記者座談会

2024年12月18日

記者座談会/この1年【造船業界】、中国造船シェア5割の時代に、地政学変化の影響も表れた1年

 造船業では、中国造船業の存在感が一段と増した1年だった。中国の建造量が世界の50%を超え、なお工場建設計画も相次ぐ。リーマン・ショック前を思わせる急拡大が続く。他国造船業は巨大な続き

2024年12月17日

記者座談会/この1年【船主・金融】、船価高・先物納期・環境対応の三重苦、投資難続く、打開へ中国発注も

 国内船主は今年も投資先の確保に苦しんだ。船価が高騰し、納期も先物になり、船台不足の時代となり、環境対応も含めて新造発注の難易度は上がるばかりだ。船台不足を打開しようと中国発注に踏続き

2024年12月16日

記者座談会/この1年【LNG・海洋事業】、LNG船、マーケットの潮目変わる、LCO2や洋上風力、新規事業の実行段階に

 近年、LNG船は事業環境の変化が著しい船種の1つだった。2022年のロシアによるウクライナ侵攻でLNG需要が欧州で急増し、それ以来活況を呈してきたマーケットだが、今年から軟調な時続き

2024年12月13日

記者座談会/この1年【コンテナ船】、航路迂回でコンテナ船市況改善、アライアンス再編で4大グループに

 2024年のコンテナ船マーケットは、当初予想されていた供給過剰から一転、紅海情勢の悪化に伴う航路迂回により需給がひっ迫し、運賃が高騰した。コンテナ船社の決算もコロナ期には届かない続き

2024年12月12日

記者座談会/この1年【タンカー】、新造発注加速、国内メタノール焚きVLCCも、タンカー市況堅調、VLGC業界中心に再編

 2024年のタンカー市況は下半期の軟化が目立ったものの、総じて堅調だった。昨年から進み出した新造船の発注が今年は大きく加速。国内でも初のメタノール焚きVLCCが発注された。また、続き

2024年12月11日

記者座談会/この1年【ドライバルク】、市況は1~11月底堅く推移、新造整備はメタノール燃料船が拡大

 2024年のドライバルク市況は堅調な荷動きに加え、パナマ運河の渇水や紅海情勢の悪化によるトンマイルの伸長がプラスに働き、ケープサイズの主要航路平均スポット用船料は1~11月の各月続き

2024年12月10日

記者座談会/海運この1年【海運経営】、邦船大手、紅海情勢が市況・船社業績に影響、今期経常益計1兆円超え

 2024年の海運業界は、イエメンの武装組織フーシ派による紅海での一般商船への攻撃を受けて多く船舶が同海域の通航を停止するという異常事態に直面した。アジア—欧州ルートの続き

2024年12月4日

記者座談会/造船この1カ月、造船業が業績回復、新規船も挑戦、工程遅れのリスクも高まる

 造船業の業績が本格的に回復基調に入った。船価上昇に加えてドルに対する通貨安で、ようやく苦しい時期を抜け出す。これと同時に、新規船の建造プロジェクトも本格化しており、将来への布石が続き

2024年12月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、新アライアンス体制へ準備着々、国内港湾は年末年始荷役不実施

 来年2月のコンテナ船社アライアンスの再編に向けて、準備が加速する。来期の長期契約交渉が今後、本格化していく中、新たなサービス体制の強みを訴え、顧客の取り込みを図る。日本港湾では2続き

2024年12月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船大手、通期経常益、三度目の計1兆円超え、コンテナ船が上振れ

 邦船大手が2024年度第2四半期決算と合わせて発表した通期経常利益予想で、3社予想の合計が1兆150億円と前回予想から計350億円上振れした。為替の円高進行などのマイナス要素をコ続き

2024年11月8日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、新規商談の主戦場が4~5年先に、中国のシェア7割に

 新造船市場では、各国造船所の線表確定が進んでいる。日本、韓国、中国の主要造船国では、新規商談の主戦場は4~5年先物になりつつあり、最長で2029~31年納期の新造船受注が一部顕在続き

2024年11月7日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船城下町の「再興」へ、人材確保へ造船所が地元連携を一段と重視

 国内の造船所が、工場の立地する地域との結びつきを改めて強めている。工場見学会などのイベントを積極化して一般への認知度向上を図るほか、自治体と連携してインフラ整備などの町づくりにも続き

2024年11月6日

記者座談会/海運この1カ月<下>、主要コンテナ船社、7〜9月期決算は好調、輸送量増加で

 主要コンテナ船社の7〜9月期決算が好調だ。コンテナ輸送量の増加や、前年同期と比較して高い運賃水準を背景に、大幅な増収増益となっている。通年の決算予想も上方修正する動きが相次いでい続き

2024年11月5日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ケープに「スーパーサイクル」説、市況は長期高値か、船腹不足到来で

 ケープサイズ・バルカー市況の先行きに強気の見方が増えている。海運バブル期に大量建造されたケープの老齢化が進む中、船台不足、船価高騰などで新造船の発注が進まず、船腹不足が予想される続き

2024年11月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、CCS事業、関連イベントが盛況、注目度高く、国内外で開発進む

 CCS(CO2回収・貯留)ビジネスへの注目度が一段と高まっている。10月に開催されたCCUSワールドをはじめ、CCS関連のイベントが今秋は複数開催され、いずれも盛況のうちに幕を閉続き

2024年10月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、大型船の船台需給ひっ迫、ブーム期以来の全船種で発注回復

 新造船市場は、年初来の新造発注がほぼ全ての船種で高水準となる2000年代半ばの造船ブーム期以来の展開となっている。特に大型船はメガコンテナ船とLNG船に加えて、ケープサイズ・バル続き

2024年10月4日

記者座談会/造船この1か月<上>、LCO2船開発で連携体制、次世代船への海運・造船連携が始動

 邦船大手3社と、三菱造船、今治造船、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)、日本シップヤード(NSY)が、液化二酸化炭素(LCO2)船の共同検討で合意した。国内の海運・造船の連携続き

2024年10月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社アライアンス再編、新サービス武器に集荷加速へ

 来年2月からコンテナ船社のアライアンスが再編されるが、先月は各グループの新たなサービス体制の発表が相次いだ。日本においても来期の長期契約交渉に向けて、新体制の利点を強調し、営業を続き

2024年10月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ケミカル船、プール新設・参画やM&Aの動き、今年も「歴史的高値」市況

 ケミカル船の運賃マーケットは「歴史的高値」と呼ばれる状況が今年も続いている。その中でプールの新設やケミカル船社のM&A(合併・買収)の動きもじわじわと続いている。好調な市況に死角続き

2024年10月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、風力推進装置をめぐる動きが活発化、技術進歩やコストダウンが普及を後押し

 風の力を活用して船の推進力の一部とする風力推進装置をめぐる動きが国内外で活発化している。今年6月末までに風力推進装置を搭載した400重量トン以上の商船は44~45隻。2年前の20続き