次代への戦訓

    2025年11月25日

    《連載》次代への戦訓/商船三井 田中利明顧問⑥、社会に貢献し、世界とつながる仕事

     長くなったドライバルク担当のあとは、副社長として社内のコーポレート部門を担当するようになった。環境ビジョンやサステナビリティ戦略の構築に取り組むことになった。専門部署も立ち上げた続き

    2025年11月21日

    《連載》次代への戦訓、商船三井 田中利明顧問⑤、ダイナミックでグローバルな事業

     日本に戻って来てからは海外営業の担当になり、韓国の鉄鋼メーカーや中国の宝鋼集団、武漢鋼鉄集団などを担当した。ロンドン駐在時以降の鉄鋼原料船では海外営業の担当がかなり長くなったが、続き

    2025年11月20日

    《連載》次代への戦訓、商船三井 田中利明顧問④、海運バブル崩壊、多くの教訓得る

     大型化の話には続きがあって、「ヴァーレマックス」の建造プロジェクトも声がかかっていた。私がロンドン駐在時のことだった。営業でヴァーレを担当していたので、ロンドンとブラジルを行った続き

    2025年11月19日

    《連載》次代への戦訓、商船三井 田中利明顧問③、ケープサイズで大型化競争

     鉄鋼原料船部には1995年12月、35歳の時に配属された。それ以降は基本的に鉄原を担当することになった。私が着任した当時はちょうど大型化競争の真っ只中だった。いかにしてより大きな続き

    2025年11月18日

    《連載》次代への戦訓/商船三井 田中利明顧問②、名古屋支店でサラリーマン生活を満喫

     東京支店車両課の次の職場は不定期専用船部の統括課だった。総括課は戦略立案のサポートや、当社が保有するすべての古い船の売船窓口業務などを行っていた。売船の仕事は課長代理が担当してい続き

    2025年11月17日

    《連載》次代への戦訓、商船三井 田中利明顧問①、新入社員時代に海運原点の仕事

     商船三井の副社長を今年退任した田中利明顧問は、鉄鋼原料船部門の担当が長い。荷主に最良のサービスを提供するためケープサイズの大型化、最適船型の開発などに従事してきた。中国の資源爆食続き

    2025年10月2日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問⑦(最終回)、世界をリードする日本海運に誇りを

     連載の最後に、海運業という仕事の魅力について考えてみたい。日本の船会社は世界の海運界をリードするリーディング・カンパニーだ。日本の大手海運会社は世界の上位に入るが、他の産業で日本続き

    2025年10月1日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問⑥、生田さん、黒石さんに影響受ける

     商船三井という会社は、海運の事業規模が大きい。売り上げで見ても大きな事業だが、一方でそれを担う従業員の数はそれほど多くないという点が特徴的だ。これは海運業界全体に共通して言えるこ続き

    2025年9月30日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問⑤、フェリーでB to C事業の醍醐味知る

     私にとって会社員人生最後の配属先が当時の商船三井フェリーになった。フェリー事業には2019年から携わっている。会社員の最後を船の仕事で締めくくれるのは率直に嬉しかった。フェリー事続き

    2025年9月29日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問④、自動車船事業で意識改革

     私が自動車船部門に異動したのは2014年4月で、競争法違反の対応が大きな課題になっていた時期だった。新たな組織体制として、池田潤一郎現会長と私が自動車船事業を担当することになった続き

    2025年9月26日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問③、鉄鋼原料船で新造船を大量発注

     2006年からは鉄鋼原料船部門を担当した。日本郵政公社での3年間の勤務を終えた時に、生田さんから次はどの部署がいいか?と聞かれたので、入社時に在籍した鉄鋼原料船を希望した。入社当続き

    2025年9月25日

    《連載》次代への戦訓、商船三井さんふらわあ・尾本直俊特別顧問②、郵政公社に出向、生田総裁に感銘

     長年携わってきたコンテナ船が他の船種と大きく違う点は、船ではなくて載せているコンテナがビジネスの中心であることだ。それを管理してコントロールするわけだから、費用もかかるし、機能も続き

    2025年4月1日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏⑦、船舶融資人生に悔いなし

     2024年6月、3年務めた西瀬戸マリンパートナーズの社長を定年で退任し、同社のアドバイザーに就任した。これまで習得した知識・経験・人脈などを後輩達に伝承できるよう非常勤という変則続き

    2025年3月31日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏⑥、船体も融資額も大型化

     2021年6月、常務取締役を退任し、新設の西瀬戸マリンパートナーズの社長に就任した。この会社は、シップファイナンスのDX化、シップの人材育成、各種イベントの開催・運営、船主さん同続き

    2025年3月28日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏⑤、船主経営、低金利が支え

     2019年2月、常務取締役兼今治支店長(二度目の今治支店長)の辞令を拝命し、今治地区全般(陸上も海上も)を統括することになった。  昔と今では船主経営も大きく変わってきている。続き

    2025年3月27日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏④、船舶ファイナンス室を設立

     2004年にシ・ローンを手掛けた後、外部の協力を得て貸出債権の流動化にも取り組んだ。協力を得た会社から、「海なし県の銀行が船舶融資をやりたがっているから船舶の貸出債権を売ってくれ続き

    2025年3月26日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏③、新しい融資手法を展開

     お金だけを貸す銀行はたくさんいる。ただ、私に言わせたらそれは「ただの金貸し」で、その会社を育てる気持ちがあるのか、長い目で温かく見ていける、いざという時に本当に取引先を助ける(支続き

    2025年3月25日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏②、腹を括ったファイナンサーに

     1989年に29歳で大阪支店に転勤になった。大阪では貸付係の主任を任され、支店の貸出稟議書の大半を作成する一方で外為業務も兼務しながら、二足の草鞋でやっていた。大阪支店には海運・続き

    2025年3月24日

    《連載》次代への戦訓、愛媛銀行・日野満氏①、船舶融資歴約40年、異色の経歴

     愛媛銀行常務取締役から同行の関連会社である西瀬戸マリンパートナーズ社長に転じ、現在は同社のアドバイザーを務めている日野満氏。入行以来、約40年間も船舶融資に携わってきた異色の経歴続き

    2025年2月27日

    《連載》次代への戦訓、日本郵船元副社長・石田忠正氏⑩、失われた30年からの脱却へ

     日本経済は凋落の一途を辿り、未だ「失われた30年」から脱却できないでいます。GDPでは、2010年に中国に抜かれ3位に落ちたのに続き、一昨年はドイツに越され、今年はインドにも抜か続き