2023年9月14日

記者座談会/造船この1カ月<下>、バルカー新造船市場、様子見傾向も中国中堅がロット受注、主戦場27年に

 新造船市場では、日本の造船所をはじめ3年以上の手持ち工事を確保する中、バルカーの用船市況の下落により、先物納期となるバルカーの新規商談は様子見の傾向が強まっている。その一方で、比続き

2023年9月13日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船所の労働力不足問題に対応、需要増に備え、外国人とデジタルに活路

 人手不足が大きなテーマとなる造船業界。日本の造船現場でもコロナ明けから外国人が再び増えているが、今後どう採用を増やすかが課題になる。さらに、効率化と省人化に向けたDX(デジタルト続き

2023年9月12日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、需給環境とコスト削減が下期の鍵、パナマ運河の動向も注目

 主要コンテナ船社の2023年上半期(1〜6月)決算は、前年同期と比較して大幅な減益、ないしは赤字となった。一方で、足元では運賃上昇の兆しもある。下半期に向けて需給環境や運賃動向が続き

2023年9月11日

記者座談会/海運この1カ月間<中>、邦船LNG船、商機捉え船隊拡大、中短期契約は対応方針分かれる

 LNG船の商談は今年も活発だ。特に大規模なものはカタールの「ノースフィールド拡張プロジェクト」向けの新造商談の第二弾。第一弾でまとまった数を受注した邦船社は第二弾の商談への準備を続き

2023年9月8日

記者座談会/海運この1カ月<上>、船価高・船台不足が常態化、国内船主に動き、発注再開も

 船価高、船台不足が常態化するとの見方が強まり、国内船主の一部が発注に動き出した。待っていても船価は下がらず、船台確保も難しくなるからだ。中国造船所に再び目を向ける船主もいる。一方続き

2023年8月14日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造発注、船種問わず急回復、代替需要遅れて本格化した船種も

 今年の新造船市場では、これまで発注が進んでいたLNG船やバルカー、コンテナ船に加えて、タンカーやプロダクト船の新造整備がここ数カ月加速しており、船種を問わず全面的に新造発注が急回続き

2023年8月10日

記者座談会/造船この1カ月<上>、新燃料の供給体制が重要テーマに、国際海運2050年排出ゼロ目標が確定

 IMO(国際海事機関)で国際海運からの温室効果ガス(GHG)排出量削減目標を、「2050年ごろまでにネットゼロ」にすることが正式に決まった。今後はルール作りなどが最終化に向かうが続き

2023年8月9日

記者座談会/海運この1カ月<下>、東西航路で運賃上昇、定着するか?、名古屋港へのサイバー攻撃契機に対策加速

 長らく下落が続いていた東西基幹コンテナ航路のスポット運賃に改善の兆しが出ている。アジア発北米向けでは各社が実施した運賃値上げ・運賃修復により、7月頭から上昇傾向にある。4月と6月続き

2023年8月8日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ギリシャ船主を見習え、国内船主、事業モデルの多様化迫られ

 ギリシャ船主の仕込み力、船舶管理能力、貸船以外の多様な船隊運用力を見習いたいと考える国内の船主経営者が増えている。国内船主もビジネスモデルの多様化を迫られているからだ。税制面では続き

2023年8月7日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船大手、通期業績予想を上方修正、“ニューノーマル”の利益目標へ好発進

 邦船大手3社が3日までに2024年3月期通期業績予想の上方修正を発表した。新たな通期経常利益予想は日本郵船2200億円(前回予想2000億円)、商船三井2200億円(同2000億続き

2023年7月14日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、線表確定進展、船価もじわり上昇、新規船参入や再開も

新造船市場では、造船所の線表の確定が加速している。LNG船やメガコンテナ船などの船種では既に新規商談の対象納期が2028年以降となっていることに加えて、バルカーやタンカーなど中型船続き

2023年7月13日

記者座談会/造船この1カ月<上>、NSYと三菱の協業、国内連携促すか、国内外とも人手不足は深刻に

 今治造船と三菱重工業が、両社合弁会社MI LNGカンパニーで一般商船の設計業務を日本シップヤード(NSY)から受託することで合意した。実質的に、今治造船とジャパンマリンユナイテッ続き

2023年7月12日

記者座談会/海運この1カ月<下>、労使交渉やパナマ運河問題が焦点、北米コンテナ航路、荷動き・運賃は上向くか?

 北米発着のコンテナトレードは、6月から7月にかけて不安材料が顕在化した。運賃市況も6月頭に一時的に上昇したが、その後は下落し、厳しい状況が続く。荷動きが伸び悩む中で、当面はカナダ続き

2023年7月11日

記者座談会/海運この1カ月<中>、近海船、新造発注残が40隻以上に拡大、JFEと海運8社がグリーン鋼材採用で連携

 国内造船所への近海船(1万重量トン級の在来貨物船)の発注残が市場関係者の集計で40隻以上に達し、近海船建造ヤード2024年までの船台がほぼ埋まった。邦船オペレーターは25年以降も続き

2023年7月10日

記者座談会/海運この1カ月<上>、シップリサイクル条約、25年発効、インベントリ作成義務化、発効へ準備

 安全で環境に優しい船舶の解撤を促進するシップリサイクル条約(通称、香港条約)が2025年に発効する。これにより船主は、船舶に含まれる有害物質などの一覧表(インベントリ)の作成や、続き

2023年6月16日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、新規商談は4〜5年先物も進む、線表確定ブーム期並み

 新造船市場では、多くの船種で新規商談が2000年代後半の造船ブーム期以来の先物納期が主戦場となりつつある。中小型バルカーでも2027年納期の成約が表面化するなど、既に4年程度先の続き

2023年6月15日

記者座談会/造船この1カ月<上>、環境船、造船所の生産連携必須、新技術続々、LCO2船は三菱とNSYが協力

 パワーエックスの電池運搬船や、英国コアパワーの洋上原子力発電など、日本の造船所が参加する新しいコンセプトの技術が続々と登場している。船舶の新燃料船の話題も相次ぎ、水素運搬船も開発続き

2023年6月14日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、1Qは大幅減益、減速航海でリードタイム長期化も

 主要コンテナ船社の2023年第1四半期(1〜3月)決算が出揃った。昨年はコンテナ船市況の高騰により、記録的な好業績となったが、今年第1四半期は前年同期比で大幅な減益ないしは赤字転続き

2023年6月13日

記者座談会/海運この1カ月<中>、船を用いたLNG事業に好機、LNG船・FSRU・FLNG、課題は供給

 脱炭素に向けたトランジションエネルギーとして存在感が増すLNG(液化天然ガス)。昨年のロシアによるウクライナ侵攻を契機に、ロシアからのパイプラインガス調達が細った欧州で海上路での続き

2023年6月12日

記者座談会/海運この1カ月<上>、国内船主、投資難続く、船台不足、船価高で中小には危機感

 国内船主による船舶投資が難航している。船価高、船台不足に加えて、条件の良い用船契約が少ないためで、発注がままならない。環境対応船の本命も定まらず、頼みの邦船オペレーターもバルカー続き