2023年12月5日

記者座談会/造船この1カ月、「初」の新造船竣工が続く、環境時代へ技術獲得、中国では初の客船竣工

 三菱造船が世界初の液化二酸化炭素(LCO2)運搬船を引き渡したのをはじめ、名村造船所の大型LPG船や大島造船所のLNG燃料石炭船など、造船所で「初」の新造船竣工が相次いでいる。ど続き

2023年12月4日

記者座談会/海運この1カ月<下>コンテナ船、サービス合理化で需給改善へ、荷動き需要回復も運賃は下落

 コンテナ輸送需要が回復する一方で、新造船の就航ラッシュにより、供給過多の状況が続く。先月は主要コンテナ船社の第3四半期(7〜9月)決算の発表が相次いだが、需給軟化に伴う運賃下落で続き

2023年12月1日

記者座談会/海運この1ケ月<上>、NBP、アンモニア焚きハンディマックス建造検討、小型バルカーの燃料転換の行方は

 日本郵船グループのNYKバルク・プロジェクト(NBP)と大島造船所、住友商事が11月7日、アンモニア燃料ハンディマックス・バルカー10〜15隻を2020年代後半以降に建造する検討続き

2023年11月16日

記者座談会/造船この1カ月<下>、国内造船、線表確定が最長28年初め、LNG船では韓国が29年納期成約

造船所の線表確定が4年以上先物まで進んでいる。日本では2027年納期の受注にめどを付けた造船所に加えて、最長で2028年はじめまでの線表確定にめどが付いた造船所がある。LNG船では続き

2023年11月15日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船・舶用、業績回復期が到来、円安で利益予想上振れ、鋼材が足かせ

 日本の造船所や舶用機器メーカーの業績が上向いている。上場企業で利益予想の上方修正が相次いでいるほか、前期に赤字決算だったジャパンマリンユナイテッド(JMU)や大島造船所なども黒字続き

2023年11月14日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船、コンソーシアムの行く末は?、欧州委が独禁法適用除外措置を終了

 コンテナ船社のコンソーシアムを巡って新たな動きがあった。今年初めにMSCとマースクによる「2M」が2025年に解消されることが明らかになったが、先月には欧州委員会がコンソーシアム続き

2023年11月13日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ケミカル船オペに再び集約の動き、MOLCTがFCC買収、日本郵船らは新プール

 化学品や動植物油脂を輸送するケミカル船オペレーターに再び集約の動きが出てきた。商船三井の100%出資子会社であるMOLケミカル・タンカーズ(MOLCT)による米国船社フェアフィー続き

2023年11月10日

記者座談会/海運この1カ月<上>、金融機関など、船の資産評価が困難に、環境問題で

 船の資産価値をどう評価するか、金融関係者などが頭を悩ましている。船価の乱高下などで価値判断は以前から難問の1つだが、ここに環境ファクターが加わって見通しにくさに拍車をかけた。陳腐続き

2023年10月16日

記者座談会/造船この1カ月<下>、国内造船、初取引の海外船主向け受注が増加、タンカーなども発注回復

 国内造船所では、ギリシャをはじめとした海外船主向けの受注の割合がここ数年と比べて増えている。中小型バルカーや中型タンカーで、これまで取引のなかった新規顧客向けの初取引が増えている続き

2023年10月13日

記者座談会/造船この1カ月<上>、中国の休眠造船所再稼働の効果は、船台不足、日本は大島造船が増産へ

 中国で、休眠していた造船所の再稼働が続いている。新造船の船台不足の中、こうした工場に関心が寄せられるが、労働力不足がネックで本格的な増産には至っていない。設備的には増産の潜在力が続き

2023年10月12日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船、欧米向けでスポット運賃下落続く、需給環境改善へ尽力

 コンテナ船マーケットは9月に入り、東西航路で運賃下落が進んでいる。国慶節明け以降のスポット運賃が来年の長期契約交渉にもつながってくるため、コンテナ船社は需給環境の改善に向けて供給続き

2023年10月11日

記者座談会/海運この1カ月<中>、タンカー市況、明暗分かれる、VLGCは過去最高の超高水準に

 9月、大型LPG船(VLGC)の中東/日本航路のスポット運賃マーケットが過去最高を記録した。以前から高水準が続いていたVLGC市況だが、米国積みの好調な出荷やパナマ運河の滞船を背続き

2023年10月10日

記者座談会/海運この1カ月<上>、ドライ市況、需要期入りで上昇、中国経済停滞などで上値重いか

 今年低調だったドライバルク市況が、秋の需要期入りで全船型で上昇基調に転じ、ケープサイズは2万ドルを超えた。ただ、ドライバルクの最大の需要国である中国の経済停滞などで今後も上値が重続き

2023年9月14日

記者座談会/造船この1カ月<下>、バルカー新造船市場、様子見傾向も中国中堅がロット受注、主戦場27年に

 新造船市場では、日本の造船所をはじめ3年以上の手持ち工事を確保する中、バルカーの用船市況の下落により、先物納期となるバルカーの新規商談は様子見の傾向が強まっている。その一方で、比続き

2023年9月13日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船所の労働力不足問題に対応、需要増に備え、外国人とデジタルに活路

 人手不足が大きなテーマとなる造船業界。日本の造船現場でもコロナ明けから外国人が再び増えているが、今後どう採用を増やすかが課題になる。さらに、効率化と省人化に向けたDX(デジタルト続き

2023年9月12日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、需給環境とコスト削減が下期の鍵、パナマ運河の動向も注目

 主要コンテナ船社の2023年上半期(1〜6月)決算は、前年同期と比較して大幅な減益、ないしは赤字となった。一方で、足元では運賃上昇の兆しもある。下半期に向けて需給環境や運賃動向が続き

2023年9月11日

記者座談会/海運この1カ月間<中>、邦船LNG船、商機捉え船隊拡大、中短期契約は対応方針分かれる

 LNG船の商談は今年も活発だ。特に大規模なものはカタールの「ノースフィールド拡張プロジェクト」向けの新造商談の第二弾。第一弾でまとまった数を受注した邦船社は第二弾の商談への準備を続き

2023年9月8日

記者座談会/海運この1カ月<上>、船価高・船台不足が常態化、国内船主に動き、発注再開も

 船価高、船台不足が常態化するとの見方が強まり、国内船主の一部が発注に動き出した。待っていても船価は下がらず、船台確保も難しくなるからだ。中国造船所に再び目を向ける船主もいる。一方続き

2023年8月14日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造発注、船種問わず急回復、代替需要遅れて本格化した船種も

 今年の新造船市場では、これまで発注が進んでいたLNG船やバルカー、コンテナ船に加えて、タンカーやプロダクト船の新造整備がここ数カ月加速しており、船種を問わず全面的に新造発注が急回続き

2023年8月10日

記者座談会/造船この1カ月<上>、新燃料の供給体制が重要テーマに、国際海運2050年排出ゼロ目標が確定

 IMO(国際海事機関)で国際海運からの温室効果ガス(GHG)排出量削減目標を、「2050年ごろまでにネットゼロ」にすることが正式に決まった。今後はルール作りなどが最終化に向かうが続き