記者座談会

2023年2月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、2M解消で業界再編は起こるか?、ゼロコロナ転換、中国生産回復に期待も

 コロナ禍における混乱期を経て、コンテナ船マーケットが正常化に向かう中、先月はMSCとマースクによる「2M」が2025年1月に解消するという話が明らかになった。今後、アライアンスの続き

2023年2月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、EEXI・CIIがスタート、船隊の排出量管理、用船契約の責任分担など課題

 国際海運のGHG(温室効果ガス)排出削減に向けた新たな船舶燃費規制「EEXI」(就航船燃費規制)と「CII」(燃費実績格付け制度)が2023年1月からスタートした。船舶の航行速度続き

2023年2月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船社、エネルギー船整備、ガス船中心に、低脱炭素の選択肢探る

 邦船オペレーターによるエネルギー輸送船の今年の船隊整備は、引き続きガス船が中心となりそうだ。低炭素燃料などとして需要が高まるLNGやLPGの輸送需要を取り込み、さらには脱炭素燃料続き

2022年12月26日

記者座談会/この1年【内航・フェリー】、船員の働き方改革がスタート、新造フェリー・RORO船就航

 国土交通省が進める内航船員の働き方改革の一環で、船員の労務管理を強化する改正船員法が2022年4月に施行された。船員の労働環境・条件を改善し若者の採用・定着率向上につなげて内航海続き

2022年12月23日

記者座談会/この1年【国内港湾】、港湾労働者不足対策が本格化、基幹航路の維持・拡大へ集貨施策加速

 コロナ禍に伴い、世界規模でサプライチェーンの安定化が課題となった。日本においても持続可能な港湾物流の実現が大きな課題となっており、今年は将来的な港湾労働者不足に対応するためのアク続き

2022年12月22日

記者座談会/この1年【脱炭素】、燃料シナリオ不透明でも新たな動き、メタノール浮上、邦船はLNG先行発注

 2050年の脱炭素化に向けた船舶の燃料転換は大きな関心事だ。燃料転換のシナリオは見えにくい状況が続く中で、コンテナ船のメタノール燃料船発注や、邦船社によるLNG燃料船の先行発注な続き

2022年12月21日

記者座談会/この1年【新造船市場】、夏以降は潮目変化、LNG船は過去最高、バルカーは中小型中心

 2022年の新造船マーケットは、発注が急回復した2021年に続いて、平年並み以上の新造発注量となり、世界の造船所各社が受注を進めた。特にLNG船は年初来の発注隻数が150隻規模と続き

2022年12月20日

記者座談会/この1年【日本造船業】、総合重工と専業造船の共闘進む、脱炭素化と造船ブームへの対応急ぐ

 日本造船業のグループ化が整いつつある。今年は、常石造船による三井E&S造船の連結化をはじめ、総合重工と専業造船の連携を軸とした新しい日本造船業の構造化が一段と進んだ。将来の脱炭素続き

2022年12月19日

記者座談会/この1年【造船業界】、造船業績、鋼材高騰で最悪期、人員不足と資機材供給問題が顕在化

 造船業の経営課題が、刻々と変わる。数年前までは不況による仕事量不足が最大のテーマだったが、受注の急回復で危機は脱したものの、今年は業績悪化が課題に。鋼材価格の高騰により赤字決算や続き

2022年12月16日

記者座談会/この1年【船主・金融】、国内船主、投資難続く、船価高・ドル金利高・円安が直撃

 国内船主(船舶オーナー)の船舶投資が停滞した1年だった。船価高、環境対応という従来型の要因に加えて、今年は急激な円安とドル金利高にも直面して投資の難易度が格段に増したからだ。新規続き

2022年12月15日

記者座談会/この1年【ガス・海洋】、LNG船、用船商談が活発化、カタール第一弾決着、船台不足が課題に

 2022年はロシアのウクライナ侵攻により多くの船種で海運マーケットが影響を受けたが、中でもLNG船はその筆頭に挙がるだろう。LNGの需要が増加したことで用船料・新造船価ともに高騰続き

2022年12月14日

記者座談会/この1年【コンテナ船】、異例の好市況、急激に正常化へ、船社業績もピークアウト

 コンテナ船業界は今年、再び大きな変化に見舞われることとなった。コロナ禍の混乱ピークとともに始まった2022年だが、戦争やインフレ、コロナ感染対策などの逆風のなか、運賃市況は年後半続き

2022年12月13日

記者座談会/この1年【タンカー】、ウクライナ危機が市況押し上げ、タンカー船社、大型再編の動きも

 2022年のタンカー運賃市況は各船種で高騰が目立った。プロダクト船やケミカル船はウクライナ侵攻を契機にトンマイルが延びたことで市況は大きく上昇。VLCCや大型LPG船(VLGC)続き

2022年12月12日

記者座談会/この1年【ドライバルク】、コロナ下の市況高騰が収束、邦船大手がLNG燃料船先行発注

 2022年のドライバルク市況は昨年来の高騰が上期まで続いたが、下期以降下落に転じた。コロナ禍に起因した滞船が縮小し船腹供給が増加したことや、中国のゼロコロナ政策やエネルギー危機、続き

2022年12月9日

記者座談会/海運この1年【海運経営】、邦船大手、2期連続で巨額利益、強固な財務に基づく成長戦略検討

 新型コロナウイルス禍3年目、ロシアのウクライナ侵攻、エネルギー危機、世界的なインフレと欧米の金利引き上げ、急激な円安進行―。2022年の海運業界は激動の世界情勢の影響を大きく受け続き

2022年12月5日

記者座談会/造船この1カ月、国内造船、25年の線表確定に濃淡、新造船建造量は記録的低迷

 国内造船は2024年納期の船台を完売し、2025年納期の商談を進めている。25年納期の線表確定状況は造船所によって濃淡があるが、2年~3年弱の手持ち工事を確保している。LNG船で続き

2022年12月2日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ市況急落、なお止まらず、韓国で貨物連帯のスト発生

 コンテナ市況の急落が続いている。東西主要航路では、運賃水準がほぼコロナ禍前の水準にまで下落。船社側は船腹削減を進めているが、急激な変化のスピードが上回っている状況だ。また労使問題続き

2022年12月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、洋上風力公募が年内に開始、落札制限導入、運転開始時期に注目

 一般海域を対象とした洋上風力発電事業者の第二弾公募が年内を目途に開始される。秋田、新潟、長崎の計4海域が対象となる。昨年12月に事業者が選定された第一弾公募(通称、第1ラウンド)続き

2022年11月11日

記者座談会/造船この1カ月<下>、中国造船がLNG船建造に続々参入、カタール向け契機に市場構造が変化

 新造船市場では、バルカーやコンテナ船などの多くの船種で様子見の傾向が強まる一方で、LNG船では揚子江船業と招商局工業の新規参入など大きな動きがみられている。欧州船主が技術力の求め続き

2022年11月10日

記者座談会/造船この1カ月<上>、32年ぶり円安、造船業の恩恵は、業績回復に差、受注活動は限定的

 1ドル=150円台の記録的な円安が到来したが、日本の造船所では過去の円安時ほどには、まだ目立った効果が表れていない。業績面では、鋼材価格高騰による苦境が円安で若干緩和されるとの期続き