次代への戦訓

    2020年2月12日

    《連載》次代への戦訓/第一中央汽船・薬師寺正和氏②、ONE以外に道無し

     コンテナ船事業をずっとやってきて、なぜこれほどまでに儲からないのか、と常に頭を悩ませてきた。結局コンテナリゼーションが起きて以来、この産業では何もイノベーションが起きておらず、た続き

    2020年2月10日

    《連載》次代への戦訓/第一中央汽船・薬師寺正和氏①、コンテナ船、自由競争へ

     連載企画「次代への戦訓」の第5回は第一中央汽船の薬師寺正和相談役。商船三井で長年コンテナ船事業に携わり、副社長・副会長を務めた後、第一中央汽船で社長として経営再建に取り組んだ。コ続き

    2020年1月30日

    《連載》次代への戦訓/ジャパンマリンユナイテッド・三島愼次郎氏⑤、造船業の若者たちへ

     振り返ってみると、もともとNKKを就職先に選んだ時点では造船業で働くことは全く頭になかったが、VLCC連続建造中の津に配属され、スケールの大きな造船の世界に魅了され、夢中になって続き

    2020年1月29日

    《連載》次代への戦訓/ジャパンマリンユナイテッド・三島愼次郎氏④、調達先との関係は造船業の本質

     渋沢栄一の「真正の利殖は、仁義道徳に基づかなければ、決して永続できるものではない」という言葉がある。「自分だけ良ければよい」という考えは、海事クラスターの中では継続しない。海運会続き

    2020年1月28日

    《連載》次代への戦訓/ジャパンマリンユナイテッド・三島愼次郎氏③、統合目的は技術標準とシステム化

     日立造船とNKKの造船統合は、どちらかといえば国内で生き残るための統合という目的が強かった。だが国際競争を考えれば、次の統合に進まなければいけないという認識は、当初から皆で共有し続き

    2020年1月27日

    《連載》次代への戦訓/ジャパンマリンユナイテッド・三島愼次郎氏②、造船経営には意志と数字

     ユニバーサル造船が発足した2002年は非常に厳しい環境でのスタートだった。だが新会社はスムーズに立ち上がり、統合効果もすぐに表れた。統合効果の目標にしていた50億円は初年度で達成続き

    2020年1月24日

    《連載》次代への戦訓/ジャパンマリンユナイテッド・三島愼次郎氏①、信頼関係が統合の成否分ける

     ユニバーサル造船とジャパンマリンユナイテッド(JMU)で社長を務めた三島愼次郎氏は、造船大手同士の統合を交渉の最前線で2度経験した。造船再編が再び大きなテーマとなるいま、過去の統続き

    2019年11月29日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船・工藤泰三氏⑥、厳しい時こそ現場力が生きる

     この仕事をしていて一番楽しかったことは、お客様が困っている問題を一緒に解決するチャンスを貰ったことだ。  例えば、自動車メーカーが海外に工場を立ち上げる際、そこから完成車を輸出続き

    2019年11月28日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船・工藤泰三氏⑤、人がすべて

     海運業だけに限ったことではないが、まず取り組むべきは新たなビジネスモデルを構築できる人材を育てていくことだ。何度も繰り返しになるが、基本的に海運業は自ら物流を作ることはできない。続き

    2019年11月27日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船 工藤泰三氏④、海洋と自動車物流

     「More Than Shipping」の典型的な取り組みが、海洋事業と自動車物流事業の強化だった。海洋事業はたまたま私が企画担当の専務をやっている時に始まった新規分野だが、全く続き

    2019年11月26日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船 工藤泰三氏③、YLKとNBP誕生

     NYKロジスティクスと郵船航空サービス(YAS)が2010年10月に統合し、郵船ロジスティクス(YLK)が発足した。これは大英断でも何でもなく、ごく当たり前の考えに基づいたものだ続き

    2019年11月25日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船 工藤泰三氏②、「More Than Shipping」のさらに先

     2011年度から3カ年の中期経営計画で「More Than Shipping」を掲げた。従来型の海運だけでは差別化を図ることはできないので、海運プラスアルファを追求するという意味続き

    2019年11月22日

    《連載》次代への戦訓/日本郵船・工藤泰三氏①、リーマン・ショック直後の社長登板

     本紙連載企画『次代への戦訓』の第三回は、日本郵船元社長・会長の工藤泰三氏。リーマン・ショック後の厳しい環境の中で経営の舵をとり、「More Than Shipping」のスローガ続き

    2019年11月11日

    《連載》次代への戦訓/商船三井 武藤光一氏⑦、海運は従属産業ではない

     これまでの海運人生で、思い出に残る交友を振り返ってみる。今、手元には1万5千枚の名刺がある。管理職になって以降にもらった名刺の数だ。私のサラリーマン人生43年の中で、それ以上の多続き

    2019年11月8日

    《連載》次代への戦訓/商船三井 武藤光一氏⑥、第一中央でぎりぎりの決断

     社長時代の一番苦しかった決断を振り返ってみる。社内で大きな議論になったのは、何といっても第一中央汽船の救済問題だった。第一中央の財務的困窮に関して、商船三井に法的責任はなかった。続き

    2019年11月7日

    《連載》次代への戦訓/商船三井 武藤光一氏⑤、AIに海運経営はできず

     会社員の結果の評価軸には作為の成功、作為の失敗、不作為の成功、不作為の失敗、の4種類がある。ただ、不作為の成功は目に見えず、表に出てこない。作為の成功に対する評価が最も高く、逆に続き

    2019年11月6日

    《連載》次代への戦訓/商船三井 武藤光一氏④、成果はヤマルとFSRU投資

     ここで将来の商船三井の成長に資する、成功したプロジェクトについて話したい。それはヤマルLNGプロジェクトへの参画と、FSRU(浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備)プロジェクトの実現だ続き

    2019年11月5日

    《連載》次代への戦訓/商船三井 武藤光一氏③、フリー船モデルから決別

     近年、海運市況のボラティリティは極めて高くなった。運賃先物取引が導入されてからだろうか。金融緩和で生み出された大量のマネーがマーケットに入ってくるなどし、変動幅を異常に大きくした続き

    2019年11月1日

    《連載》次代への戦訓/商船三井 武藤光一氏②、海運経営の肝は投資判断

     社会にさまざまな企業や産業がある中で、それぞれがどうやってキャッシュフローを生み出しているのか、考えてみたことがある。  大きな規模で稼ぐ手法を類型化すると、1つ目が大量生産・続き

    2019年10月31日

    《連載》次代への戦訓/商船三井 武藤光一氏①、日本海運は円高との戦い

     連載企画『次代への戦訓』の第二回は、商船三井で社長、会長を務め、日本船主協会の会長にも就いた武藤光一氏。「海運経営の本質とは何か」「海運の収益性が低いのはなぜか」など、長年携わっ続き