記者座談会

2024年10月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、大型船の船台需給ひっ迫、ブーム期以来の全船種で発注回復

 新造船市場は、年初来の新造発注がほぼ全ての船種で高水準となる2000年代半ばの造船ブーム期以来の展開となっている。特に大型船はメガコンテナ船とLNG船に加えて、ケープサイズ・バル続き

2024年10月4日

記者座談会/造船この1か月<上>、LCO2船開発で連携体制、次世代船への海運・造船連携が始動

 邦船大手3社と、三菱造船、今治造船、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)、日本シップヤード(NSY)が、液化二酸化炭素(LCO2)船の共同検討で合意した。国内の海運・造船の連携続き

2024年10月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社アライアンス再編、新サービス武器に集荷加速へ

 来年2月からコンテナ船社のアライアンスが再編されるが、先月は各グループの新たなサービス体制の発表が相次いだ。日本においても来期の長期契約交渉に向けて、新体制の利点を強調し、営業を続き

2024年10月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ケミカル船、プール新設・参画やM&Aの動き、今年も「歴史的高値」市況

 ケミカル船の運賃マーケットは「歴史的高値」と呼ばれる状況が今年も続いている。その中でプールの新設やケミカル船社のM&A(合併・買収)の動きもじわじわと続いている。好調な市況に死角続き

2024年10月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、風力推進装置をめぐる動きが活発化、技術進歩やコストダウンが普及を後押し

 風の力を活用して船の推進力の一部とする風力推進装置をめぐる動きが国内外で活発化している。今年6月末までに風力推進装置を搭載した400重量トン以上の商船は44~45隻。2年前の20続き

2024年9月6日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、ロット発注相次ぐ、コスコが42隻発注、大規模計画進行

 新造船市場ではロット発注が相次いでいる。バルカー最大120隻の新造整備計画を打ち出す中国遠洋海運集団(チャイナ・コスコ・シッピング)グループが8月末に中型バルカー42隻をロットで続き

2024年9月5日

記者座談会/造船この1か月<上>、中国造船、増産が次のステージへ、設備拡張計画、課題は資機材供給

 中国造船業で、新工場の建設計画が次々と表面化している。新造船の増産に向けて、休眠設備を再稼働させる動きから、次のステージへと進み、リーマン・ショック前の造船ブームを思わせる雰囲気続き

2024年9月4日

記者座談会/海運この1カ月<下>、北米東岸港労使交渉、10月ストへの懸念高まる、市況にも影響

 北米東岸港湾の労使交渉が停滞している。現行労働協約は9月末を期限としており、残り1カ月を切った。仮に妥結に至らなければ、10月以降に東岸全域で港湾ストライキが発生する可能性が高ま続き

2024年9月3日

記者座談会/海運この1カ月<中>、VLGC船隊の規模拡大続く、船社の集約、再び動き出す

 7月の日本郵船によるENEOSオーシャンの原油船を除く事業の取得発表に続き、VLGC(大型LPG船)船社の大きなM&A(企業の合併・買収)が明らかになった。VLGC最大手BW・L続き

2024年9月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船大手、今期経常益予想計9800億円、郵船が不定期船業績開示を細分化

 邦船大手3社が2025年3月期業績予想を上方修正し、通期経常利益予想が計9800億円と前回発表から計3650億円上振れした。全社が22年3月期と23年3月期に次ぐ過去3番目に高い続き

2024年8月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、全船種で引き合い堅調、中国が記録的水準、客船も本格回復

 新造船市場では、全船種で総じて引き合いが活発で、発注も増加傾向にある。今年1~6月の受注統計も記録的な水準となっており、中国造船所は過去最高を更新する可能性も大きい。4年以上先物続き

2024年8月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>、日本造船業、連携への覚悟、産業変革検討会、次世代船で協調必須

 「船舶産業の変革実現のための検討会」の最終報告書では、2030年に日本造船業として「次世代船舶」の受注で世界トップシェアとする目標が掲げられた。デジタル化が対策の軸となる一方造船続き

2024年8月5日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、上期決算は想定以上、運賃市況が調整局面に

 コンテナ船市況が調整局面に入りつつある。東西基幹航路を中心に7月以降、臨時便や新規航路の開設が相次ぎ、供給量が増えている。春以降、スポット運賃が右肩上がりで上昇してきたが、直近数続き

2024年8月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、浮体式洋上風力、GI基金実証が決定、機運高まる、業界横断で取り組み進む無料

今春以降、浮体式洋上風力の機運が高まっている。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション(GI)基金事業で浮体式実証が決定したほか、浮体式洋上風力の技術続き

2024年8月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、不定期船社、目立つ事業買収、日本郵船がENEOSオーシャン事業取得

 国内外の不定期船社による事業取得、M&A(企業の合併・買収)の動きが一段と目立ってきた。先月は、日本郵船によるENEOSオーシャンの原油船を除く事業の取得が明らかになったほか、海続き

2024年7月5日

記者座談会/造船この1カ月<下>、コスコが100隻規模の大量発注計画、新造船市場、世界的な船台不足に拍車

 新造船市場では、中国遠洋海運集団(チャイナ・コスコ・シッピング)グループが最大120隻規模の中大型バルカーの大量発注計画を打ち出した。2028年以降の納期が対象で、4年以上先の船続き

2024年7月4日

記者座談会/造船この1カ月、円安による造船所の収益影響変化、韓国造船は海外再挑戦

 円安が進行し、日本造船所の業績改善期待が高まる一方、円安によるコストアップも想定よりも大きく、為替変動による造船所の収益への影響が以前と変化していることも明らかになってきた。韓国続き

2024年7月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ物流、世界各地のストが懸念材料に、港湾混雑もボトルネック

 コンテナ船市況の高騰が続く中、新たな懸念事項が浮上している。今年9月に現行労働協約が期限を迎える北米東岸港湾において、労使交渉が6月中旬から停止されたほか、欧州港湾においてもフラ続き

2024年7月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、トヨフジ海運、外航でLNG燃料、内航でメタノール燃料、インダストリアルキャリアの脱炭素戦略

 トヨタ自動車グループの海運・物流会社のトヨフジ海運(愛知県東海市、武市栄司社長)が、外航船と内航船で代替燃料船の新造整備を進めている。東南アジア航路に投入する3000台積み型をL続き

2024年7月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、近海船、中国起因で往航市況は上向き、新造発注は引き続き限定的

 アジア域内を航行する近海船(1万重量トン級の在来貨物船)の日本出し東南アジア向け往航スポット用船料が、4月以降上向き始めた。背景にあるのは中国での鋼材を中心とした輸出需要の増加で続き