1. コラム

青灯

海事プレスの記者陣によるコラム。

2025年9月2日

【青灯】日本人船員養成、大きな一歩・最初の一歩

◆昨年、初めて兵庫県芦屋の海技大学校を訪れた。船員を目指す人の新人教育、資格教育、実務教育を提供する独立行政法人海技教育機構傘下の学校だ。教育訓練で使われる実機の中には、50年以上続き

2025年9月1日

【青灯】ホーバークラフトのある風景

◆先週の出張で約1年ぶりに訪れた「大分ハローキティ空港」(万博期間限定の名称)は様子が少し変わっていた。空港を出て左手の方向に歩くと、真新しい瀟洒な建築のターミナルが見えてきた。中続き

2025年8月29日

【青灯】希少な船を共有する

◆用船契約といえば、船主や船社と利用者の二者間で結ばれるのが一般的だ。契約期間中は1社が1隻を専有するかたちだ。このほど商船三井が手掛けるカーゴ・トランスファー・ベッセル(CTV)続き

2025年8月28日

【青灯】海事産業の魅力

◆海事産業の魅力とは何だろうか。働く人たちに焦点を当てると、その性格が大らかだと昔から言われてきた。理由として、この業界はマーケット、為替などあまりに多くの変動要因に晒され、自身で続き

2025年8月27日

【青灯】80年の節目の年に

◆終戦から80年の今夏、各メディアではいろいろな戦後企画が組まれた。これまで光が当たらなかった戦後の事実を掘り起こす力作から、80年の出来事を並べた年表的な企画まで、切り口はさまざ続き

2025年8月26日

【青灯】ドライバルク船社の運航規模の上限

◆海運の最大部門であるドライバルクで船社の運航規模はどこまで大きくできるのかというのが、専門紙記者としての長年の関心事だ。世界のバルカー船隊は現在約1万3000隻なので、シェア1割続き

2025年8月25日

【青灯】就職先の選び方

◆テレビ東京系列のドキュメンタリー番組『巨大船に乗せてもらいました』シリーズに、ついに内航船が登場した。これまでにコンテナ船“NYK ADONIS”、“MOL TRIUMPH”や自続き

2025年8月22日

【青灯】海の向こうを知る人

◆4月からNHKの朝ドラ「あんぱん」を見ている。主人公の「浅田のぶ」は、アンパンマンの生みの親であるやなせたかし氏の妻をモデルとしている。やなせたかし氏は「柳井崇」としてのぶの幼馴続き

2025年8月21日

【青灯】伝え残すべき声

◆戦後80年。記者の祖父は、戦争で兄や叔父らを亡くした。生き延びて帰郷したものの、病に倒れ、自宅で看病を受けながら命尽きた叔父もいたと聞いている。実家には、祖父の叔父の一人が戦地か続き

2025年8月20日

【青灯】コーヒー豆と関税

◆コーヒー豆の国際価格が再び高騰しているという。一大産地であるブラジルでの天候不順による不作が影響しているとみられる。米国によるブラジルへの追加関税も駆け込み需要につながり、需給を続き

2025年8月19日

【青灯】夏休みに船に乗る経験

◆先日友人が子どもを連れて遊びに来た。現在幼稚園に通うその子が「幼稚園は44日も夏休みだ」と教えてくれた。知らない間に子どもたちは夏休みだったようだ。 ◆最近の取材でも夏休みを感続き

2025年8月18日

【青灯】北極海航路に環境問題

◆北極海における船舶の航行は過去10年で倍増したともいわれており、今後も増加が続くと見込まれる。近年の気候変動で夏季の北極海域の海氷面積が減少傾向にある中、北極海航路は6月後半~1続き

2025年8月15日

【青灯】地方港と「3つの不足」

◆今年度も地方港セミナーのシーズンが始まった。秋ごろから本格的にポートセールスを行う港が増え、地元港の港湾活性化を目指す。一方で地方港を取り巻く環境は大きく変化している。特に「港湾続き

2025年8月14日

【青灯】デジタル化の最新動向

◆アイルランドのイベント会社スマートマリタイムネットワーク(SMN)が主催する、国際フォーラム「スマートマリタイムネットワーク会議」が今月27日に東京都内で開催される。SMNは20続き

2025年8月13日

【青灯】海洋利用の拡大に応える

◆多様な分野で海洋利用への関心が高まっている。陸上に適した場所が限られることや、海そのものや風をはじめとする洋上の資源を活用できることがその背景にある。洋上風力発電はもちろん、洋上続き

2025年8月12日

【青灯】造船株高騰の夏

◆東京証券取引所に上場する専業造船所や舶用エンジンメーカーの株価が再び上昇している。8月7日時点での株価は、名村造船所が3355円で過去最高値圏、内海造船が8530円で2007年の続き

2025年8月8日

【青灯】増産と制裁の波紋

◆このほど、OPECプラスの構成国のうち有志8カ国が行ってきた自主減産の枠組みが終了することが決まった。サウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)、ロシア、クウェートといった国々が続き

2025年8月7日

【青灯】船主のギリシャ詣

◆商社関係者が「ある船主経営者がギリシャ船主を訪問してきた。用船者を探しに行くのではなくて、経営方針を聞きに行った」と明かす。ギリシャ船主は国内船主にとって用船先の顧客でもあるが、続き

2025年8月6日

【青灯】「2050年への責任」

◆2050年まで、残り25年となった。「2050年に温室効果ガス(GHG)の排出を実質ゼロに」というスローガンは、いまや海運業界において疑う余地のない前提となっている。だがこのゼロ続き

2025年8月5日

【青灯】日本籍船問題、再び俎上に

◆7月21日の「海の日」に子どもたちを含む一般向けの海運業界PRイベントが各地で行われた。その一環で船内見学会が開催され、現役の日本人船員の方々が子どもたちからの「船員になるにはど続き