2023年5月17日

記者座談会/造船この1カ月、海外の造船再編決着、防衛・脱石油・改造…主眼さまざま

 韓国の大宇造船海洋の民営化や、シンガポール造船の集約など、長年の課題だった海外造船業の再編が決着した。欧州でも造船大手2社の連携という新しい動きが飛び出した。ねらいは、防衛産業、続き

2023年5月16日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船市況、スポット運賃が下げ止まり、北米航路は運賃上昇

 コンテナ船運賃市況が下げ止まりつつある。コンテナ船社が実施した欠便効果などもあり、足元では消席率が上昇。アジア発北米向けでは4月15日の運賃修復・値上げが成功し、スポット運賃が上続き

2023年5月15日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船大手の新たな経営計画出揃う、利益目標1400億〜2700億円に設定

 新たな経営計画を、2022年度の川崎汽船に続き日本郵船と商船三井が23年度からスタートさせた。各社の計画期間中の利益目標は1400億円〜2700億円で、コロナ前の目線から一段高い続き

2023年4月13日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、バルカーも潮目に変化、船価も上昇

 新造船市場の潮目が変化している。バルカーも用船マーケットの上昇に伴って市場のムードが一変し、引き合いや成約が急激に増加。ほぼ全ての船種で新造整備の動きが活発化した。新造船価相場も続き

2023年4月11日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、市況正常化でも安定利益確保へ、SC再構築で戦略に変化も

 コンテナ船社の2022年通年決算は、21年水準を上回り、過去最高を更新した船社が多かった。だが、昨夏ごろから荷動きの減退やスポット運賃の下落が急速に進み、第3四半期(7〜9月)以続き

2023年4月10日

記者座談会/海運この1カ月<中>、国内船主、ドル金利上昇、影響は限定的、円金利も心配なし

 世界的な金利上昇が船舶ビジネスにも影響している。国内船主は為替リスクをヘッジするためドル借入を増やしてきており、ドル金利急騰のインパクトは大きい。ただ、好況期の蓄積があり、金利固続き

2023年4月7日

記者座談会/海運この1カ月<上>、世界の船舶金融、欧州船主など、代替ソースとして日本に注目

 世界の船舶金融市場では、資金供給で大きな役割を果たしている中国リースが変調を来たしている。中国集中リスクを是正しようと、代替調達ソースとして日本の船主・金融への注目が高まっている続き

2023年3月8日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、バルカー船価は二分化、ガス船は高値更新続く

 新造船市場では、各船種で一定の新造発注が顕在化している。バルカーでは中国民営の中堅造船所が安値で中型バルカーの受注を進める一方、日本の造船所は船価を維持して受注を進めており、船価続き

2023年3月7日

記者座談会/造船この1カ月<上>、供給網混乱に舶用工業が協力体制、経済安保確保へエンジンなどに国の支援

 半導体などの部品や資機材の調達難が深刻化する中で、日本では舶用メーカーが企業の枠を超えて不足部品を融通し合う制度を開始した。サプライチェーンをめぐるさまざまな課題を抱える日本の海続き

2023年3月6日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、4Qは減益相次ぐ、国内港湾の脱炭素化が加速

 主要コンテナ船社の2022年通年(1〜12月)決算の発表が本格化している。これまでは四半期ごとに過去最高を更新するなど好調に推移していたが、足元の市況軟化を背景に第4四半期(10続き

2023年3月3日

記者座談会/海運この1カ月<中>、国内船主、投資難続く、ドル金利高を警戒、良好な事業環境に変化

 国内船主の事業環境は良好だったが、変化の芽も出てきている。大きな影響を与えそうなのがドル金利の上昇だ。為替リスクをヘッジするためドル建て融資を受ける船主が増えただけに、収支が圧迫続き

2023年3月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>、ウクライナ侵攻から1年、穀物安定供給への努力続く、影響長期化の様相

 ロシアがウクライナへの侵攻を2022年2月24日に開始してから丸1年が経過した。今もウクライナ各地で戦闘が続いており、事態終息の兆しは見えない。海運への影響では、ロシア・ウクライ続き

2023年2月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、選別受注で調整局面の展開か、年始は大型契約中心

 今年の新造船マーケットは、各国造船所とも選別受注の傾向が強まる見通しだ。世界経済の減速見通しや資機材価格の高騰による新造整備に様子見の傾向がみられ、各国の造船所とも当面の手持ち工続き

2023年2月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>、今年の造船、業績回復でも工程不安、JMUは設立10年で新体制に

 今年の造船業は、船価上昇後に受注した船の建造が始まる。ようやく業績が上向く見通しだが、一方では労働力不足と資機材不足による建造工程の遅延・混乱が不安視されている。新燃料への移行に続き

2023年2月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、2M解消で業界再編は起こるか?、ゼロコロナ転換、中国生産回復に期待も

 コロナ禍における混乱期を経て、コンテナ船マーケットが正常化に向かう中、先月はMSCとマースクによる「2M」が2025年1月に解消するという話が明らかになった。今後、アライアンスの続き

2023年2月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、EEXI・CIIがスタート、船隊の排出量管理、用船契約の責任分担など課題

 国際海運のGHG(温室効果ガス)排出削減に向けた新たな船舶燃費規制「EEXI」(就航船燃費規制)と「CII」(燃費実績格付け制度)が2023年1月からスタートした。船舶の航行速度続き

2023年2月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船社、エネルギー船整備、ガス船中心に、低脱炭素の選択肢探る

 邦船オペレーターによるエネルギー輸送船の今年の船隊整備は、引き続きガス船が中心となりそうだ。低炭素燃料などとして需要が高まるLNGやLPGの輸送需要を取り込み、さらには脱炭素燃料続き

2022年12月26日

記者座談会/この1年【内航・フェリー】、船員の働き方改革がスタート、新造フェリー・RORO船就航

 国土交通省が進める内航船員の働き方改革の一環で、船員の労務管理を強化する改正船員法が2022年4月に施行された。船員の労働環境・条件を改善し若者の採用・定着率向上につなげて内航海続き

2022年12月23日

記者座談会/この1年【国内港湾】、港湾労働者不足対策が本格化、基幹航路の維持・拡大へ集貨施策加速

 コロナ禍に伴い、世界規模でサプライチェーンの安定化が課題となった。日本においても持続可能な港湾物流の実現が大きな課題となっており、今年は将来的な港湾労働者不足に対応するためのアク続き

2022年12月22日

記者座談会/この1年【脱炭素】、燃料シナリオ不透明でも新たな動き、メタノール浮上、邦船はLNG先行発注

 2050年の脱炭素化に向けた船舶の燃料転換は大きな関心事だ。燃料転換のシナリオは見えにくい状況が続く中で、コンテナ船のメタノール燃料船発注や、邦船社によるLNG燃料船の先行発注な続き