次代への戦訓

    2021年3月26日

    《連載》次代への戦訓/元国土交通省海事局長 春成誠氏②、トン数標準税制導入で重い決断

     ロジスティクスの主導権を取るために重要な「国際競争力」には、①各企業が所在する国、地域、環境によって規定される競争条件での優劣、②競争するにあたり、各企業が提供するサービスやモノ続き

    2021年3月25日

    《連載》次代への戦訓/元国土交通省海事局長 春成誠氏① 海事政策の目的はロジスティクスの主導権

     国土交通省海事局長を2007年~08年に務めた春成誠氏(現・日本海事協会顧問)は、日本でのトン数標準税制導入を始めとして海事政策のさまざまな重要局面に立ち会ってきた。その経験から続き

    2021年3月1日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏⑥、今後の融資、リスク分担がカギに

     足元の状況は、長期用船の需要がなく、新しいテクノロジーの主流がどれになるか分からないので船主は発注できず、造船所の受注状況が厳しくなっている。ファイナンサーとして一番の課題は、投続き

    2021年2月26日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏⑤、ポセイドン原則にいち早く署名

     アジアの銀行で初めて「ポセイドン原則」に署名した。これはIMO(国際海事機関)のGHG(温室効果ガス)削減戦略を金融機関としてサポートする取り組みだ。当社は年金の運用などをしてい続き

    2021年2月25日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏④、船舶融資には魅力しかない

     私は、銀行にとって船舶融資ビジネスには魅力しかないと思っている。その最大の理由は、日本が世界に冠たるビジネスは海事産業を除くとほとんどなく、日本の海事クラスターは世界ナンバーワン続き

    2021年2月24日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏③、船舶融資の長い歴史が強みに

     例えば担保に取っている船の用船先が倒れ、船主がデフォルトになったとする。その船を差し押さえて売却し、貸金を回収したことのある銀行はおそらくほとんどないだろう。日本の場合はリスケジ続き

    2021年2月22日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏②、クレディ・アグリコルと提携

     2010年にロンドンから帰国した後、本店営業第二部長になった。当行のシップファイナンスにおける最大拠点になる。ロンドンで海外の海運会社との接点ができたが、帰国してからは日本の海運続き

    2021年2月19日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏①、「鉄の三角形」に海外勢を組み込む

     日本で首位、世界でも第4位の船舶融資残高を誇る三井住友信託銀行。日本では海運会社、国内船主(船舶オーナー)向けなどで長年の実績があり、自社の海外支店とクレディ・アグリコルとの提携続き

    2021年1月22日

    《連載》次代への戦訓/ベン・ライン・エージェンシーズ・ジャパン会長 飯垣隆三氏⑤、代理店は人が財産、さらなる進化を

     最後に、私なりに代理店業にとって肝要と考えることについて述べたい。  まず大切なのは、プリンシパルのCEOや社長といったトップマネジメントと仲良くなることだ。海外船社はオーナー続き

    2021年1月21日

    《連載》次代への戦訓/ベン・ライン・エージェンシーズ・ジャパン会長 飯垣隆三氏④、JAFSA通じ活動の幅を拡大

     外航船舶代理店業協会(JAFSA)設立の経緯について話したい。JAFSAは、1965年に代理店約30社で設立した外船代理店協議会(SACJ)を発展的に解散し、1978年に発足した続き

    2021年1月20日

    《連載》次代への戦訓/ベン・ライン・エージェンシーズ・ジャパン会長 飯垣隆三氏③、仕事確保へ常に奔走、円高にも苦心

     代理店業の難しいところは現地法人化だ。海外船社も、初めは日本のことがよく分からないので代理店に任せてくれるが、数年経って事業が大きくなると現地法人を作って自営化してしまう。そのた続き

    2021年1月19日

    《連載》次代への戦訓/ベン・ライン・エージェンシーズ・ジャパン会長 飯垣隆三氏②、代理店は“humble”、再スタートで実感

     コンテナ化に伴い、代理店事業もだんだん難しくなってきた。特にしんどかったのは、船会社が独自にコンテナターミナルを造り、港のオペレーションに参入してきてからだ。以前は代理店が各港で続き

    2021年1月18日

    《連載》次代への戦訓/ベン・ライン・エージェンシーズ・ジャパン会長 飯垣隆三氏①、代理店業、苦難の道のりとこれから

     飯垣隆三氏は1960年代から、海運代理店業に携わってきた。在来船時代に始まり、その後コンテナリゼーションを経て日本における海運代理店業がどのような変遷をたどり、また苦難に直面して続き

    2020年11月25日

    《連載》次代への戦訓、エピックガス/テイラー・マリタイム取締役駐日代表 望月良二氏⑤、トラブル時に真価が問われる

     オルデンドルフが60歳の定年を設けたため、私は2013年の春に定年退職した。まだ60歳なので何かやりたいなと思っていたところに、ポールから電話がかかってきて、「オルデンドルフをや続き

    2020年11月24日

    《連載》次代への戦訓、エピックガス/テイラー・マリタイム取締役駐日代表 望月良二氏④、オルデンドルフの強さの秘密

     パシフィックベイスンの香港での上場が決まったのを機に、2003年末にポールに暇をもらいたいと話し、承諾してもらった。すると、どこで聞きつけたのかオルデンドルフ・キャリアーズのブロ続き

    2020年11月20日

    《連載》次代への戦訓、エピックガス/テイラー・マリタイム取締役駐日代表 望月良二氏③、バッテリー氏・オーバー氏との出会い

     パシフィックベイスンの創業者である英国人のクリス・バッテリー、ポール・オーバーと知り合ったのは、私が東京シップブローカーズの時代、彼らがまだ香港のジャーディン・マセソンにいた時だ続き

    2020年11月19日

    《連載》次代への戦訓、エピックガス/テイラー・マリタイム取締役駐日代表 望月良二氏②、英国出張を契機にシップブローカーの道に

     私は大学卒業後の1977年に材木ブローカーの泰生海事に入社した。当時は第一次オイルショック後の不況で就職先がどこにもなく、たまたま親が泰生海事の社長と知り合いだった縁でどのような続き

    2020年11月18日

    《連載》次代への戦訓、エピックガス/テイラー・マリタイム取締役駐日代表 望月良二氏①、40年間最前線で実務に徹する

     望月良二氏はパシフィックベイスン、オルデンドルフ・キャリアーズなどの有力海外船社の駐日代表を歴任し、現在は小型LPG船社エピックガスの取締役駐日代表とハンディバルカー船社テイラー続き

    2020年10月23日

    《連載》次代への戦訓/川崎汽船 村上英三氏⑤、前例踏襲ではなく改革を

     尊敬している先輩は数多い。皆さんにいろいろ教えてもらったし、可愛がってもらった。先輩には非常に恵まれた。川崎汽船は社風として意見をしっかり言えるし、その意見をしっかり聞いてもらえ続き

    2020年10月22日

    《連載》次代への戦訓/川崎汽船 村上英三氏④、米英駐在で多くを学ぶ

     私は昭和50年(1975年)に川崎汽船に入社した。その頃はオイルショックの後だったので就職先が少なかった。海運会社を志望したのは神戸で生まれ育ったので、近くに川崎重工、川鉄があっ続き