丸紅専務 岩佐薫氏⑨、大型投資敢行、LNG船に進出

     船舶部長の後、部門長補佐、部門長代行を経て、2009年に執行役員となり、中国副総代表・上海会社社長を拝命し、1年間上海に駐在することになる。たまたまの輪番で上海日本商工倶楽部理事続き

    2021年10月27日

    《連載》次代への戦訓/元丸紅専務 岩佐薫氏⑧、船舶部長就任、海運ブーム到来

     国内担当の課長としての大事な儀式、それは、年に一度の船主会であった。丸紅の友好船主と一堂に会し、丸紅経済研究所の所長によるセミナーに始まり、宴会、翌日のゴルフコンペと商社の中では続き

    2021年10月26日

    《連載》次代への戦訓/元丸紅専務 岩佐薫氏⑦、「準社船方式」で保有船事業拡大

     帰国辞令からさかのぼること1年前、効率経営を追求し管理部門・営業部門のスリム化、人員のスリム化を推進した鳥海巖社長に代わり、辻亨社長による新体制が始まり、財務・事業・人事を対象と続き

    2021年10月25日

    《連載》次代への戦訓/元丸紅専務 岩佐薫氏⑥、アジア通貨危機、我慢の3年間

     1992年頃から、シンガポールを中心とする東南アジアへの出張を繰り返した。台湾駐在当初行ったような船社巡りを始めた。RCL、PCL、PIL、NOL、オーシャンタンカー、IMC、ヒ続き

    2021年10月22日

    《連載》次代への戦訓/元丸紅専務 岩佐薫氏⑤、中国で三国間ビジネス推進

     1992年、香港のシノトランスから新造600個積みコンテナ船2隻の引き合いを入手し、スクリュー、中間軸の輸出取引のための韓国出張の行き帰りにちょこちょこお邪魔していた釜山にある造続き