2022年10月11日

記者座談会/海運この1カ月<中>、海運界、船舶特償の大幅拡充要望、トン数税制・圧縮記帳は現行措置の延長求める

 国土交通省と日本船主協会は2023年度税制改正要望で、今年度末に期限を迎える船舶特別償却制度の拡充と2年間の延長、トン数標準税制と買換特例(圧縮記帳制度)の現行措置のそれぞれ5年続き

2022年10月7日

記者座談会/海運この1カ月<上>、中古船、スクラップ価値増大、環境対応含め保有長期化も

 中古船への関心が高まっている。新造船への投資が難しい中、新たな投資先として、あるいは償却資産としての選択肢になっているからだ。最近ではスクラップ価値の増大、環境対策としての観点か続き

2022年9月13日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、24年船台が世界的に希少に、一部が期近納期で受注

 新造船市場では、世界的に2024年納期の船台が希少になっている。日本や中国の主要造船所では今年前半に既に24年船台を完売していたほか、バルカー以外の外航船を建造する日本の中小造船続き

2022年9月12日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船所、船価の鋼材スライド検討、調達網混乱・異常気象・人手不足で世界的に工程遅れ

 今治造船と大島造船所は記者会見の中で、そろって鋼材価格に船価を連動させる「エスカレーション条項」の導入可能性に言及した。造船所にとって鋼材高が大きな事業運営上のネックとなっている続き

2022年9月9日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船、ピークは越えたか、日本の次世代CT、見通しは

 コロナ禍で好調な業績が続いてきたコンテナ船マーケットにも、変化の兆しが現れている。スポット運賃は急速に下落しつつあり、一部の船社では直近の第2四半期の業績が第1四半期(1~3月)続き

2022年9月8日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ドライバルク市況が全面安、ケープサイズ2000ドル台、秋以降反発予想

 海運ブーム期以来の好況を謳歌していたドライバルク市況が全面安の展開となっている。ケープサイズ主要航路平均用船料は2020年のコロナ・ショック直後以来の2000ドル台に暴落。ハンデ続き

2022年9月7日

記者座談会/海運この1カ月<上>、洋上風力、オペレーション準備の段階に、海運各社、作業船の管理体制構築に着手

 風力発電の国際展示会として、第2回WIND EXPO[秋]~[国際]風力発電展(主催=RX Japan)が8月31日から9月2日にかけて幕張メッセで開催された。今回も洋上風力発電続き

2022年8月16日

記者座談会/造船<下>、バルカー商談は船価高から様子見、新造船市場、MR型など成約増加

 新造船市場では、バルカーの新規商談は船価高から総じて様子見となっている。その一方で、発注低迷が続いていたタンカーやプロダクト船は引き合いや問い合わせが増えており、MR型プロダクト続き

2022年8月15日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船の人手不足、操業回復のネック、一時的な混乱か、構造変化か

 LNG船を中心に新造船発注が活発に進む中、造船需要を有望視して休眠工場を再開したり買収する動きがじわりと増えてきた。一方で課題になっているのが人手不足。各国ともコロナ禍で造船業を続き

2022年8月10日

記者座談会/海運この1カ月<下>、労働者の怒り、新たな物流懸念に、上海、ロックダウンから徐々に回復

 北米西岸港の労使交渉はこれまでのところスムーズに進んでいるものの、一方でこれまで予期されていなかったさまざまなストライキや抗議活動が活発化している。高いインフレやコロナ禍での負担続き

2022年8月9日

記者座談会/海運この1カ月<中>、通期経常益予想を計2.4兆円に上方修正、下期の減速想定も過去最高更新へ

 邦船大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)は7月21日、2022年度の通期経常利益予想を計2兆4500億円(21年度実績は計2兆3823億円)に上方修正した。前期に達成した各社続き

2022年8月8日

記者座談会/海運この1カ月<上>、海運もカーボン・クレジットに注目、残る排出量を相殺、購入する・つくり出す

 海運業にとって脱炭素に向けた取り組みが喫緊の課題となるなかで、「カーボン・オフセット」に関する取り組みが出始めている。船舶の燃料転換などで温室効果ガス(GHG)の排出ネットゼロを続き

2022年7月14日

記者座談会/造船この1カ月<下>、ポシドニアは商談・環境対応様子見、新造船市場、内航船は短納期志向

 バルカーをはじめとした新造船商談では、先月ギリシャで開催された国際海事展「ポシドニア2022」前後での動向が注目されていたが、高値圏の新造船価や、竣工時期が3年先になることからギ続き

2022年7月13日

記者座談会/造船この1カ月<上>、鋼材ショック、深刻化、再値上げで造船所に鋼材倒産の危機感

 高騰する鋼材価格が、造船業の業績や受注活動に影響を及ぼしている。船価上昇で、海運会社の船腹調達にも支障が生じているが、実際には船価は鋼材価格の上昇ペースに追い付いていない状況。さ続き

2022年7月12日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ市況、下落は続くのか、欧州ストなどなお混乱の火種も

 海上コンテナマーケットは、上海ロックダウン解除後も目立った反転が見られず、東西主要航路ではスポット運賃の下落傾向が続いている。インフレによる景気への懸念と合わせ、混乱正常化がこの続き

2022年7月11日

記者座談会/海運この1カ月<中>、国内船主、LNG船・LNG燃料船に投資、償却資産の確保などで

 国内船主(船舶オーナー)がLNG船やLNG燃料船への投資を増やしている。マーケット高、円安、低金利といった好環境を受け、船主は恒常的な償却資産不足に陥っており、その解決策の1つに続き

2022年7月8日

記者座談会/海運この1カ月<上>、タンカー市況の上半期、欧州域を中心に市況高騰、船種により濃淡

 2022年上半期(1~6月)のタンカーのスポット運賃マーケットの推移は濃淡があった。ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、タンカーの中でも特に欧州域を中心とした原油船のスエズマ続き

2022年6月17日

記者座談会/造船この1カ月<下>、常石が三井E&S造船を子会社化、総合重工と専業造船の関係変化

 三井E&Sホールディングス(HD)が、三井E&S造船の保有株式を常石造船に追加で譲渡することで合意した。総合重工系造船とファミリー系造船所の連携策が近年のテーマだが、常石造船によ続き

2022年6月16日

記者座談会/造船この1カ月<上>、新造船商談、主戦場は3年先物に、LNG船は26年納期もタイト化

 新造船市場では、各国の造船所とも新規商談の主戦場が2025年納期以降の船台に移っている。バルカーを建造する主要造船所は日本、中国とも24年船台にめどを付けた。発注ブームの様相のL続き

2022年6月15日

記者座談会/海運この1カ月<下>、北米内陸向けで再び混雑悪化懸念、日米間で新規船社参入の動き

 米国内で再び鉄道貨物の滞留が懸念され始めている。繁忙期に向けた荷動きの増加、上海ロックダウンの解除に伴って再び混雑が悪化する可能性があり、西岸労使交渉の先行きも依然不透明な中で、続き