1. コラム

青灯

海事プレスの記者陣によるコラム。

2025年2月13日

【青灯】春節明けのドライバルク市況

◆1月中旬の台湾は、春節(旧正月)を前に赤い飾り付けで溢れていた。春節グッズを売る店では店員が手慣れた手つきで赤い布からハサミを使い、「福」や「春」、「財」といった漢字を切り出して続き

2025年2月12日

【青灯】港と災害

◆その一帯には、ポツリポツリとできたばかりの倉庫などが建っていた。ただ人が住んでいるようすはなく、その生活感を全く感じない光景が印象に残った。 ◆先日、取材で東北の港を訪れた。そ続き

2025年2月10日

【青灯】パナマ運河の米議論注視

◆トランプ米大統領の発言がさまざまな方面に波紋を広げているが、パナマ運河に関して先月、米国の上院委員会で議論が行われる場面があったことが大統領就任後の海外メディアで報じられていた。続き

2025年2月7日

【青灯】持続可能な物流構築と荷主連合

◆日本における海上コンテナ物流を取り巻く環境が年々厳しくなっている。日本港湾に寄港する基幹コンテナ航路の数が減少傾向にあるほか、アジアと日本の運賃の差が広がることで、日本のスペース続き

2025年2月6日

【青灯】必要不可欠な存在

◆「われわれは円滑な船の運航を支える重要な仕事を担っているという自負を持って日々対応しています」―。国内のある沖修理事業関係者は力を込めて語る。昨年から今年にかけて、国内の沖修理事続き

2025年2月5日

【青灯】タイミングが難しい

◆「早すぎただろうか」。報道の仕事でこのように感じることが時々ある。新たなトレンドをいち早く伝え、事業展開や政策判断の参考にしてもらうことが私たちの大事な役割のため、萌芽を探る日々続き

2025年2月4日

【青灯】回復までに40年

◆「新造船価は円建て換算で私が入社した当時(80年代)の水準にやっと戻ってきた。実に40年近い年月がかかった」―造船所で長年営業を担当されてきたある関係者の話だ。例えば、足元の日本続き

2025年2月3日

【青灯】1月のタンカー市場を振り返る

◆年が明けたと思ったら、あっという間に1月が終わった。とはいえ、年初1カ月のタンカーマーケットを振り返ると、話題性の強いトピックがいくつもあった。 ◆まず市場に影響を及ぼし得る制続き

2025年1月31日

【青灯】2025年は今治の年

◆JR今治駅から車で20分ほどの距離にある波方町。ここを記者が初めて訪れたのはもう30年も前のことになる。今でもその時の風景を思い出すことができる。瀬戸内海に面した、のどかな風景が続き

2025年1月30日

【青灯】憧れの職業

◆プロスポーツ選手のプライベートにおける不祥事がしばしば話題になる。「プロだから試合で結果を残すことが第一であり、プライベートは関係ないのではないか」と、そんな意見もある中で、ある続き

2025年1月29日

【青灯】ホンダ・日産の完成車海上輸送の歴史

◆大手自動車メーカーのホンダと日産自動車が昨年12月、経営統合に向けた協議を開始することで合意したと発表した。この大きなニュースを耳にし、10年以上前に“HONDA”のロゴを船体に続き

2025年1月28日

【青灯】一隅を照らす広報活動

◆先日、近所の喫茶店で開かれた上映会に足を運んだ。鑑賞したのは『荒野に希望の灯をともす』というドキュメンタリー。医師・中村哲氏のアフガニスタンとパキスタンでの人道支援を20年以上に続き

2025年1月27日

【青灯】日本DMORTとは

◆先月下旬に、海上保安庁と日本DMORTが海上での事件や事故の被害者とその家族への支援のため、連携協定を締結した。DMORTは「Disaster Mortuary Operatio続き

2025年1月24日

【青灯】質とスピードの両立

◆記者の地元では干し柿が特産品として知られている。記者の祖母が作る干し柿は「滋味深い」と好評で、ファンも多い。一方、祖母は昔ながらの製法を守っているため「手間のわりに儲がらね」との続き

2025年1月23日

【青灯】年初から大きく動く世界

◆今年は年初から世界情勢に大きな変化を及ぼす動きが続いている。15日、パレスチナのガザ地区で戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスが段階的な停戦に合意した。これをきっかけにフー続き

2025年1月22日

【青灯】休み明けの不安

◆この年末年始は「奇跡の9連休」などとも言われたが、一方で終わってみればニュースなどでは「休暇ロス」という言葉を見た。記者は年末に体調を崩し、「寝年末」を過ごした。ただ、年明けには続き

2025年1月21日

【青灯】曳船にDPF設置できるか

◆以前にも小欄で触れたが、環境対策に厳しい規制を導入していることで知られる米カリフォルニア州で、港湾で運航するタグボードなどの特定の船舶にDPF(Diesel Particulat続き

2025年1月20日

【青灯】例年と異なる港の年末年始

◆今年度は日本港湾で年末年始例外荷役が実施されなかった。2001年度から継続して行われてきたが、今回は労使間の協議が調わなかった。港のユーザーである船社や、荷主による事前調整といっ続き

2025年1月17日

【青灯】バトンの重さ

◆「海運業界は根本的な変革期を迎えている。デジタルトランスフォーメーション(DX)、脱炭素化の要求の高まり、熟練労働者の不足といった問題は、市場に永続的な影響を及ぼしている」―イア続き

2025年1月16日

【青灯】展開読みづらい巳年の新造船市場

◆年が明けてからはや2週間が過ぎたが、巳年の今年は新年の年頭訓示やあいさつでも干支の蛇にまつわる話もいくつか見受けられた。蛇は水の守り神とも言われるそうで、海事業界とも関わりが深い続き