《連載》次代への戦訓
環境問題、海運会社は協力体制を
日本郵船　田中康夫氏⑦

　10年以上前に、コペンハーゲンでマースクの人たちを前にプレゼンをしたことがあった。マースク側のトップとして参加していたのが、サステナビリティ担当の副社長だった。「環境」というと、当時は日本ではまだ企業にとっては社会奉仕的な見方もあった。だが、「サステナビリティ＝企業の永続性」となると、これはもう自分たちの話になる。環境に気を配らければ企業の持続可能性はない、という発想は、近江商人の「三方...