記者座談会

2017年4月5日

記者座談会/海運この1カ月<下>収支改善へ長期契約交渉が佳境

 今年のコンテナ船マーケットは、16年に悪化した運賃水準を船社がどれだけ回復させることができるかが焦点となっている。足元で本格化している長期契約交渉では、先行する欧州向けがほぼ決着続き

2017年4月4日

記者座談会/海運この1カ月<中>ケープ市況、一時2万ドル突破

 3月はケープサイズ・バルカー用船市況が本格的な上昇軌道に乗り、月末には損益分岐点の2万ドル台前半に約1年半ぶりに到達した。閑散期の1~3月の2万ドル超えは2014年以来。過去最低続き

2017年4月3日

記者座談会/海運この1カ月<上>SOx規制対策の議論本格始動

 2020年から実施される硫黄酸化物(SOx)排出規制の強化に向け、対策を検討する官民の議論が本格スタートを切った。国土交通省は海事産業と石油業界を交えた2つの検討会を立ち上げた。続き

2017年3月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>造船アライアンス、次の姿は

 日本造船業で生産や研究開発で協力の機運が高まる。三井造船は新たな経営計画の中で造船事業のアライアンスの方向性を示した。一方、専業造船所が共同で立ち上げた研究開発会社マリタイムイノ続き

2017年3月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>引き合い増加も成約少なく低調

 新造船市場は、船価の底入れ感からバルカーの引き合いが増加しているものの、成約は少なく低調だ。採算面のリスクなどを伴うことから、日本の造船所は慎重な姿勢を崩していない。その一方で、続き

2017年3月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>港湾春闘、不透明感強まる

 17年度のコンテナ船マーケットは、なお荒れ模様となりそうだ。港湾春闘は例年にも増して緊張感が強く、スト実施の公算大。新アライアンス体制がちょうど始まる時期なだけに、新年度序盤から続き

2017年3月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>邦船VLCC発注、徐々に明らかに

 タンカー・マーケットは多くの船種で本格回復までもうしばらく時間を要しそうだ。その中で、邦船社の最近の船隊整備は全体的に低調で、その対象はVLCC(大型原油タンカー)やケミカル船な続き

2017年3月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>多目的船・重量物船部門の再編加速

 多目的船・重量物船部門の再編が加速している。ドイツの新興多目的船社ジーボーンは2月9日、ドイツ船主リックマース・グループの多目的船運航部門リックマース・リニエを買収することで合意続き

2017年2月8日

記者座談会/造船この1カ月<下>船価底入れムードも商談進まず

 今年の新造船市場は低調なスタートとなった。昨年と比べて海外船主からの引き合いも増え、受注環境は改善に向かっているとの見方も多くなってきているものの、邦船社向けのVLCCを除いて新続き

2017年2月7日

記者座談会/造船この1カ月<上>規制と再編が2大テーマ

 今年の造船業では、大型の排ガス規制が、造船のマーケットや、開発動向などに大きな影響を与えそうだ。燃料転換で業界構造が大きく変わる可能性もある。もう1つの大きなテーマは再編。海外で続き

2017年2月6日

記者座談会/海運この1カ月<下>定航船社の再編、終息せず

 コンテナ船業界の再編の流れは、17年に入っても落ち着きを見せていない。合併・買収で個々の船社の規模が拡大し、一方で船社数が減る中で、残された「中堅」船社の先行きに対して不透明感が続き

2017年2月3日

記者座談会/海運この1カ月<中>米国新政権発足、海運への影響は

 “米国第一主義”を掲げるドナルド・トランプ氏が1月20日に米国大統領に就任した。新政権の経済政策への期待で就任前から円安ドル高が進み、収入の大半がドル建ての日本海運にまずはプラス続き

2017年2月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>ドライ市況、好調なスタート

 2017年のドライバルク市況は、大底を脱し回復軌道に乗った昨秋以降の堅調な地合いが続き、幸先の良いスタートを切った。1~3月期はドライ貨物の閑散期で市場関係者は一定の調整を織り込続き

2016年12月26日

記者座談会/この1年【港湾】コンテナ戦略港湾政策が進展

 今年は横浜川崎国際港湾会社(YKIP)が始動し、東西で国際コンテナ戦略港湾政策が進展した1年だった。コンテナ船業界では合従連衡も相次ぎ、邦船3社においてもコンテナ船事業の統合も発続き

2016年12月22日

記者座談会/この1年【コンテナ船】合併・統合に明け暮れた1年

 コンテナ船業界にとって2016年は、最後まで再編の話題に明け暮れた。海外での大手船社同士の買収や合併はアライアンスの大幅な再編を促し、これを契機に邦船3社のコンテナ船事業部門の統続き

2016年12月21日

記者座談会/この1年【舶用機器・技術】環境対策のフルラインアップ化へ

 2016年は注目される環境規制の批准や発効時期の確定などが相次ぎ、具体的な対策に関する協議が動き出した。舶用機器メーカーは対策製品の技術開発が大きく前進し、製品の改良やライアナッ続き

2016年12月20日

記者座談会/この1年【新造船市場】大宗船は年間通じて商談沈黙

 今年の新造船市場は年間を通じて低調に終わり、記録的な低迷となった。昨年末までの駆け込みの反動もあり、バルカーをはじめとして、タンカーやコンテナ船など大半の船種で新規商談が停滞し、続き

2016年12月19日

記者座談会/この一年【国内造船所】日本造船の技術力アップ課題

 2016年の日本の造船業界では、研究開発能力が大きなテーマだった。統合で設計力を強化したジャパンマリンユナイテッド(JMU)と名村造船所の受注強化や、今治造船の試験水槽の建設など続き

2016年12月16日

記者座談会/この1年【造船業】造船不況下で日本は復権宣言

 記録的な新造船の受注低迷や、韓国造船大手のリストラ、中国造船の再編など、今年の造船業は不況色がさらに強まった1年だった。日本も為替変動や契約変更などに振り回され、事業採算も悪化し続き

2016年12月15日

記者座談会/この1年【海運政策・規制】税制要望実る、トン税の対象拡大

 海運業界の政策課題である海運税制は今年、トン数標準税制の維持・拡充を含む5つの税制の要望活動が精力的に展開され、すべて要望どおり実現した。また、規制関連では海運業界への影響が大き続き