1. コラム

青灯

海事プレスの記者陣によるコラム。

2024年7月29日

【青灯】薄れる造船不況の記憶

◆2021年頃から新造船需要が拡大し、船価も上昇しているが、各国造船所では建造能力を拡大する設備投資は抑制的だった。次々と新しい造船所が立ち上がった2000年代の造船ブームとは、こ続き

2024年7月26日

【青灯】海事都市ランキング弱者の日本

◆日本人としていつも少し悔しい思いをするのが、第三者機関の発表する「世界の海事都市ランキング」だ。日本は船舶の建造・保有・運航・利用の全てで世界有数の規模を持ち、金融・保険・仲介な続き

2024年7月25日

【青灯】内航海運と銭湯

◆上京して驚いたことのひとつに銭湯の多さが挙げられる。東京に来てから3つの街で生活してきたが、どの街も家から徒歩圏内に複数の銭湯があり、今ではすっかり銭湯ファンになった。広い湯舟は続き

2024年7月24日

【青灯】シンボルマークの意味

◆国土交通省のシンボルマークは「心」でできている。幾度となく目にする、三日月が重なったような国土交通省のシンボルマークは人と国土、躍動をイメージしており、国土の上で人々が弾んでいる続き

2024年7月23日

【青灯】ゲーム機との邂逅

◆記者の実家は、テレビゲームをはじめとするゲーム全般が禁止だった。友達の家で何回か遊んだことがあるくらいで、人気のゲームにもうとかった。小学生のころ、母に「みんなが持っているから、続き

2024年7月22日

【青灯】坂の上の雲

◆高校時代、友人に借りた司馬遼太郎の「坂の上の雲」を夢中になって読んだ。江戸から明治に時代が移り、帝国主義の列強が押し寄せる中、必死に近代化を進め、努力し、ついには大国ロシア帝国に続き

2024年7月19日

【青灯】小池知事の東京港視察で

◆先日参加した取材で少々寂しく思うところがあった。それは、東京港で現在整備を進めている中央防波堤外側コンテナターミナル(CT)を、東京都の小池百合子知事が視察するというもので、いつ続き

2024年7月18日

【青灯】デジタル技術で変わる「匠の技」

◆円安が進行して経済への影響が話題となっているのを見ると、1990年代前半には1ドルが100円を切ったことを「超円高」と言って新聞やニュースで賑わっていたことを思い出す。国内の造船続き

2024年7月17日

【青灯】欧州の政治動向に注目

◆フランスで同国のトン数標準税制を見直すべきとの提案が、極右政党の国民連合から出されたというニュースが先月海外メディアで報じられていた。トン数標準税制は同国のほか欧州連合(EU)の続き

2024年7月16日

【青灯】ターミナルとコンテナへの投資

◆2024年も半分が過ぎた。コンテナ船業界では昨年末から中東情勢の悪化に伴い、紅海・スエズ運河から喜望峰経由への迂回が始まった。今年上半期(1〜6月)は迂回を契機とした需給の引き締続き

2024年7月12日

【青灯】今年も始まる交渉準備

◆現在の取材担当分野になって今年で5年目となった。担当分野のひとつがP&I保険で、担当となってから、主要P&Iクラブ同士の合併、コロナ禍などいくつも大きなトピックスがあった。本紙姉続き

2024年7月11日

【青灯】LNG船、シンガポールで体制固め

◆タンカーからドライバルク、そしてLNG船へ—。シンガポールを定期的に訪れ、日本の海運会社らの活動を定点観測すると、シンガポールの地の利を生かす海運事業の幅が広がっていることがよく続き

2024年7月10日

【青灯】円安・インフレの難しさ

◆「むかしむかし、“円”が世界で一番強かった頃。いつかのゴールドラッシュのようなその街を移民たちは“円都(イェンタウン)”、と呼んだ」という語りで始まる映画『スワロウテイル』。約3続き

2024年7月9日

【青灯】ウニと、藻場の再生

◆寿司のネタで何が一番好きかと聞かれれば、ウニと答える。寿司を食べるなら必ず一貫はウニを入れたい。先日、馴染みのお寿司屋さんに行くと大将に「今日のウニはイマイチかもしれない」と言わ続き

2024年7月8日

【青灯】円安の功罪

◆最近の超円安を受けて、邦船大手の社長経験者が「若い時から、海運とはなんと儲からない産業なのだろうかと思っていた」と話していたことをふいに思い出した。氏によると、稼げない理由には日続き

2024年7月5日

【青灯】コロナ禍を思い出す

◆「コロナ禍以来の混乱状態です」—ある船会社の方の言葉だ。昨今のコンテナ海上運賃の急騰を受けて、関係者からは当時を振り返る声をよく聞くようになった。新型コロナウイルスの感染者が日本続き

2024年7月4日

【青灯】日本造船の生きる道示す3船

◆日本を代表する船舶を決める「シップ・オブ・ザ・イヤー」は、今年で34年目を迎えた。この賞の受賞船は、その時代の技術トレンドをよく反映している。かつては高速化や大型化、国産化。その続き

2024年7月3日

【青灯】自動車船見学会、5年ぶりに再開

◆自動車船の船内見学会が、コロナ禍による中断を経ておよそ5年ぶりに再開される。7月15日の「海の日」に東京国際クルーズターミナルで開催されるイベント「海の日プロジェクト in 青海続き

2024年7月2日

【青灯】大転職時代の船員確保

◆転職と聞いて浮かぶイメージはどんなものだろうか。ステップアップ、キャリアチェンジといったポジティブなものから、不真面目や飽き性などネガティブな印象までさまざまだろう。総務省が発表続き

2024年7月1日

【青灯】世界の「海の日」

◆今年も「海の月間」が始まる。ご存知の通り、「海の日」を中心に7月1日から31日までの1カ月間は「海の月間」と位置付けられている。日本ではもともと、1876年に明治天皇が東北巡幸の続き