記者座談会

2024年9月6日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、ロット発注相次ぐ、コスコが42隻発注、大規模計画進行

 新造船市場ではロット発注が相次いでいる。バルカー最大120隻の新造整備計画を打ち出す中国遠洋海運集団(チャイナ・コスコ・シッピング)グループが8月末に中型バルカー42隻をロットで続き

2024年9月5日

記者座談会/造船この1か月<上>、中国造船、増産が次のステージへ、設備拡張計画、課題は資機材供給

 中国造船業で、新工場の建設計画が次々と表面化している。新造船の増産に向けて、休眠設備を再稼働させる動きから、次のステージへと進み、リーマン・ショック前の造船ブームを思わせる雰囲気続き

2024年9月4日

記者座談会/海運この1カ月<下>、北米東岸港労使交渉、10月ストへの懸念高まる、市況にも影響

 北米東岸港湾の労使交渉が停滞している。現行労働協約は9月末を期限としており、残り1カ月を切った。仮に妥結に至らなければ、10月以降に東岸全域で港湾ストライキが発生する可能性が高ま続き

2024年9月3日

記者座談会/海運この1カ月<中>、VLGC船隊の規模拡大続く、船社の集約、再び動き出す

 7月の日本郵船によるENEOSオーシャンの原油船を除く事業の取得発表に続き、VLGC(大型LPG船)船社の大きなM&A(企業の合併・買収)が明らかになった。VLGC最大手BW・L続き

2024年9月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船大手、今期経常益予想計9800億円、郵船が不定期船業績開示を細分化

 邦船大手3社が2025年3月期業績予想を上方修正し、通期経常利益予想が計9800億円と前回発表から計3650億円上振れした。全社が22年3月期と23年3月期に次ぐ過去3番目に高い続き

2024年8月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、全船種で引き合い堅調、中国が記録的水準、客船も本格回復

 新造船市場では、全船種で総じて引き合いが活発で、発注も増加傾向にある。今年1~6月の受注統計も記録的な水準となっており、中国造船所は過去最高を更新する可能性も大きい。4年以上先物続き

2024年8月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>、日本造船業、連携への覚悟、産業変革検討会、次世代船で協調必須

 「船舶産業の変革実現のための検討会」の最終報告書では、2030年に日本造船業として「次世代船舶」の受注で世界トップシェアとする目標が掲げられた。デジタル化が対策の軸となる一方造船続き

2024年8月5日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、上期決算は想定以上、運賃市況が調整局面に

 コンテナ船市況が調整局面に入りつつある。東西基幹航路を中心に7月以降、臨時便や新規航路の開設が相次ぎ、供給量が増えている。春以降、スポット運賃が右肩上がりで上昇してきたが、直近数続き

2024年8月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、浮体式洋上風力、GI基金実証が決定、機運高まる、業界横断で取り組み進む

 今春以降、浮体式洋上風力の機運が高まっている。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション(GI)基金事業で浮体式実証が決定したほか、浮体式洋上風力の技続き

2024年8月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、不定期船社、目立つ事業買収、日本郵船がENEOSオーシャン事業取得

 国内外の不定期船社による事業取得、M&A(企業の合併・買収)の動きが一段と目立ってきた。先月は、日本郵船によるENEOSオーシャンの原油船を除く事業の取得が明らかになったほか、海続き

2024年7月5日

記者座談会/造船この1カ月<下>、コスコが100隻規模の大量発注計画、新造船市場、世界的な船台不足に拍車

 新造船市場では、中国遠洋海運集団(チャイナ・コスコ・シッピング)グループが最大120隻規模の中大型バルカーの大量発注計画を打ち出した。2028年以降の納期が対象で、4年以上先の船続き

2024年7月4日

記者座談会/造船この1カ月、円安による造船所の収益影響変化、韓国造船は海外再挑戦

 円安が進行し、日本造船所の業績改善期待が高まる一方、円安によるコストアップも想定よりも大きく、為替変動による造船所の収益への影響が以前と変化していることも明らかになってきた。韓国続き

2024年7月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ物流、世界各地のストが懸念材料に、港湾混雑もボトルネック

 コンテナ船市況の高騰が続く中、新たな懸念事項が浮上している。今年9月に現行労働協約が期限を迎える北米東岸港湾において、労使交渉が6月中旬から停止されたほか、欧州港湾においてもフラ続き

2024年7月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、トヨフジ海運、外航でLNG燃料、内航でメタノール燃料、インダストリアルキャリアの脱炭素戦略

 トヨタ自動車グループの海運・物流会社のトヨフジ海運(愛知県東海市、武市栄司社長)が、外航船と内航船で代替燃料船の新造整備を進めている。東南アジア航路に投入する3000台積み型をL続き

2024年7月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、近海船、中国起因で往航市況は上向き、新造発注は引き続き限定的

 アジア域内を航行する近海船(1万重量トン級の在来貨物船)の日本出し東南アジア向け往航スポット用船料が、4月以降上向き始めた。背景にあるのは中国での鋼材を中心とした輸出需要の増加で続き

2024年6月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、多くの船種で建造プレイヤー変化、主要全船種で発注高水準

 新造船市場は発注が停滞していたコンテナ船でも発注増加の兆しがみられるなど、主要船種/船型のほぼ全ての新造発注が高水準となっている。三井E&S造船らの中国合弁造船所、江蘇揚子三井造続き

2024年6月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>、専業造船業が次への備え、大島造船が県と連携、常石造船は水槽取得

 国内造船業では名村造船所と内海造船が最高益を記録した。常石造船グループは、三井造船昭島研究所を取得してグループ内に研究機能を取り込んだ。大島造船所は長崎県と人材確保に向けた連携を続き

2024年6月5日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船市況、運賃高騰でコロナ禍再来の声、日本の「買い負け」も懸念

 コンテナ市況が急騰している。4月ごろからコンテナ荷動きが急激に増加する一方で、紅海情勢の悪化に伴う迂回や港湾混雑により、供給制限が深刻化。需給が逼迫し、運賃が週を追うごとに上昇し続き

2024年6月4日

記者座談会/海運この1カ月<中>、タンカーマーケット堅調続く、市況にプラスの市場環境揺るがず

 堅調な市況が続くタンカー分野。VLCCの中東/中国航路では今年以降、日建て用船料換算で3万〜5万ドル程度と、損益分岐点を上回る推移が続いている。堅調な輸送需要や新造船供給量が少な続き

2024年6月3日

記者座談会/海運この1カ月<上>、海運会社の洋上風力人材施設が完成、秋田・北九州、新産業の人づくり本格化

 4月から5月にかけて国内で、海運会社がかかわる洋上風力発電分野の人材訓練施設が相次いで完成や稼働に至った。1つが、日本郵船が日本海洋事業と共同で運営する秋田県男鹿市の「風と海の学続き