記者座談会

2025年4月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、資機材高騰で慎重姿勢鮮明、尾道と常石が共同開発

新造船市場では、メガコンテナ船のロット発注が昨年の勢いそのままに際立っている一方で、バルカーの新造発注は様子見の傾向が強くなっている。日本の造船所は資機材価格の高騰により、慎重姿勢続き

2025年4月4日

記者座談会/造船この1カ月<上>、どこまで続くか造船の業績回復、日本は円安、中国は鋼材価格下落

世界の造船業の業績が回復している。これまで赤字が続いた韓国造船所で大手3社がそろって最終黒字を記録したほか、欧州大手も黒字化した。中国と日本も増益基調が中心だ。船価上昇後の受注船の続き

2025年4月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、24年は想定以上の好決算、今年は減益予想

コンテナ船社の2024年決算は想定以上の好業績となった。紅海から喜望峰への迂回に加え、コンテナ荷動きが予想以上に伸びたことで運賃市況が高騰。コロナ期に次ぐ利益水準となった。一方で今続き

2025年4月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、歩み出す邦船のアンモニア燃料船、郵船の曳船お披露目、商船三井はケープなど整備

脱炭素燃料として注目を集めるアンモニア。将来の有望な輸送需要に邦船社は熱視線を送る。船社にとってアンモニアは運ぶだけでなく、使う対象でもある。日本郵船は昨年完成した商用として世界初続き

2025年4月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、米/ウ・露が黒海停戦で合意、ウ侵攻から3年、荷動き回復に期待も多難

 2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻から3年が経った。ロシアによる侵攻は、その後の海上貿易にも大きな影響を及ぼしている。ただ今年に入ると米国のトランプ政権誕生により和平に向続き

2025年3月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、中小型船も新規商談は4年先へ、国内造船、人手不足・調達長期化影響

新造船市場では異例の先物納期で商談が進められている。外航の小型船型や内航船を建造する日本の造船所でも既に新規商談の対象納期は複数社が2029年に突入しており、このほかの造船所でも3続き

2025年3月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>、どう読む、米国の中国造船対策、安全保障のリアリズム復権に造船業は変わるか

米国で、中国の海事産業をけん制する新制度が次々と提案されている。中国建造船への巨額の入港料、米国建造船の利用の義務付け、同盟国での米艦艇建造の解禁など、各案は、造船業の枠組みに影響続き

2025年3月5日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ市況の不確実性高まる、紅海情勢や米国の関税政策・中国船措置で

2025年のコンテナ船マーケットは、不確実性が高くなっている。米国では新政権への移行後、関税の引き上げに着手したほか、中国船社や中国建造船に対する米国港湾における巨額の入港料の課徴続き

2025年3月4日

記者座談会/海運この1カ月<中>、邦船大手、通期経常益予想計1.19兆円に上振れ、来期業績は紅海通航再開時期など焦点

邦船大手3社の2024年4~12月期決算発表が2月5日に出そろい、2025年3月期通期経常利益予想を日本郵船が4800億円、商船三井が4100億円、川崎汽船が3000億円の計1兆1続き

2025年3月3日

記者座談会/海運この1カ月<上>、原油調達先、切り替えの動き、中・印、相次ぐ対ロシア・イラン制裁の強化で

1月の米国によるロシアへの制裁措置に続き、2月はイランへの新たな制裁が発表された。これまで制裁違反の原油を多く輸入してきた中国・インドは度重なる制裁強化への懸念を強め、中東や大西洋続き

2025年2月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、静かなスタート、一時様子見、新造需要は継続

 今年の新造船市場は、メガコンテナ船のロット発注は一部あったものの、継続案件を除くとバルカーやガス船などの成約が総じて少なく、発注が回復した2021年以降では静かなスタートとなった続き

2025年2月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船所が大規模設備投資に着手、新燃料船時代に備え、トップ人事で世代交代も

 国内造船所では新燃料船の建造に備えた大規模な設備投資計画がスタートした。政府の支援事業では、造船・舶用16社が1200億円規模の投資も決定。業績回復と受注拡大というタイミングを捉続き

2025年2月5日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、アライアンス再編で信頼性回復へ、紅海回帰時期が市況を左右

 今月からコンテナ船社のアライアンスが再編された。コンテナ船の運航スケジュールの乱れが常態化する中、信頼性回復に向けて取り組んでいく。市況に関しては、ガザ停戦合意により、紅海の通航続き

2025年2月4日

記者座談会/海運この1カ月<中>、紅海情勢の正常化に期待感、ガザ停戦でフーシ派動向に注目集まる

 1月15日、中東パレスチナのガザ地区で戦闘を続けていたイスラエルとイスラム組織ハマスが段階的な停戦に合意した。これをきっかけにフーシ派による紅海での商船攻撃が停止され、スエズ運河続き

2025年2月3日

記者座談会/海運この1カ月<上>、トランプ政権発足、海運への影響は多方面に、注目のエネルギー政策

 2025年の年明け後のビッグイベントの1つは、米国トランプ政権発足だった。就任前から関税政策やエネルギー政策、さらには「パナマ運河を取り戻す」と発言するなど、世界を揺らしてきた。続き

2024年12月25日

記者座談会/この1年【内航・フェリー】、物流2024年問題でフェリー活況、40年度CO2削減目標示される

 内航海運では、今年4月からスタートしたトラックドライバーの残業規制強化に伴う物流の2024年問題を受け、モーダルシフトの一翼を担うフェリーへの乗船が増加した1年となった。内航貨物続き

2024年12月24日

記者座談会/この1年【国内港湾】、新しい戦略港湾政策がスタート、サイバー対策で港湾が重要インフラに

 国際コンテナ戦略港湾政策が新たなフェーズに入った。今年は、国土交通省の「新しい国際コンテナ戦略港湾政策の進め方検討委員会」で、2024年度からおおむね5年間で取り組むべき施策の方続き

2024年12月23日

記者座談会この1年【脱炭素】、ゼロ目標へ前進・転換・停滞、技術開発や費用負担整理など前進

 国際海運の温室効果ガス(GHG)ゼロ目標への動きが今年も大きなテーマだった。コンテナ船や自動車船は新燃料船の比率が着実に増えるなど、新造投資や技術開発、費用負担の整理などで昨年よ続き

2024年12月20日

記者座談会/この1年【新造船市場】、全船種回復で記録的発注ブーム、中国がシェア7割、日本も受注確保

 今年の新造船マーケットは、全ての船種・船型で新造発注が活発化した。年間1億総トンを超える記録的な発注ブームの様相となり、ガス船は過去最高規模の発注量となった。市場を席巻したのが中続き

2024年12月19日

記者座談会/この1年【国内造船業】、技術連携や設備拡張など徐々に具体化、日本造船業、業績回復も背景に次代へのアクション

 円安による業績回復や新造受注拡大で、一息ついた日本造船所。人手不足の中で、今後の新燃料などの次世代船や、新造需要拡大にどう対応するかが最大のテーマだが、造船所間連携や設備投資など続き