記者座談会

2024年2月6日

記者座談会/海運この1カ月<上>、紅海緊迫化で迂回航海広がる、運航コストや市況へ影響も

 フーシ派による紅海周辺海域の一般商船への攻撃は、コロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻に続いて、海運業に大きな影響を及ぼしている。状況の悪化を受けて邦船大手3社など、スエズ運河経由続き

2023年12月26日

記者座談会/この1年【内航・フェリー】、脱炭素推進へ新機軸船が就航、船員の働き方改革第2弾開始

 内航海運は今年、国内初のLNG燃料フェリーやバイオマス燃料輸送船としては世界初のハイブリッドEV船(電動船)が就航するなど低・脱炭素に向けた取り組みが進んだ1年となった。また、船続き

2023年12月25日

記者座談会/この1年【国内港湾】、新たな戦略港湾政策で議論開始、情報セキュリティ確保と脱炭素が加速

 今年は、新たな「国際コンテナ戦略港湾政策」の進め方について議論がスタートした。新型コロナウイルス禍の国際海上輸送の混乱でトランシップサービスの輸送日数が従来よりも大幅に延びたこと続き

2023年12月22日

記者座談会/この1年【脱炭素】、「50年排出ゼロ」目標が確定、燃料選定とともにグリーン燃料確保も課題に

 今年は、IMO(国際海事機関)で国際海運のGHG(温室効果ガス)削減の目標が「2050年頃までにゼロ」とすることが正式に決まったターニングポイントだ。排出量が燃料のライフサイクル続き

2023年12月21日

記者座談会/この1年【新造船市場】、新造発注は3年連続の高水準、中国の高付加価値船転換など構造変化

 今年の新造船マーケットでは、ほぼ全ての船種の新造発注が高水準となった。これまで発注低迷が続いていたタンカーやプロダクト船も発注が急回復し、メタノール二元燃料船も増加した。中国造船続き

2023年12月20日

記者座談会/この1年【日本造船業】、収益改善・需要拡大で反転へ、環境対応と建造拡大に連携体制どう組むか

 2023年の日本の造船業界は、新造船受注と収益性が回復し、前進した1年となった。環境対応では最大手の今治造船とJMU(ジャパンマリンユナイテッド)の連合に三菱造船も連携することが続き

2023年12月19日

記者座談会/この1年<造船業界>、造船需要拡大で人手不足が深刻に、業界再編は環境対応と防衛がトリガーに

 造船業の今年最大のテーマは人手不足だった。これからの新造船需要拡大に対して、十分な建造能力を提供できるかどうかが課題になってきた。外国人活用に加えて、デジタル化による生産性の抜本続き

2023年12月18日

記者座談会/この1年【船主・金融】、国内船主、資金力勝負の時代に、大手が積極攻勢

 船価高、船台不足で今年も国内船主の投資は難しい状況が続いた。用船者との用船料などの条件が合わず、商談は停滞した。こうした中、資金力を増した大手船主は積極的な船隊増強、自己資金増額続き

2023年12月15日

記者座談会/この1年【LNG・海洋事業】、邦船、前年に続きLNG船拡大、浮体式洋上風力への取り組み拡大

 今年も邦船大手によるエネルギー分野の投資はLNG船や洋上風力発電分野が中心となった。脱炭素に向けた潮流の中で一時は不安視されたLNGの将来性も、エネルギー安全保障や、再生可能エネ続き

2023年12月14日

記者座談会/この1年【コンテナ船】、コンテナ船市況は正常化、アライアンス体制に変化の兆し

 2023年のコンテナ船市況は、コロナ禍に伴う好市況から一転、正常化に向かった。運賃水準がコロナ以前に戻る一方で、市況の乱高下の影響を抑えるため、事業を多角化する動きも目立った。ア続き

2023年12月13日

記者座談会/この1年【タンカー】、VLCC発注進展、燃料選択さまざま、VLGC市況が史上最高値、業界再編の動きも

 2023年もタンカー市況は堅調が続いた。中でも大型LPG船(VLGC)はパナマ運河の通峡規制などを背景に歴史的な高水準を記録した。新造船の発注が進み出したのも今年の特徴だ。目立っ続き

2023年12月12日

記者座談会/この1年【ドライバルク】、荷動き堅調も前半は市況上値重く、新造発注は中小型でじわり増加

 2023年のドライバルク市況は堅調な荷動きが続いたにもかかわらず、コロナ禍の市況上昇要因の剥離と、中国の経済回復の遅れによってセンチメントの改善が進まなかったことなどから、上値の続き

2023年12月11日

記者座談会/この1年【海運経営】、邦船大手、通期経常益予想1350億〜2350億円、新たな成長戦略を策定・実行

 2023年は、3年に渡るコロナ禍が収束して「新常態」に移行したが、ロシア・ウクライナ戦争が続くうえにイスラエルとハマスの戦闘が10月に始まるなど、地政学リスクがさらに高まった。世続き

2023年12月5日

記者座談会/造船この1カ月、「初」の新造船竣工が続く、環境時代へ技術獲得、中国では初の客船竣工

 三菱造船が世界初の液化二酸化炭素(LCO2)運搬船を引き渡したのをはじめ、名村造船所の大型LPG船や大島造船所のLNG燃料石炭船など、造船所で「初」の新造船竣工が相次いでいる。ど続き

2023年12月4日

記者座談会/海運この1カ月<下>コンテナ船、サービス合理化で需給改善へ、荷動き需要回復も運賃は下落

 コンテナ輸送需要が回復する一方で、新造船の就航ラッシュにより、供給過多の状況が続く。先月は主要コンテナ船社の第3四半期(7〜9月)決算の発表が相次いだが、需給軟化に伴う運賃下落で続き

2023年12月1日

記者座談会/海運この1ケ月<上>、NBP、アンモニア焚きハンディマックス建造検討、小型バルカーの燃料転換の行方は

 日本郵船グループのNYKバルク・プロジェクト(NBP)と大島造船所、住友商事が11月7日、アンモニア燃料ハンディマックス・バルカー10〜15隻を2020年代後半以降に建造する検討続き

2023年11月16日

記者座談会/造船この1カ月<下>、国内造船、線表確定が最長28年初め、LNG船では韓国が29年納期成約

造船所の線表確定が4年以上先物まで進んでいる。日本では2027年納期の受注にめどを付けた造船所に加えて、最長で2028年はじめまでの線表確定にめどが付いた造船所がある。LNG船では続き

2023年11月15日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船・舶用、業績回復期が到来、円安で利益予想上振れ、鋼材が足かせ

 日本の造船所や舶用機器メーカーの業績が上向いている。上場企業で利益予想の上方修正が相次いでいるほか、前期に赤字決算だったジャパンマリンユナイテッド(JMU)や大島造船所なども黒字続き

2023年11月14日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船、コンソーシアムの行く末は?、欧州委が独禁法適用除外措置を終了

 コンテナ船社のコンソーシアムを巡って新たな動きがあった。今年初めにMSCとマースクによる「2M」が2025年に解消されることが明らかになったが、先月には欧州委員会がコンソーシアム続き

2023年11月13日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ケミカル船オペに再び集約の動き、MOLCTがFCC買収、日本郵船らは新プール

 化学品や動植物油脂を輸送するケミカル船オペレーターに再び集約の動きが出てきた。商船三井の100%出資子会社であるMOLケミカル・タンカーズ(MOLCT)による米国船社フェアフィー続き