記者座談会

2023年11月10日

記者座談会/海運この1カ月<上>、金融機関など、船の資産評価が困難に、環境問題で

 船の資産価値をどう評価するか、金融関係者などが頭を悩ましている。船価の乱高下などで価値判断は以前から難問の1つだが、ここに環境ファクターが加わって見通しにくさに拍車をかけた。陳腐続き

2023年10月16日

記者座談会/造船この1カ月<下>、国内造船、初取引の海外船主向け受注が増加、タンカーなども発注回復

 国内造船所では、ギリシャをはじめとした海外船主向けの受注の割合がここ数年と比べて増えている。中小型バルカーや中型タンカーで、これまで取引のなかった新規顧客向けの初取引が増えている続き

2023年10月13日

記者座談会/造船この1カ月<上>、中国の休眠造船所再稼働の効果は、船台不足、日本は大島造船が増産へ

 中国で、休眠していた造船所の再稼働が続いている。新造船の船台不足の中、こうした工場に関心が寄せられるが、労働力不足がネックで本格的な増産には至っていない。設備的には増産の潜在力が続き

2023年10月12日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船、欧米向けでスポット運賃下落続く、需給環境改善へ尽力

 コンテナ船マーケットは9月に入り、東西航路で運賃下落が進んでいる。国慶節明け以降のスポット運賃が来年の長期契約交渉にもつながってくるため、コンテナ船社は需給環境の改善に向けて供給続き

2023年10月11日

記者座談会/海運この1カ月<中>、タンカー市況、明暗分かれる、VLGCは過去最高の超高水準に

 9月、大型LPG船(VLGC)の中東/日本航路のスポット運賃マーケットが過去最高を記録した。以前から高水準が続いていたVLGC市況だが、米国積みの好調な出荷やパナマ運河の滞船を背続き

2023年10月10日

記者座談会/海運この1カ月<上>、ドライ市況、需要期入りで上昇、中国経済停滞などで上値重いか

 今年低調だったドライバルク市況が、秋の需要期入りで全船型で上昇基調に転じ、ケープサイズは2万ドルを超えた。ただ、ドライバルクの最大の需要国である中国の経済停滞などで今後も上値が重続き

2023年9月14日

記者座談会/造船この1カ月<下>、バルカー新造船市場、様子見傾向も中国中堅がロット受注、主戦場27年に

 新造船市場では、日本の造船所をはじめ3年以上の手持ち工事を確保する中、バルカーの用船市況の下落により、先物納期となるバルカーの新規商談は様子見の傾向が強まっている。その一方で、比続き

2023年9月13日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船所の労働力不足問題に対応、需要増に備え、外国人とデジタルに活路

 人手不足が大きなテーマとなる造船業界。日本の造船現場でもコロナ明けから外国人が再び増えているが、今後どう採用を増やすかが課題になる。さらに、効率化と省人化に向けたDX(デジタルト続き

2023年9月12日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、需給環境とコスト削減が下期の鍵、パナマ運河の動向も注目

 主要コンテナ船社の2023年上半期(1〜6月)決算は、前年同期と比較して大幅な減益、ないしは赤字となった。一方で、足元では運賃上昇の兆しもある。下半期に向けて需給環境や運賃動向が続き

2023年9月11日

記者座談会/海運この1カ月間<中>、邦船LNG船、商機捉え船隊拡大、中短期契約は対応方針分かれる

 LNG船の商談は今年も活発だ。特に大規模なものはカタールの「ノースフィールド拡張プロジェクト」向けの新造商談の第二弾。第一弾でまとまった数を受注した邦船社は第二弾の商談への準備を続き

2023年9月8日

記者座談会/海運この1カ月<上>、船価高・船台不足が常態化、国内船主に動き、発注再開も

 船価高、船台不足が常態化するとの見方が強まり、国内船主の一部が発注に動き出した。待っていても船価は下がらず、船台確保も難しくなるからだ。中国造船所に再び目を向ける船主もいる。一方続き

2023年8月14日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造発注、船種問わず急回復、代替需要遅れて本格化した船種も

 今年の新造船市場では、これまで発注が進んでいたLNG船やバルカー、コンテナ船に加えて、タンカーやプロダクト船の新造整備がここ数カ月加速しており、船種を問わず全面的に新造発注が急回続き

2023年8月10日

記者座談会/造船この1カ月<上>、新燃料の供給体制が重要テーマに、国際海運2050年排出ゼロ目標が確定

 IMO(国際海事機関)で国際海運からの温室効果ガス(GHG)排出量削減目標を、「2050年ごろまでにネットゼロ」にすることが正式に決まった。今後はルール作りなどが最終化に向かうが続き

2023年8月9日

記者座談会/海運この1カ月<下>、東西航路で運賃上昇、定着するか?、名古屋港へのサイバー攻撃契機に対策加速

 長らく下落が続いていた東西基幹コンテナ航路のスポット運賃に改善の兆しが出ている。アジア発北米向けでは各社が実施した運賃値上げ・運賃修復により、7月頭から上昇傾向にある。4月と6月続き

2023年8月8日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ギリシャ船主を見習え、国内船主、事業モデルの多様化迫られ

 ギリシャ船主の仕込み力、船舶管理能力、貸船以外の多様な船隊運用力を見習いたいと考える国内の船主経営者が増えている。国内船主もビジネスモデルの多様化を迫られているからだ。税制面では続き

2023年8月7日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船大手、通期業績予想を上方修正、“ニューノーマル”の利益目標へ好発進

 邦船大手3社が3日までに2024年3月期通期業績予想の上方修正を発表した。新たな通期経常利益予想は日本郵船2200億円(前回予想2000億円)、商船三井2200億円(同2000億続き

2023年7月14日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、線表確定進展、船価もじわり上昇、新規船参入や再開も

新造船市場では、造船所の線表の確定が加速している。LNG船やメガコンテナ船などの船種では既に新規商談の対象納期が2028年以降となっていることに加えて、バルカーやタンカーなど中型船続き

2023年7月13日

記者座談会/造船この1カ月<上>、NSYと三菱の協業、国内連携促すか、国内外とも人手不足は深刻に

 今治造船と三菱重工業が、両社合弁会社MI LNGカンパニーで一般商船の設計業務を日本シップヤード(NSY)から受託することで合意した。実質的に、今治造船とジャパンマリンユナイテッ続き

2023年7月12日

記者座談会/海運この1カ月<下>、労使交渉やパナマ運河問題が焦点、北米コンテナ航路、荷動き・運賃は上向くか?

 北米発着のコンテナトレードは、6月から7月にかけて不安材料が顕在化した。運賃市況も6月頭に一時的に上昇したが、その後は下落し、厳しい状況が続く。荷動きが伸び悩む中で、当面はカナダ続き

2023年7月11日

記者座談会/海運この1カ月<中>、近海船、新造発注残が40隻以上に拡大、JFEと海運8社がグリーン鋼材採用で連携

 国内造船所への近海船(1万重量トン級の在来貨物船)の発注残が市場関係者の集計で40隻以上に達し、近海船建造ヤード2024年までの船台がほぼ埋まった。邦船オペレーターは25年以降も続き