記者座談会

2018年12月12日

記者座談会/この1年【タンカー】VLCC市況が底打ち

 2018年のタンカー分野のトピックは主要な船型であるVLCCのスポット運賃マーケットが底打ちしたことだった。新造整備は比較的低調で、邦船ではVLCCやケミカル船の発注が一部あった続き

2018年12月11日

記者座談会/この1年【ドライバルク】ドライ市況、緩やかな回復続く

 今年のドライバルク市況は、大底を脱し大幅に改善した2017年の水準からもう一段上昇した。本格的な上昇局面が期待された需要期の10~12月期に、ケープサイズが予想外に急落。中小型船続き

2018年12月10日

記者座談会/この1年【海運経営】邦船大手、想定外の業績悪化

 リーマン・ショックから10年の節目で、邦船3社のコンテナ船事業統合会社、オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)がサービスを開始した記念すべき2018年は、当初は順調な業続き

2018年12月6日

記者座談会/造船この1カ月、対韓WTO造船紛争の行方

 大宇造船海洋などに対する韓国政府の公的支援をめぐり、日本がWTO(世界貿易機関)の紛争解決手続きに踏み切った。不況のたびに繰り返す韓国政府の造船救済に待ったをかけた格好だ。造船業続き

2018年12月4日

記者座談会/海運この1カ月<下>東西で際立つ収益力格差

 海外コンテナ船社の1~9月業績が出そろった。欧州系の大手船社が黒字を維持したのに対し、アジア系船社の苦戦が目立つなど、東西で収益力の格差が目立つ格好となった。国内では、業界全体で続き

2018年12月3日

記者座談会/海運この1カ月<上>ケープ市況、「予想外」の急落

 ケープサイズ市況は先月、予想外の急落に見舞われた。同市況は今年、閑散期の夏場に2万7000ドルを突破するなど強含みで推移。例年ピークを迎える10~12月期には、複数の鉄鉱石サプラ続き

2018年11月7日

記者座談会/造船この1カ月<上>三井の中国戦略に業界騒然

 三井E&S造船が三井物産とともに、中国で合弁造船所の運営に踏み出したことが、日本の海事クラスターの中で大きな話題になっている。合弁パートナーが日本の造船所と競合している中国の民営続き

2018年11月6日

記者座談会/海運この1カ月<下>北米向け好調、駆け込み需要か

 さまざまなトレードで例年と異なる動きが出ている。北米向けでは、貿易摩擦を背景とする関税引き上げに懸念が集まっており、来年1月の追加制裁を控えて駆け込み需要が発生。閑散期にも係わら続き

2018年11月5日

記者座談会/海運この1カ月<中>邦船大手業績、定航不振で一気に悪化

 邦船大手3社が10月31日に発表した2018年4~9月期経常損益は、日本郵船と川崎汽船が赤字に転落し、商船三井も前年同期比41%減という厳しい結果になった。期初は全社が今期の黒字続き

2018年11月5日

記者座談会/造船この1カ月<下>新造交渉再開も不透明感残る

 停滞が続いていた新造船市場だが、年末に向けて水面下で新造交渉を再開する動きがみられている。ただ、鋼材価格の上昇や新規制対応などのコスト増加要因がある中、現在の船価水準は造船所にと続き

2018年11月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>邦船LNG船事業、再び拡大期に

 先月初旬、カナダ太平洋側の大型LNGプロジェクトの投資決定が行われた。日本企業などLNGの需要家が参加するプロジェクトになり、邦船がLNG船用船商談でターゲットとするものの一つだ続き

2018年10月5日

記者座談会/造船この1カ月<下>ハンディサイズの大型化進む

 新造船市場では、ハンディサイズ・バルカーの大型化が進んでいる。サノヤス造船が4万1000重量トン型のハンディサイズ・バルカーを開発と新規参入を明らかにしたほか、複数の造船所が4万続き

2018年10月4日

記者座談会/造船この1カ月<上>修繕ドック手配がテーマに

 2020年の硫黄酸化物(SOx)の全海域規制開始を前に、スクラバーの搭載を決める船社が急激に増えているが、この一方で搭載工事(レトロフィット)を行う修繕ドックの手配が難航している続き

2018年10月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>台風・地震で港湾に大きな被害

 先月は台風や地震の影響で、阪神や北海道を中心に日本の港湾に大きな影響が出た。阪神港では一部ターミナルで復旧が長引き、北海道でも停電で荷役が停止するなど、災害対策の重要性を改めて浮続き

2018年10月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>スクラバー搭載の動き加速

 国内外のドライ船社・荷主の間で、2020年に始まるSOx(硫黄酸化物)全海域規制への対応策として、スクラバーを選択する動きが一段と広がってきた。先月は海外オペレーターの搭載計画が続き

2018年10月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>海運税制、要望活動がスタート

 2019年度の税制改正要望の活動がスタートした。外航海運に必要不可欠な船舶の特別償却制度の延長・拡充に向け、議論が今後本格化する。一方で、租税特別措置の存続にもかかわる要因として続き

2018年9月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>国内造船、新船型を続々と投入

 秋からの新造商談に備えて、国内造船所が開発を進めていた新船型が続々と市場に投入されている。8万2000重量トン級のカムサマックス・バルカーが他の船型に先行して出そろいつつあり、新続き

2018年9月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>造船の撤退観測、どう見るか

 日本造船業では年初に相次いだ買収・提携などの業界構造の転換をもたらすような動きから一転し、静かになっている。一方では、韓国では引き続き大手のリストラ策などが浮上し、中国でも老舗造続き

2018年9月5日

記者座談会/海運この1カ月<下>コンテナ船、上期は軒並み悪化

 コンテナ船社の上期業績が徐々に明らかになってきている。各社とも運賃低迷と燃料油価格の高騰に悩まされ、赤字幅を拡大。足元では改善傾向が見られるが、果たして下期にかけ業績回復が実現す続き

2018年9月4日

記者座談会/海運この1カ月<中>自動運航船の実証事業に着手

 国土交通省海事局は、自動運航船の2025年までの実現に向けた実証事業に着手する。同事業の予算として2019年度予算要求で1億5100万円を要求し、実施者に日本郵船、商船三井などの続き