記者座談会

2017年12月20日

記者座談会/この1年【新造船市場】バルカーの新造商談、潮目変わる

 今年の新造船市場は、受注量、新造船価とも大底を脱し、各国の造船所が受注を進めた。商談が大きく動いたのは春と秋で、ドライバルク市況の上昇により、海外船主のバルカーの発注意欲が戻り、続き

2017年12月19日

記者座談会/この1年【日本造船業】「大手問題」が最大のテーマに

 総合重工系造船所が、日本造船所の最大のテーマになっている。2017年は各社が生き残りに向けた新たな方策を出したが、果たして持続可能性があるのか。大手が担ってきた役割を、今後どのよ続き

2017年12月18日

記者座談会/この1年【造船業全般】“改革”という名のリストラ

 不況の深刻化に伴い、造船業の「構造改革」が叫ばれた今年。日本は総合重工の造船事業見直し、韓国は大規模な人員削減など、リストラが進んだ。その結果、日本と韓国では造船大手のオール専業続き

2017年12月15日

記者座談会/この1年【海運政策・規制】環境規制、問われるSOx対策

 海運政策では今年、国際船舶に係る登録免許税・固定資産税の特例措置を延長する要望活動が精力的に展開され、延長が実現した。一方で、IMO(国際海事機関)の硫黄酸化物(SOx)規制など続き

2017年12月14日

記者座談会/この1年【船主・金融】国内船主、優良案件不足続く

 国内船主(船舶オーナー)の経営環境は、オペレーターの経営危機に揺れた昨年から一転して安定した。ドライバルク市況が回復し、為替も円安傾向が続いたからだ。しかし、優良投資案件不足は相続き

2017年12月13日

記者座談会/この1年【LNG船・海洋】LNG船商談、長期案件の不足継続

 LNG船の用船商談は今年も低調だった。案件が少ない上、用船期間が短中期で調達隻数が少なく、邦船社が得意とする新造の長期ものは不足。「モザンビーク」をはじめとする大型プロジェクトの続き

2017年12月12日

記者座談会/この1年【タンカー】市況回復に至らず、新造圧力強く

 タンカーの運賃マーケットは今年、回復に至らなかった。輸送需要は堅調だったが、引き続き多くの新造船が流入し、市況回復の重しとなった。新造船の投資は、海外では低船価を捉えてVLCCの続き

2017年12月11日

記者座談会/この1年【ドライバルク】ドライ市況、大底脱し回復へ

 2017年のドライバルク市況は、ケープサイズからハンディサイズまでの全船型で記録的な低水準に沈んだ前年から大幅に改善し、回復軌道に乗った。不透明感があった中国の鉄鉱石・石炭の輸入続き

2017年12月8日

記者座談会/この1年【海運経営】邦船社業績、着実に回復

 2017年の邦船オペレーターの業績は、ドライバルク、コンテナ船マーケットの上昇や前年度までに実施した構造改革によって着実な改善を見せた。邦船大手3社(日本郵船、商船三井、川崎汽船続き

2017年12月5日

記者座談会/造船この1カ月、船価緩やかに上昇も成約少なく

 停滞していた新造船価が緩やかに上昇している。バルカーを中心に造船所への引き合いも増えており、徐々に受注環境は良くなりつつあるが、まだ成約は少ない。業績面でも、国内造船所の上期決算続き

2017年12月4日

記者座談会/海運この1カ月<下>コンテナ船で業績回復進む

 コンテナ船社の業績回復が加速している。17年第3四半期は邦船を含め大半の船社が黒字化を果たし、マーケットの回復を印象付けた。ただ足元では運賃下落が進み、来期に向け不安も残している続き

2017年12月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>邦船社決算、改善基調が継続

 主要邦船社の2017年度上半期(4~9月)決算が出揃い、ほとんどが前年同期比で改善、黒字転換した。「パーフェクトストーム」と呼ばれた厳しい事業環境が和らぎ、16年度上半期を底とし続き

2017年11月9日

記者座談会/造船この1カ月<下>日韓中の造船所がバルカー回帰

 新造船市場は、ドライバルク市況の上昇などに伴って引き合いが増加しているが、受注環境は厳しいままだ。造船所のバルカー回帰が世界的に進んでおり、安値攻勢をかける中国造船所に加え、韓国続き

2017年11月8日

記者座談会/造船この1カ月<上>オールジャパンで開発競争に挑む

 総合重工系造船所の体力低下で、日本の海事クラスターの技術が細る。解決策の1つは連携だ。新たに、実海域性能や自律航行などの、業界連携の大規模な研究開発プロジェクトが始まった。いずれ続き

2017年11月7日

記者座談会/海運この1カ月<下>ONEの準備作業が本格化

 来年4月の事業開始に向け、邦船3社の統合会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)の準備作業が本格化している。日本でもONEジャパンが発足。荷主企業に対し、スムーズなサ続き

2017年11月6日

記者座談会/海運この1カ月<中>タンカー市況、じわり上昇もふるわず

 「今年は耐える年になりそうだ」―。年初にこのように言われたタンカーの運賃マーケットは今年これまでのところ、まさにその言葉どおりの展開となっている。8月末~9月初旬は米国ガルフのハ続き

2017年11月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>ドライ市況、需要期入りで全面高

 ドライバルク市況は10月、中国・国慶節明けから本格的な需要期に入り、全面高の展開となった。ケープサイズ市況は、同月から始まるとされていた中国鉄鋼業の操業制限の影響が警戒されたが、続き

2017年10月6日

記者座談会/造船この1カ月<下>秋の陣で営業再開も慎重姿勢

 今年後半や来年の新造商談に向けて国内造船所が営業を再開している。中型バルカーの新船型などを売り込み、一定量の受注を確保したい考えだが、韓国や中国造船所の安値受注が横行する中、日本続き

2017年10月5日

記者座談会/造船この1カ月<上>造船不況10年目に突入

 今回の造船不況をリーマン・ショック後から始まったと数えると、先月で丸9件が経過し、10年目に突入した。これまで不況期の舵取りに失敗し、経営危機へ進んだ造船所を見ると、「仕事枯渇」続き

2017年10月4日

記者座談会/海運この1カ月<下>建艦競争再び?超大型船相次ぎ発注

 過去2年間、途絶えていた大型コンテナ船発注の動きがここに来て相次いでいる。MSCやCMA-CGMが2万2000TEU型船を相次いで整備する方針で、中長期的に回復が期待されていたコ続き