2022年6月15日

記者座談会/海運この1カ月<下>、北米内陸向けで再び混雑悪化懸念、日米間で新規船社参入の動き

 米国内で再び鉄道貨物の滞留が懸念され始めている。繁忙期に向けた荷動きの増加、上海ロックダウンの解除に伴って再び混雑が悪化する可能性があり、西岸労使交渉の先行きも依然不透明な中で、続き

2022年6月14日

記者座談会/海運この1カ月<中>、格差広がる国内船主、好環境が増幅、規模の力働く

 国内船主(船舶オーナー)の二極化傾向に拍車がかかっている。好調マーケット、円安、円金利の低位安定という強力な追い風が吹く中、船隊規模が大きい船主ほどメリットを享受できるからだ。そ続き

2022年6月13日

記者座談会/海運この1カ月<上>、LNG船大型商談が徐々に決着、新規開発投資が復活の兆し

 大型のLNG船新造用船商談の結果が徐々に明らかになってきた。大規模な船隊整備計画を進めるカタール向けのほか、世界最大のLNG輸入国となった中国向けでも、邦船社の受注が目立つ。ウク続き

2022年5月18日

記者座談会/造船この1カ月<下>、各国造船所、線表確定進む、国内造船は24年船台めど

 各国の造船所の線表確定が進んでいる。バルカーなどを主力とする国内の主要造船所の多くは、昨年以降の新造船受注で2024年納期の船台にほぼめどをつけた。25年納期の船台の受注営業は2続き

2022年5月17日

記者座談会/造船この1カ月<上>、展示会や式典、「リアル」で復活、技術発信や商談・交流が活発化

 一昨年からのコロナ禍で中止や延期を余儀なくされていた国際海事展や大規模イベントが、続々と再開している。4月には東京で4年ぶりの「Sea Japan2022」も開催され、「ポシドニ続き

2022年5月16日

記者座談会/海運この1カ月<下>、西岸労使交渉へ、高まる緊張感、日本港湾、貨物回復もなお隻数減

 今月から始まる北米西岸の労使交渉に向け、物流業界関係者の緊張感が高まっている。北米港湾の混雑は最悪期を脱したかに見えるが、交渉そのものの先行きに加え、中国のロックダウンの影響など続き

2022年5月13日

記者座談会/海運この1カ月<中>、邦船大手の前期経常益計2.3兆円、郵船が日本海運史上初の1兆円超え

 邦船大手3社の2021年度決算が出そろい、経常利益が前の期比4.7倍の計2兆3823億円とまさにケタ違いの水準となった。コンテナ船市況の記録的な高騰を背景に3社全てが邦船社のこれ続き

2022年5月12日

記者座談会/海運この1カ月<上>、海外タンカー大手で統合の動き、市場環境に大きな変化の波

 4月はタンカー大手のユーロナブとフロントラインが統合を発表した。この統合の賛否をめぐって駆け引きが展開されており、業界中の注目を集めている。近年、海外タンカー船社ではLPG船やケ続き

2022年4月12日

記者座談会 造船この1カ月<下>、海外造船所が注力船種の転換加速、新造船市場、バルカーは高船価浸透カギ

 新造船市場では、韓国や中国の海外造船所がLNG船とコンテナ船の受注にシフトしており、中国造船所のLNG船参入や韓国中堅造船所の中型コンテナ船参入が相次いでいる。海外造船所がコンテ続き

2022年4月11日

記者座談会 造船この1カ月<上>、為替と資材高騰で造船決算明暗、ロシア問題でインフレ警戒

 久しぶりの円安で造船所の採算が和らぐ。保有船事業も今回は決算に大きく貢献した。だが、鋼材高のインパクトがそれを打ち消す。ロシア問題が素材やエネルギー価格高騰に拍車をかけており、鋼続き

2022年4月8日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船長期契約、大幅上昇、港湾春闘、妥結の見通しは

 大手コンテナ船社は2022年の業績見通しについて、2021年並みないしそれを上回る水準を予想している。長期契約運賃は大幅に上昇しており、予想が実現する可能性はそれなりに高そうだ。続き

2022年4月7日

記者座談会/海運この1カ月<中>、国内船主による中古船の市場購入、足元は成約減、今後は見直しも

 国内船主(船舶オーナー)によるマーケットからの中古買船が大きく減少している。船価の上昇で割安感が失われたのが最大の要因だ。今後も船価高は続く見通しで、商談は低空飛行を余儀なくされ続き

2022年4月6日

記者座談会/海運この1カ月<上>、海外ドライ船社の21年業績、大幅改善、今期好調継続予想も

 決算を開示している海外ドライバルク主力船社の2021年通期業績が3月までに出揃った。ドライバルク市況の高騰を受けて全社が大幅な増収増益か黒字転換となり、リーマン・ショック前の海運続き

2022年3月10日

記者座談会/造船この1カ月<下>、LNG船の船価がブーム期目前、新造船市場、船種で明暗くっきり

 新造船市場では、LNG船やコンテナ船の発注が相次いでいる。LNG船では既に2025年納期の工事も確定が進んでおり、船台の需給がひっ迫。成約船価も2億2000万ドルを突破するなど急続き

2022年3月9日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船、ロシア向け事業影響は、ウクライナ侵攻、地政学リスク浮上

 ロシアによるウクライナ侵攻が造船業にも影響を与える。ロシア向けビジネスでは韓国造船所を中心に、欧州や中国などの造船所がロシア船主向けに新造船の受注残を持つほか、舶用メーカーもロシ続き

2022年3月8日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ物流、正常化なお見通せず、日本港湾、デジタル・脱炭素加速

 コンテナ市況は依然として活況が続く。年内の正常化は困難との見方が広まりつつあり、旺盛な荷動き需要そのものが落ち着くまでは改善を見込むことは難しい情勢だ。ロシアによるウクライナ侵攻続き

2022年3月7日

記者座談会/海運この1カ月<中>、邦船大手の通期経常益が計2.1兆円に、コンテナ船以外の部門も改善

 邦船大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船)が2月3日までに2022年3月期通期業績予想の上方修正を発表し、3社の経常利益予想が計2兆1200億円に達した。3社の持分法適用会社の続き

2022年3月4日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船の洋上風力展開が加速、郵船が秋田に支店、企業連携進む

 昨年12月に一般海域の洋上風力発電事業者が秋田の2海域と千葉の1海域で選定され本格的な洋上風力発電事業が数年後に立ち上がる。そのような中で、邦船社の洋上風力ビジネスへの展開も一段続き

2022年2月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、コンテナ船やLNG燃料船が軸か、年始は大型船相次ぐ

 新造船マーケットは、年初からLNG船、LNG燃料のコンテナ船やケープサイズ・バルカーなど大型船の発注が際立つ展開となっている。中小型バルカーなどのボリュームゾーンの新造船商談は船続き

2022年2月4日

記者座談会/造船この1カ月<上>、鋼材問題や再編がテーマに、22年の造船業、新技術も相次ぐ

 昨年までの大量受注で一息ついた造船業。ただ年明けから厳しい決算の発表も相次いでおり、鋼材高騰による造船経営への問題が重くのしかかる1年となりそうだ。もう1つのテーマは再編。日本国続き