次代への戦訓

    2021年10月21日

    《連載》次代への戦訓/元丸紅専務 岩佐薫氏④、台湾、シンガポール駐在の礎に

     台湾の方々は今でもそうだが非常に親日的で、台湾の生活の中にいまでも日本文化が根付いている。当時住んでいた天母にある公園に出かけたとき、台湾人の幼児がこちらの方に懸命に走ってきて、続き

    2021年10月20日

    《連載》次代への戦訓/元丸紅専務 岩佐薫氏③、台湾に駐在、解体船も担当

     商社は環境変化、時代の要請に従って、トレード、ファイナンス、事業投資とその主なる事業形態を変えていくが、ちょうど会社を挙げてファイナンスビジネスの取り組みが始まる時代であった。一続き

    2021年10月19日

    《連載》次代への戦訓/元丸紅専務 岩佐薫氏②、船舶部に異動、コンテナ担当に

     今から振り返れば、牧歌的な時代だったと思う。会社の意思決定の仕組みがどういうものかよく分かっていなかったが、部長席の方々は出社して窓際の自席で秘書にお茶を出してもらい、一般新聞紙続き

    2021年10月18日

    《連載》次代への戦訓/元丸紅専務 岩佐薫氏①、助言受け丸紅入社、経理部に配属

     丸紅に入社して船舶部門を中心に歩み、商社の立場から国内外の海事産業と関わってきた岩佐薫氏。ともに船舶部門からは初の駐在員として台湾とシンガポールに赴任し、アジア船社など数多くの取続き

    2021年8月25日

    《連載》次代への戦訓/商船三井オーシャンエキスパート特別顧問 根本正昭氏⑦、環境に優しく、未来永劫役立つ存在として

     商船三井の海務担当役員を2008年から17年の9年間務めた。その間に13年の大型コンテナ船“MOL Comfort”の折損事故を筆頭に遺憾ながらいくつかの海難事故はあったが、運航続き

    2021年8月24日

    《連載》次代への戦訓/商船三井オーシャンエキスパート特別顧問 根本正昭氏⑥、徹底して安全運航強化、大学設立も

     2006年に起こった4件の重大海難は、いずれも商船三井の仕組船であること以外に明らかな共通点が見当たらなかった。共通する原因がないので、対策もしらみ潰しのように漏れなく1つひとつ続き

    2021年8月23日

    《連載》次代への戦訓/商船三井オーシャンエキスパート特別顧問 根本正昭氏⑤、06年の重大海難事故対応に奔走

     ロンドンでのLNG船の管理引受け3隻目の竣工を目前に私の二度目のロンドン勤務はわずかか2年半で終わり、長女の進学の都合で2005年7月に逆単身で東京に戻ることになった。船舶部で海続き

    2021年8月20日

    《連載》次代への戦訓/商船三井オーシャンエキスパート特別顧問 根本正昭氏④、LNG船の管理会社設立で再び英国へ

     1998年の春に帰任したら、再びLNG船“朝明丸”に乗船することになった。同船を改造した上で海外売船する話が持ち上がっており、改造のための入渠から買主側の続き

    2021年8月19日

    《連載》次代への戦訓/商船三井オーシャンエキスパート特別顧問 根本正昭氏③、ロンドンで「真の信頼を得る方法」学ぶ

     当時は、船を持たずに船舶管理のみを生業とする、いわゆるサードパーティの船舶管理会社が勃興してきた時期だった。石油会社が自社船を減らす中で、離職した欧米船員が中心となって船舶管理業続き

    2021年8月18日

    《連載》次代への戦訓/商船三井オーシャンエキスパート特別顧問 根本正昭氏②、最初の陸上勤務は海務と企画、混乗化対応

     入社して5年半の海上勤務、二等航海士を2隻経験してから初めての陸上勤務の辞令が出た。当時の海務部は航海関係の海務一課、機関関係の二課、無線関係の三課をはじめ、海技課、船員課、労務続き

    2021年8月17日

    《連載》次代への戦訓/商船三井オーシャンエキスパート特別顧問 根本正昭氏①、安全運航の基盤構築に力尽くす

     商船三井の船長で、2008年から17年にかけて同社の海務部門の執行役員を務めた商船三井オーシャンエキスパート特別顧問の根本正昭氏。この40年の間に急ピッチで進んだ自社船隊の混乗化続き

    2021年6月29日

    《連載》次代への戦訓/富士貿易相談役 小野正治氏⑤、舶用メーカーと世界を開拓した

     最後に、私自身の仕事についても振り返ってみたい。会社人生は為替との戦いだったが、その一番厳しい時期に起きたのが、阪神淡路大震災だった。  ちょうど私が神戸に勤務していた時だった。続き

    2021年6月28日

    《連載》次代への戦訓/富士貿易相談役 小野正治氏④、ネットワークが生き残るカギ

     船用品のサプライの現場は、かなりシビアだ。船は入港している時にしか陸上からの支援を受けられないので、もしキャプテンを怒らせてしまうと、船が出港したら挽回のチャンスは簡単にはない。続き

    2021年6月25日

    《連載》次代への戦訓/富士貿易相談役 小野正治氏③、海外に活路、ネットワークで生きる

     円高で日本でのサプライヤーの商売は大きく減ってしまった。当社も日本の中だけで商売を持続させることは難しいと判断し、生き残りをかけて海外に出ていく選択を取らざるを得なかった。最初は続き

    2021年6月24日

    《連載》次代への戦訓/富士貿易相談役 小野正治氏②、日本のサプライチェーンが縮小

     私が富士貿易に入社したのは1972年。この前年にニクソン・ショックがあり、為替の環境が転換した。これが後に、当社の事業展開を大きく揺さぶることになるのだが、この時点ではまだ日本の続き

    2021年6月23日

    《連載》次代への戦訓/富士貿易相談役 小野正治氏①、船が来る限りサプライヤーは必要

     船用品サプライヤーとして業界をリードする富士貿易。早くから国際ネットワークの構築に乗り出し、舶用メーカーの海外展開をサポートするなど、日本の海事産業全体に果たしてきた役割も大きい続き

    2021年5月31日

    《連載》次代への戦訓/ナカシマプロペラ会長 中島基善氏⑥、脱・安住、戦略的な取り組みを

     日本の海事クラスターは、全ての機能がそろっており、つながりも強い。海外に頼らずに自国で何にでも対応できる点は素晴らしいことだ。ここに、他国にない強さがあると思う。一方、これほどの続き

    2021年5月28日

    《連載》次代への戦訓/ナカシマプロペラ会長 中島基善氏⑤、グループ再編、M&Aも積極挑戦

     2008年に、当社は持株会社制度を導入し、ナカシマホールディングスを核としたグループに再編した。当社は同族経営のため、ナカシマプロペラだけだと、中島家の人間しかトップになれない。続き

    2021年5月27日

    《連載》次代への戦訓/ナカシマプロペラ会長 中島基善氏④、テーマは国際化、海外進出に注力

     日本の舶用メーカーにとっての大きなテーマは国際化だ。世界に目を向ければ海事産業は拡大を続けている。例えば漁船や内航船向けの製品は、国際競争には晒されていないが、少子高齢化の日本で続き

    2021年5月26日

    《連載》次代への戦訓/ナカシマプロペラ会長 中島基善氏③、新規事業とビジネスモデルの転換

     私が入社してすぐのころ、第1次オイルショックが発生して経営が悪化し、当社はリストラを敢行することになった。当時私は東京支店駐在だったため具体的にどのように人員整理を進めたかは分か続き