記者座談会

2023年7月10日

記者座談会/海運この1カ月<上>、シップリサイクル条約、25年発効、インベントリ作成義務化、発効へ準備

 安全で環境に優しい船舶の解撤を促進するシップリサイクル条約(通称、香港条約)が2025年に発効する。これにより船主は、船舶に含まれる有害物質などの一覧表(インベントリ)の作成や、続き

2023年6月16日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、新規商談は4〜5年先物も進む、線表確定ブーム期並み

 新造船市場では、多くの船種で新規商談が2000年代後半の造船ブーム期以来の先物納期が主戦場となりつつある。中小型バルカーでも2027年納期の成約が表面化するなど、既に4年程度先の続き

2023年6月15日

記者座談会/造船この1カ月<上>、環境船、造船所の生産連携必須、新技術続々、LCO2船は三菱とNSYが協力

 パワーエックスの電池運搬船や、英国コアパワーの洋上原子力発電など、日本の造船所が参加する新しいコンセプトの技術が続々と登場している。船舶の新燃料船の話題も相次ぎ、水素運搬船も開発続き

2023年6月14日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、1Qは大幅減益、減速航海でリードタイム長期化も

 主要コンテナ船社の2023年第1四半期(1〜3月)決算が出揃った。昨年はコンテナ船市況の高騰により、記録的な好業績となったが、今年第1四半期は前年同期比で大幅な減益ないしは赤字転続き

2023年6月13日

記者座談会/海運この1カ月<中>、船を用いたLNG事業に好機、LNG船・FSRU・FLNG、課題は供給

 脱炭素に向けたトランジションエネルギーとして存在感が増すLNG(液化天然ガス)。昨年のロシアによるウクライナ侵攻を契機に、ロシアからのパイプラインガス調達が細った欧州で海上路での続き

2023年6月12日

記者座談会/海運この1カ月<上>、国内船主、投資難続く、船台不足、船価高で中小には危機感

 国内船主による船舶投資が難航している。船価高、船台不足に加えて、条件の良い用船契約が少ないためで、発注がままならない。環境対応船の本命も定まらず、頼みの邦船オペレーターもバルカー続き

2023年5月17日

記者座談会/造船この1カ月、海外の造船再編決着、防衛・脱石油・改造…主眼さまざま

 韓国の大宇造船海洋の民営化や、シンガポール造船の集約など、長年の課題だった海外造船業の再編が決着した。欧州でも造船大手2社の連携という新しい動きが飛び出した。ねらいは、防衛産業、続き

2023年5月16日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船市況、スポット運賃が下げ止まり、北米航路は運賃上昇

 コンテナ船運賃市況が下げ止まりつつある。コンテナ船社が実施した欠便効果などもあり、足元では消席率が上昇。アジア発北米向けでは4月15日の運賃修復・値上げが成功し、スポット運賃が上続き

2023年5月15日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船大手の新たな経営計画出揃う、利益目標1400億〜2700億円に設定

 新たな経営計画を、2022年度の川崎汽船に続き日本郵船と商船三井が23年度からスタートさせた。各社の計画期間中の利益目標は1400億円〜2700億円で、コロナ前の目線から一段高い続き

2023年4月13日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、バルカーも潮目に変化、船価も上昇

 新造船市場の潮目が変化している。バルカーも用船マーケットの上昇に伴って市場のムードが一変し、引き合いや成約が急激に増加。ほぼ全ての船種で新造整備の動きが活発化した。新造船価相場も続き

2023年4月11日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、市況正常化でも安定利益確保へ、SC再構築で戦略に変化も

 コンテナ船社の2022年通年決算は、21年水準を上回り、過去最高を更新した船社が多かった。だが、昨夏ごろから荷動きの減退やスポット運賃の下落が急速に進み、第3四半期(7〜9月)以続き

2023年4月10日

記者座談会/海運この1カ月<中>、国内船主、ドル金利上昇、影響は限定的、円金利も心配なし

 世界的な金利上昇が船舶ビジネスにも影響している。国内船主は為替リスクをヘッジするためドル借入を増やしてきており、ドル金利急騰のインパクトは大きい。ただ、好況期の蓄積があり、金利固続き

2023年4月7日

記者座談会/海運この1カ月<上>、世界の船舶金融、欧州船主など、代替ソースとして日本に注目

 世界の船舶金融市場では、資金供給で大きな役割を果たしている中国リースが変調を来たしている。中国集中リスクを是正しようと、代替調達ソースとして日本の船主・金融への注目が高まっている続き

2023年3月8日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、バルカー船価は二分化、ガス船は高値更新続く

 新造船市場では、各船種で一定の新造発注が顕在化している。バルカーでは中国民営の中堅造船所が安値で中型バルカーの受注を進める一方、日本の造船所は船価を維持して受注を進めており、船価続き

2023年3月7日

記者座談会/造船この1カ月<上>、供給網混乱に舶用工業が協力体制、経済安保確保へエンジンなどに国の支援

 半導体などの部品や資機材の調達難が深刻化する中で、日本では舶用メーカーが企業の枠を超えて不足部品を融通し合う制度を開始した。サプライチェーンをめぐるさまざまな課題を抱える日本の海続き

2023年3月6日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船社、4Qは減益相次ぐ、国内港湾の脱炭素化が加速

 主要コンテナ船社の2022年通年(1〜12月)決算の発表が本格化している。これまでは四半期ごとに過去最高を更新するなど好調に推移していたが、足元の市況軟化を背景に第4四半期(10続き

2023年3月3日

記者座談会/海運この1カ月<中>、国内船主、投資難続く、ドル金利高を警戒、良好な事業環境に変化

 国内船主の事業環境は良好だったが、変化の芽も出てきている。大きな影響を与えそうなのがドル金利の上昇だ。為替リスクをヘッジするためドル建て融資を受ける船主が増えただけに、収支が圧迫続き

2023年3月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>、ウクライナ侵攻から1年、穀物安定供給への努力続く、影響長期化の様相

 ロシアがウクライナへの侵攻を2022年2月24日に開始してから丸1年が経過した。今もウクライナ各地で戦闘が続いており、事態終息の兆しは見えない。海運への影響では、ロシア・ウクライ続き

2023年2月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、選別受注で調整局面の展開か、年始は大型契約中心

 今年の新造船マーケットは、各国造船所とも選別受注の傾向が強まる見通しだ。世界経済の減速見通しや資機材価格の高騰による新造整備に様子見の傾向がみられ、各国の造船所とも当面の手持ち工続き

2023年2月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>、今年の造船、業績回復でも工程不安、JMUは設立10年で新体制に

 今年の造船業は、船価上昇後に受注した船の建造が始まる。ようやく業績が上向く見通しだが、一方では労働力不足と資機材不足による建造工程の遅延・混乱が不安視されている。新燃料への移行に続き