次代への戦訓

    2025年10月2日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問⑦(最終回)、世界をリードする日本海運に誇りを

     連載の最後に、海運業という仕事の魅力について考えてみたい。日本の船会社は世界の海運界をリードするリーディング・カンパニーだ。日本の大手海運会社は世界の上位に入るが、他の産業で日本続き

    2025年10月1日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問⑥、生田さん、黒石さんに影響受ける

     商船三井という会社は、海運の事業規模が大きい。売り上げで見ても大きな事業だが、一方でそれを担う従業員の数はそれほど多くないという点が特徴的だ。これは海運業界全体に共通して言えるこ続き

    2025年9月30日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問⑤、フェリーでB to C事業の醍醐味知る

     私にとって会社員人生最後の配属先が当時の商船三井フェリーになった。フェリー事業には2019年から携わっている。会社員の最後を船の仕事で締めくくれるのは率直に嬉しかった。フェリー事続き

    2025年9月29日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問④、自動車船事業で意識改革

     私が自動車船部門に異動したのは2014年4月で、競争法違反の対応が大きな課題になっていた時期だった。新たな組織体制として、池田潤一郎現会長と私が自動車船事業を担当することになった続き

    2025年9月26日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問③、鉄鋼原料船で新造船を大量発注

     2006年からは鉄鋼原料船部門を担当した。日本郵政公社での3年間の勤務を終えた時に、生田さんから次はどの部署がいいか?と聞かれたので、入社時に在籍した鉄鋼原料船を希望した。入社当続き

    2025年9月25日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問②、郵政公社に出向、生田総裁に感銘

     長年携わってきたコンテナ船が他の船種と大きく違う点は、船ではなくて載せているコンテナがビジネスの中心であることだ。それを管理してコントロールするわけだから、費用もかかるし、機能も続き

    2025年4月1日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏⑦、船舶融資人生に悔いなし

     2024年6月、3年務めた西瀬戸マリンパートナーズの社長を定年で退任し、同社のアドバイザーに就任した。これまで習得した知識・経験・人脈などを後輩達に伝承できるよう非常勤という変則続き

    2025年3月31日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏⑥、船体も融資額も大型化

     2021年6月、常務取締役を退任し、新設の西瀬戸マリンパートナーズの社長に就任した。この会社は、シップファイナンスのDX化、シップの人材育成、各種イベントの開催・運営、船主さん同続き

    2025年3月28日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏⑤、船主経営、低金利が支え

     2019年2月、常務取締役兼今治支店長(二度目の今治支店長)の辞令を拝命し、今治地区全般(陸上も海上も)を統括することになった。  昔と今では船主経営も大きく変わってきている。続き

    2025年3月27日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏④、船舶ファイナンス室を設立

     2004年にシ・ローンを手掛けた後、外部の協力を得て貸出債権の流動化にも取り組んだ。協力を得た会社から、「海なし県の銀行が船舶融資をやりたがっているから船舶の貸出債権を売ってくれ続き

    2025年3月26日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏③、新しい融資手法を展開

     お金だけを貸す銀行はたくさんいる。ただ、私に言わせたらそれは「ただの金貸し」で、その会社を育てる気持ちがあるのか、長い目で温かく見ていける、いざという時に本当に取引先を助ける(支続き

    2025年3月25日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏②、腹を括ったファイナンサーに

     1989年に29歳で大阪支店に転勤になった。大阪では貸付係の主任を任され、支店の貸出稟議書の大半を作成する一方で外為業務も兼務しながら、二足の草鞋でやっていた。大阪支店には海運・続き

    2025年3月24日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏①、船舶融資歴約40年、異色の経歴

     愛媛銀行常務取締役から同行の関連会社である西瀬戸マリンパートナーズ社長に転じ、現在は同社のアドバイザーを務めている日野満氏。入行以来、約40年間も船舶融資に携わってきた異色の経歴続き

    2025年2月27日

    《連載》次代への戦訓、日本郵船元副社長・石田忠正氏⑩、失われた30年からの脱却へ

     日本経済は凋落の一途を辿り、未だ「失われた30年」から脱却できないでいます。GDPでは、2010年に中国に抜かれ3位に落ちたのに続き、一昨年はドイツに越され、今年はインドにも抜か続き

    2025年2月26日

    《連載》次代への戦訓、日本郵船元副社長・石田忠正氏⑨、幹線物流支える貨物鉄道

     「意識改革」に続く、JR貨物の経営改革の第2の柱となる「計数管理改革」では、まず、「鉄道赤字を3年で解消する」ことを取締役会で決議し、私自身、および役員全員の退路を断ちました。最続き

    2025年2月21日

    《連載》次代への戦訓、日本郵船元副社長・石田忠正氏⑦、日本最大がん専門病院の経営改革

     海運・空運での経営改革を経て、次なるステージとなったのが、110年以上前に渋沢栄一が設立に関わったがん研究会の経営再建でした。がん研は日本最古・最大、かつ最高の評価を得ているがん続き

    2025年2月20日

    《連載》次代への戦訓、日本郵船元副社長・石田忠正氏⑥、NCA自立化から黒字浮上へ

     日本郵船の後、就任した日本貨物航空(NCA)では、会社の自立化に向けて取り組みました。NCAは1978年に全日本空輸(ANA)と日本郵船など海運会社4社によって設立され、わが国唯続き

    2025年2月19日

    《連載》次代への戦訓、日本郵船元副社長・石田忠正氏⑤、総合物流への挑戦

     1990年代、2000年代はコンテナ化の進展に伴い、日本郵船が総合物流に本格的に取り組んだ時代であり、私個人としても当時、最も力を入れた分野でした。アジアの会長時代はシンガポール続き

    2025年2月18日

    《連載》次代への戦訓、日本郵船元副社長・石田忠正氏④、官民挙げてのハブ港湾戦略

     私は日本郵船の現役時代に港湾にも深く関わってきましたが、退任後は東京都港湾振興協会の会長として、東京港の発展に取り組んできました。日本港湾は長年にわたり地位低下が進んでいますが、続き

    2025年2月17日

    《連載》次代への戦訓、日本郵船元副社長・石田忠正氏③、多極化と権限移譲で組織活性化

     トリオグループの解体を経て、グランドアライアンスが発足したことで、日本郵船の社内体制も大きく変わりました。従来は欧州や北米、オセアニアなど航路ごとにアライアンスの船社メンバーが異続き