2022年2月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ市況、正常化なお見通せず、感染再拡大で国内港湾どうなる

 2022年に入ったが、コンテナ物流を巡る混乱はなお昨年と変わらず続いている。状況は一進一退を繰り返しており、荷動き需要が減少するまで事態の打開を望むことは難しそうだ。一方、混乱の続き

2022年2月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、郵船、LNG燃料ケープ新造整備、先行発注で低脱炭素化をリード

 日本郵船は1月14日、LNG燃料のケープサイズ・バルカー計4隻の新造整備を決めたと発表した。日本シップヤード(NSY)で2隻、名村造船所と中国船舶集団(CSSC)傘下の上海外高橋続き

2022年2月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船、脱炭素時代の新たな輸送需要に備え、アンモニアやCO2輸送へ具体策

 海運業界は低・脱炭素社会の到来に備え、新たな輸送需要を探る取り組みを進めている。低炭素燃料のLNGやLPG、脱炭素燃料のアンモニア、さらには排出された二酸化炭素(CO2)を回収し続き

2021年12月24日

記者座談会/この1年【内航・フェリー】、暫定措置事業終了、新たな時代へ、内航海運のGHG排出削減検討

 船腹調整事業終了後の激変緩和策として1998年にスタートした内航海運暫定措置事業が8月末に終了し、内航海運業界は新たな時代に入った。一方、IMO(国際海事機関)のGHG(温室効果続き

2021年12月23日

記者座談会/この1年【国内港湾】、港湾の脱炭素化が加速、デジタルで港湾物流効率化へ

 2050年カーボンニュートラル目標に向けて港湾分野でも脱炭素化に向けた取り組みが始動した。今年はカーボンニュートラルポート(CNP)の形成に向けて、各港で相次ぎ検討会が創設された続き

2021年12月22日

記者座談会/この1年【規制・技術】、海運界「50年排出ゼロ」へ加速、脱炭素の研究開発激化、国内連携も強まる

 国際海運の「2050年カーボンニュートラル化」が大きなテーマとなった今年。IMO(国際海事機関)でも50年排出ゼロ目標への見直しに向けて動き出した。技術開発でもアンモニアや水素な続き

2021年12月21日

記者座談会/この1年【新造船市場】、ブーム期に迫る新造発注に、EEDI3など環境対応船定着

 2021年の新造船マーケットは、前年から潮目が一変し、コンテナ船やバルカーを中心に造船ブーム期に迫る発注ブームとなった。好調な海運市況や鋼材価格の高騰で新造船価も右肩上がりで上昇続き

2021年12月20日

記者座談会/この1年【日本造船業】、連携・撤退・転換で変わる業界構造、役割分担で、新たな日本造船業の議論を

 日本造船業にとっての2021年は、かつてない大変動の年となった。造船所同士のアライアンスや資本提携が次々と実現する一方、歴史ある工場の撤退も相次ぎ、エンジニアリング事業や船舶保有続き

2021年12月17日

記者座談会/この1年【造船業界】、新造船受注急増で環境が一変、鋼材高騰で業績は悪化、研究開発で連携

 2021年の造船業界は、受注残が途絶えるという前年までの危機から一転し、記録的な規模の新造船受注が進んだ。2~3年分の受注残、船価上昇による各国の船価差縮小、さらに鋼材価格の高騰続き

2021年12月16日

記者座談会/この1年【船主・金融】、事業環境、10年ぶりの追い風、大規模船主、市況高を享受

 国内船主(船舶オーナー)はコロナ禍による船員交代難などに見舞われながらも、マーケット高、為替の円安水準、低金利という追い風を10年ぶりに得て、事業環境は良好だった。この環境は船隊続き

2021年12月15日

記者座談会/この1年【LNG・海洋】、「海洋」も化石燃料から再エネへ、LNG船商談、大型案件が進展

 邦船大手らが重点分野に据えるLNG・海洋事業は、そのフィールドが広がっていく。脱炭素に向けた動きが日本や世界で活発になる中、複数の邦船社が「海」の知見を生かせる新市場として洋上風続き

2021年12月14日

記者座談会/この1年【コンテナ船】、コンテナ船市況がかつてない高騰、海上輸送混乱、正常化はいつ

 コンテナ船業界にとって2021年は歴史的な年となった。コロナ禍2年目を迎え、世界的な港湾混雑や事故、コロナ対応の影響でコンテナ物流網は大きな混乱に陥り、改善の糸口はなお見えない。続き

2021年12月13日

記者座談会/この1年【タンカー】、原油船など需要減が重石に、市況回復見据え業界再編に動き

 2021年のタンカー運賃市況は、特にVLCCとプロダクト船でコロナ禍による需要減が重石となり、低空飛行が続いた。一方、大型LPG船(VLGC)は底堅い石化需要と民生需要により堅調続き

2021年12月10日

記者座談会/この1年【ドライバルク】、ブーム期並みの市況高騰、国内初のLNG燃料ケープ発注

 ドライバルク市況が今年高騰し、ケープサイズ・バルカーの主要5航路平均用船料は一時2009年以来の8万ドル台となった。パナマックス以下の中小型バルカーも3万ドルを超えた。中国向けの続き

2021年12月9日

記者座談会/海運この1年【海運経営】、邦船大手が史上空前の好業績、2050年のゼロエミッション目標打ち出す

 新型コロナウイルス禍の非常事態が続いた2021年。その中で邦船大手3社の利益がコンテナ船市況高騰などによってかつてない高水準に増加し、2021年度は全社が日本海運の過去最高を上回続き

2021年12月3日

記者座談会/造船この1カ月、国内工場、外航船撤退後の新体制、内航・修繕を軸とした造船再編

 11月には、三井E&Sホールディングスによる四国ドックの売却、常石造船による神田造船所の修繕事業取得、三菱重工グループ内での事業承継が、それぞれ明らかになった。いずれも、国内工場続き

2021年12月2日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船、増益さらに加速、農水産品輸出、過去最高更新へ

 コンテナ船社の業績改善がさらに進んでいる。第2四半期(4~6月)から、スエズ運河の座礁事故と塩田港の混雑問題を機に一気に急騰したコンテナ市況は、第3四半期(7~9月)でピークに達続き

2021年12月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船大手、2050年のゼロエミ目標出そろう、自社と社会のGHG削減

 11月に川崎汽船が温室効果ガス(GHG)ネットゼロに挑戦することを表明し、これにより邦船大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)による外航海運のゼロエミッション目標が出そろった。続き

2021年11月9日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、成約多数も資材高騰で不透明感も、年間受注は記録続々へ

 新造船市場では、コンテナ船やバルカーを中心に成約が表面化しているが、造船所によっては様子見の姿勢も強くなっている。鋼材価格に加えて、その他の資材価格も高騰しており、造船所にとって続き

2021年11月8日

記者座談会/造船この1カ月<上>、日本が「50年炭素ゼロ」目標、造船・舶用もゼロエミ船実用化を急ぐ

 日本の政府と海運業界が、「2050年国際海運カーボンニュートラル」の目標を表明した。政府はIMO(国際海事機関)に国際目標とするよう提案し、海運会社も低炭素・脱炭素化に向けた船隊続き