次代への戦訓

    2021年4月15日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑦、チリ駐在、パートナーに恵まれる

     1999年6月の辞令で、チリのサンチャゴに首席駐在員として赴任することになった。99年はナビックスラインと合併した直後だったので、赴任前にいたエネルギー部門には旧ナビックスの人も続き

    2021年4月14日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑥、LNG船で苦労、初の海外勤務へ

     “朝明丸”はホーグLNG社の“ノーマン・レディ”の姉妹船で、タンクが鉄製だった。“朝明丸”の船名を新ビジネスに相応しい船名に変更したいというので、ターミナルのあるミスティック・リ続き

    2021年4月13日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏⑤、LNG船にクラック、USCGで証言

     LNG船担当は2年間と短い期間だったが、降って湧いたような話があった。当時、中部電力向けのCOA(数量輸送契約)に投入するために中古で購入した7万5000立方㍍の小型LNG船“朝続き

    2021年4月12日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏④、石炭、LNG輸送を担当

     1989年11月に三井物産への出向から戻ってきて配属されたのが不定期専用船一部鉄鋼原料課で、私はその課長代理の一人になった。当時鉄鋼原料輸送を扱う2つ課があり、それぞれ新日鉄、日続き

    2021年4月9日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏③、不況下で組合活動、三井物産に出向

     1987年10月から1年間は労働組合の専従になり、書記長を務めた。不定期船課の在籍日数が4年半と長くなり、同期の中で一番異動しやすいのは永田だという事になり、本人は希望しなかった続き

    2021年4月8日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏②、初の海外出張で大西洋横断

     米国の横断パイプライン建設プロジェクトであるオール・アメリカン・パイプライン・プロジェクト(AAPL)は、カリフォルニア州とテキサス州を結ぶ石油パイプラインを建設する大事業だった続き

    2021年4月7日

    《連載》次代への戦訓/商船三井ドライバルク 永田健一氏①、邦船ドライ事業、80年代に海外へ

     商船三井副社長、商船三井近海社長などを歴任した永田健一氏(商船三井ドライバルク特別顧問)は、自他ともに認めるドライバルクのエキスパートだ。邦船社がドライ事業で海外展開を始めた19続き

    2021年4月2日

    《連載》次代への戦訓/元国土交通省海事局長 春成誠氏⑦、世界で戦う海運の魅力

     記憶に残る仕事といえば、かなり昔の1980年代のことだが、当時の経済企画庁物価局の物価調整課もそうだった。この課の仕事は、公共料金や電気、ガス、米、鉄道、交通関係、教科書などの物続き

    2021年4月1日

    《連載》次代への戦訓/元国土交通省海事局長 春成誠氏⑥、共有建造船の不良債権問題に注力

     1995年から2年間、日本国有鉄道清算事業団に出向して、総務課長を務めた。同事業団は、国鉄の民営化にあたり、固定資産売却による長期債務償還や余剰人員の再就職を促進することを目的と続き

    2021年3月31日

    《連載》次代への戦訓/元国土交通省海事局長 春成誠氏⑤、雲仙・普賢岳災害に現地で対応

     1990年から2年間は、国土庁防災局震災対策課で防災企画官を務めた。そして、ここである出来事に対応したことが、役人として最も重要なことは何か考えるきっかけとなる。  その出来事続き

    2021年3月30日

    《連載》次代への戦訓/元国土交通省海事局長 春成誠氏④、最初の5年は外航・船員・港湾

     私は1975年(昭和50年)に旧運輸省に入省し、最初に配属されたのは海運局外航課だった。当時外航課で主に扱っていたトピックスは、「南北問題」と「便宜置籍船問題」だ。私が入省する前続き

    2021年3月29日

    《連載》次代への戦訓/元国土交通省海事局長 春成誠氏③、海事クラスターは競争力の源泉

     日本の外航海運の国際競争力の源泉の1つに国内の「海事クラスター」の存在がある。海事クラスターという言葉は日本の海事産業の集積を表す言葉として業界内に定着しているが、海事プレスによ続き

    2021年3月26日

    《連載》次代への戦訓/元国土交通省海事局長 春成誠氏②、トン数標準税制導入で重い決断

     ロジスティクスの主導権を取るために重要な「国際競争力」には、①各企業が所在する国、地域、環境によって規定される競争条件での優劣、②競争するにあたり、各企業が提供するサービスやモノ続き

    2021年3月25日

    《連載》次代への戦訓/元国土交通省海事局長 春成誠氏① 海事政策の目的はロジスティクスの主導権

     国土交通省海事局長を2007年~08年に務めた春成誠氏(現・日本海事協会顧問)は、日本でのトン数標準税制導入を始めとして海事政策のさまざまな重要局面に立ち会ってきた。その経験から続き

    2021年3月1日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏⑥、今後の融資、リスク分担がカギに

     足元の状況は、長期用船の需要がなく、新しいテクノロジーの主流がどれになるか分からないので船主は発注できず、造船所の受注状況が厳しくなっている。ファイナンサーとして一番の課題は、投続き

    2021年2月26日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏⑤、ポセイドン原則にいち早く署名

     アジアの銀行で初めて「ポセイドン原則」に署名した。これはIMO(国際海事機関)のGHG(温室効果ガス)削減戦略を金融機関としてサポートする取り組みだ。当社は年金の運用などをしてい続き

    2021年2月25日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏④、船舶融資には魅力しかない

     私は、銀行にとって船舶融資ビジネスには魅力しかないと思っている。その最大の理由は、日本が世界に冠たるビジネスは海事産業を除くとほとんどなく、日本の海事クラスターは世界ナンバーワン続き

    2021年2月24日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏③、船舶融資の長い歴史が強みに

     例えば担保に取っている船の用船先が倒れ、船主がデフォルトになったとする。その船を差し押さえて売却し、貸金を回収したことのある銀行はおそらくほとんどないだろう。日本の場合はリスケジ続き

    2021年2月22日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏②、クレディ・アグリコルと提携

     2010年にロンドンから帰国した後、本店営業第二部長になった。当行のシップファイナンスにおける最大拠点になる。ロンドンで海外の海運会社との接点ができたが、帰国してからは日本の海運続き

    2021年2月19日

    《連載》次代への戦訓/三井住友信託銀行 尾中浩一氏①、「鉄の三角形」に海外勢を組み込む

     日本で首位、世界でも第4位の船舶融資残高を誇る三井住友信託銀行。日本では海運会社、国内船主(船舶オーナー)向けなどで長年の実績があり、自社の海外支店とクレディ・アグリコルとの提携続き