次代への戦訓

    2021年5月25日

    《連載》次代への戦訓/ナカシマプロペラ会長 中島基善氏②、玉島工場建設で業界に貢献

     船舶の大型化は、舶用メーカーにとっても大きなテーマだ。製品の大型化や増産にどう対応するか。そこでは設備投資の判断が必須になる。  当社が舶用プロペラの大型化に取り組み始めたのは、続き

    2021年5月24日

    《連載》次代への戦訓/ナカシマプロペラ会長 中島基善氏①、世界がマーケット、シェア獲得へ邁進

     舶用プロペラで世界トップシェアを握るナカシマプロペラ。日本の舶用メーカーとしてM&A、国際化、新規事業への多角化などに意識的に取り組んできた。1996年の社長就任後、約四半世紀に続き

    2021年4月30日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑰(最終回)、実のある海事クラスターに

     大学時代に遡るが、私は商学部だったにもかかわらず教育学部の浅香勝輔教授という歴史の先生に可愛がっていただいた。先生は京都の室町時代の町衆文化を研究されていて、私も京都の現地調査に続き

    2021年4月28日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑯、人事交流などで新しい発想を

     前回「ドライバルクカーゴ」を意識して事業運営を行うという話をしたが、商売道具としての船ももちろん重要で、お客様と港湾関係者の意見を聞いたうえでどのような船を持つべきかと考え、造船続き

    2021年4月27日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑮、近海船、ユニークで大事な存在

     商船三井近海の社長に就任したのは約4年前になる。近海船については、それまではドライバルクの一領域で、それを小型船で行う事業という認識だった。社長就任前も商船三井近海の社外取締役を続き

    2021年4月26日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑭、新しい物流の在り方を意識

     常務時代に知人から、早稲田大学の大学院商学研究科の藤田精一先生が主宰する「ネオ・ロジスティクス共同研究会」で講演してほしいと頼まれた。なぜ私にお声が掛ったかというと、当時の海運ブ続き

    2021年4月23日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑬、先物・インデックスに危機感

     中国の粗鋼生産量と鉄鋼原料輸入量の急増によってドライバルクのマーケットが暴騰し、経済誌などにも取り上げられるようになった。ピーク時にはケープサイズの日建て用船料が1日で5000~続き

    2021年4月22日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑫、高成長の中国で得難い経験

     2003年以降に中国の鉄鉱石輸入が急増して、中国向けの輸送がものすごい勢いで増えた。このため宝山鋼鉄や首都鋼鉄をはじめ、中国の鉄鋼会社上位10社のうち7社くらいとCOA(数量輸送続き

    2021年4月21日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑪、熱狂ケープサイズ、30万ドル目前

     2002年春に商船三井のライナー部門の組織改編が行われ、米コンコルドにある米国現法が北米と南米を併せて統括することになった。そのトップが後に商船三井で副社長を務めるジョージ・ハヤ続き

    2021年4月20日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑩、チリで初のホールインワン

     チリでの仕事は、コンテナ船がメーンとは言いつつも、他の船種の商売にも関わるなどそれなりに変化に富んでいて、駐在員としていろいろなことに関われたことは良い経験になった。余程の重要な続き

    2021年4月19日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑨、銅精鉱やメタノール、チップに従事

     チリでのドライバルクの仕事では、北方から出る銅精鉱の日本向け輸送をサポートしていた。チリは銅の産出量・輸出量が世界一だった。他に鉄鉱石も輸出していた。現在では日本はチリ産の鉄鉱石続き

    2021年4月16日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑧、代理店の自営化に反対

     サンチャゴ事務所はサンパウロ現法の出先なので、3カ月に1回は状況報告のためにサンパウロに行っていた。今後の集荷方針や目標、予算などの話をしていた。当時、定航コンテナ事業は駐在員事続き

    2021年4月15日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑦、チリ駐在、パートナーに恵まれる

     1999年6月の辞令で、チリのサンチャゴに首席駐在員として赴任することになった。99年はナビックスラインと合併した直後だったので、赴任前にいたエネルギー部門には旧ナビックスの人も続き

    2021年4月14日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑥、LNG船で苦労、初の海外勤務へ

     “朝明丸”はホーグLNG社の“ノーマン・レディ”の姉妹船で、タンクが鉄製だった。“朝明丸”の船名を新ビジネスに相応しい船名に変更したいというので、ターミナルのあるミスティック・リ続き

    2021年4月13日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑤、LNG船にクラック、USCGで証言

     LNG船担当は2年間と短い期間だったが、降って湧いたような話があった。当時、中部電力向けのCOA(数量輸送契約)に投入するために中古で購入した7万5000立方㍍の小型LNG船“朝続き

    2021年4月12日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏④、石炭、LNG輸送を担当

     1989年11月に三井物産への出向から戻ってきて配属されたのが不定期専用船一部鉄鋼原料課で、私はその課長代理の一人になった。当時鉄鋼原料輸送を扱う2つ課があり、それぞれ新日鉄、日続き

    2021年4月9日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏③、不況下で組合活動、三井物産に出向

     1987年10月から1年間は労働組合の専従になり、書記長を務めた。不定期船課の在籍日数が4年半と長くなり、同期の中で一番異動しやすいのは永田だという事になり、本人は希望しなかった続き

    2021年4月8日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏②、初の海外出張で大西洋横断

     米国の横断パイプライン建設プロジェクトであるオール・アメリカン・パイプライン・プロジェクト(AAPL)は、カリフォルニア州とテキサス州を結ぶ石油パイプラインを建設する大事業だった続き

    2021年4月7日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏①、邦船ドライ事業、80年代に海外へ

     商船三井副社長、商船三井近海社長などを歴任した永田健一氏(商船三井ドライバルク特別顧問)は、自他ともに認めるドライバルクのエキスパートだ。邦船社がドライ事業で海外展開を始めた19続き

    2021年4月2日

    《連載》次代への戦訓/元国土交通省海事局長 春成誠氏⑦、世界で戦う海運の魅力

     記憶に残る仕事といえば、かなり昔の1980年代のことだが、当時の経済企画庁物価局の物価調整課もそうだった。この課の仕事は、公共料金や電気、ガス、米、鉄道、交通関係、教科書などの物続き