2021年8月25日
商船三井の海務担当役員を2008年から17年の9年間務めた。その間に13年の大型コンテナ船“MOL Comfort”の折損事故を筆頭に遺憾ながらいくつかの海難事故はあったが、運航…続き
2021年8月24日
2006年に起こった4件の重大海難は、いずれも商船三井の仕組船であること以外に明らかな共通点が見当たらなかった。共通する原因がないので、対策もしらみ潰しのように漏れなく1つひとつ…続き
2021年8月23日
ロンドンでのLNG船の管理引受け3隻目の竣工を目前に私の二度目のロンドン勤務はわずかか2年半で終わり、長女の進学の都合で2005年7月に逆単身で東京に戻ることになった。船舶部で海…続き
2021年8月20日
1998年の春に帰任したら、再びLNG船“朝明丸”に乗船することになった。同船を改造した上で海外売船する話が持ち上がっており、改造のための入渠から買主側の…続き
2021年8月19日
当時は、船を持たずに船舶管理のみを生業とする、いわゆるサードパーティの船舶管理会社が勃興してきた時期だった。石油会社が自社船を減らす中で、離職した欧米船員が中心となって船舶管理業…続き
2021年8月18日
入社して5年半の海上勤務、二等航海士を2隻経験してから初めての陸上勤務の辞令が出た。当時の海務部は航海関係の海務一課、機関関係の二課、無線関係の三課をはじめ、海技課、船員課、労務…続き
2021年8月17日
商船三井の船長で、2008年から17年にかけて同社の海務部門の執行役員を務めた商船三井オーシャンエキスパート特別顧問の根本正昭氏。この40年の間に急ピッチで進んだ自社船隊の混乗化…続き
2021年6月29日
最後に、私自身の仕事についても振り返ってみたい。会社人生は為替との戦いだったが、その一番厳しい時期に起きたのが、阪神淡路大震災だった。 ちょうど私が神戸に勤務していた時だった。…続き
2021年6月28日
船用品のサプライの現場は、かなりシビアだ。船は入港している時にしか陸上からの支援を受けられないので、もしキャプテンを怒らせてしまうと、船が出港したら挽回のチャンスは簡単にはない。…続き
2021年6月25日
円高で日本でのサプライヤーの商売は大きく減ってしまった。当社も日本の中だけで商売を持続させることは難しいと判断し、生き残りをかけて海外に出ていく選択を取らざるを得なかった。最初は…続き
2021年6月24日
私が富士貿易に入社したのは1972年。この前年にニクソン・ショックがあり、為替の環境が転換した。これが後に、当社の事業展開を大きく揺さぶることになるのだが、この時点ではまだ日本の…続き
2021年6月23日
船用品サプライヤーとして業界をリードする富士貿易。早くから国際ネットワークの構築に乗り出し、舶用メーカーの海外展開をサポートするなど、日本の海事産業全体に果たしてきた役割も大きい…続き
2021年5月31日
日本の海事クラスターは、全ての機能がそろっており、つながりも強い。海外に頼らずに自国で何にでも対応できる点は素晴らしいことだ。ここに、他国にない強さがあると思う。一方、これほどの…続き
2021年5月28日
2008年に、当社は持株会社制度を導入し、ナカシマホールディングスを核としたグループに再編した。当社は同族経営のため、ナカシマプロペラだけだと、中島家の人間しかトップになれない。…続き
2021年5月27日
日本の舶用メーカーにとっての大きなテーマは国際化だ。世界に目を向ければ海事産業は拡大を続けている。例えば漁船や内航船向けの製品は、国際競争には晒されていないが、少子高齢化の日本で…続き
2021年5月26日
私が入社してすぐのころ、第1次オイルショックが発生して経営が悪化し、当社はリストラを敢行することになった。当時私は東京支店駐在だったため具体的にどのように人員整理を進めたかは分か…続き
2021年5月25日
船舶の大型化は、舶用メーカーにとっても大きなテーマだ。製品の大型化や増産にどう対応するか。そこでは設備投資の判断が必須になる。 当社が舶用プロペラの大型化に取り組み始めたのは、…続き
2021年5月24日
舶用プロペラで世界トップシェアを握るナカシマプロペラ。日本の舶用メーカーとしてM&A、国際化、新規事業への多角化などに意識的に取り組んできた。1996年の社長就任後、約四半世紀に…続き
2021年4月30日
大学時代に遡るが、私は商学部だったにもかかわらず教育学部の浅香勝輔教授という歴史の先生に可愛がっていただいた。先生は京都の室町時代の町衆文化を研究されていて、私も京都の現地調査に…続き
2021年4月28日
前回「ドライバルクカーゴ」を意識して事業運営を行うという話をしたが、商売道具としての船ももちろん重要で、お客様と港湾関係者の意見を聞いたうえでどのような船を持つべきかと考え、造船…続き