内航船マッチングシステム開発
ミナクニ、船腹・貨物の相互融通支援

　ＩＴベンチャーのミナクニ（さいたま市、杉山喜康代表）は22日、内航海運の船舶と貨物のマッチングシステム「みんなのボースン」を開発したと発表した。同社によると、同種のシステムは国内で唯一という。企業同士で空船や貨物の情報をシステム上で共有することで船腹と貨物の相互融通を支援し、業務時間短縮と輸送効率向上を図る。
　船舶運航会社は日常的に他社と船舶や貨物のやりとりを行っているが、その情報伝達方法は電話やファクス、ＳＮＳで、作業に時間を要する。情報の共有範囲も限られており、特定の会社同士でしか情報が共有されない。「みんなのボースン」は、ウェブ上で情報交換することで共有範囲を広げる。これにより、船舶の輸送効率を最適化するだけでなく、情報交換にかかる業務時間も短縮することができる。