記者座談会

2019年12月12日

記者座談会/この1年【タンカー】、年後半は市況急上昇、攻撃・制裁で激震も、M&Aやプールで業界再編進む

 2019年のタンカー分野のトピックの一つはVLCCと大型LPG船(VLGC)のスポット運賃マーケットの好況だった。市況好調による解撤の停滞や、市況の乱高下を招いた中東情勢への不安続き

2019年12月11日

記者座談会/この1年【ドライバルク】、ダム事故で前半低迷も後半高騰、資源メジャーが安全基準強化

 今年のドライバルク市況は、前年からの緩やかな回復基調が続くとの予想に反し波乱の展開だった。前半はブラジルでの鉱山ダム決壊事故などによって極度に低迷。後半はブラジルからの鉄鉱石出荷続き

2019年12月10日

記者座談会/この1年【海運経営】、邦船大手業績、想定どおり推移、海運経営の「環境」ファクター強まる

 海運マーケットが混沌とする世界の政治・経済の情勢も反映して想定外の動きを見せた中、邦船大手3社の2019年度通期業績予想はここまで期初の想定を維持している。コンテナ船統合会社オー続き

2019年12月5日

記者座談会/造船この1カ月、今治とJMU、どう強み生かすか、総合重工の協業戦略は中国か専業かの二択に

 今治造船とジャパンマリンユナイテッド(JMU)が提携を決めたことは、造船業界に驚きをもって受け止められている。お互いの強みを発揮できる連携の姿が作り上げられるかどうかに、業界の関続き

2019年12月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、マースクCOOが電撃移籍、国内港湾は混雑・五輪対策が加速

 先月、マースクのソレン・トフCOOがMSCのCEOに就任するというサプライズがあったコンテナ船業界。電撃移籍が今後の最大手2社の経営戦略やマーケットにどのような影響をもたらすか注続き

2019年12月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船大手のLNG燃料船出揃う

 邦船大手3社によるLNG燃料船の建造計画が出揃った。日本郵船と川崎汽船は7000台積みの大型自動車船、商船三井は内航フェリー。日本国内のLNG燃料船は郵船と商船三井のタグボート2続き

2019年11月11日

記者座談会/造船この1カ月<下>、国内造船、台湾向け成約が増加

 新造船市場は発注の停滞が続いているが、台湾船社/船主による日本の造船所での新造整備が表面化している。台湾船主は伝統的に日本の造船所での建造を志向しており、コンスタントに新造整備を続き

2019年11月8日

記者座談会/造船この1カ月<上>、造船集約、各国で一歩前進

 政府主導の造船集約が一段と前に進んだ。中国国有グループ2社の統合が決定し、韓国大手2社の統合は競争法審査で1国目の承認が下りた。シンガポールでも大手2社の統合の議論が再燃しそうだ続き

2019年11月7日

記者座談会/海運この1カ月会<下>、大型コンテナ船整備、今後の焦点は

 先月は、MSCが超大型コンテナ船5隻の追加発注を行った。大手船社による大型船の船隊整備は2018年までに大きな山を越えたが、依然として複数の案件が今後具体化しそうな気配を見せてい続き

2019年11月6日

記者座談会/海運この1カ月<中>、SOx規制発効まで2カ月

 2020年1月1日の硫黄酸化物(SOx)規制発効まで2カ月となった。邦船大手は今年度中に必要となる規制適合油の調達にほぼめどをつけ、運航船への適合油搭載を順次始めた。世紀の規制発続き

2019年11月5日

記者座談会/海運この1カ月<上>、風力推進船プロジェクトが進展、石炭船・自動車船などで22年以降実用化

 風を推進力に利用する「風力推進船」の実用化に向けた動きが加速している。商船三井が大島造船所などと進める次世代帆船「ウィンドチャレンジャー」プロジェクトの実用化第1船は2022年以続き

2019年10月7日

記者座談会/造船この1カ月<下>、国内造船、手持ち工事不足・深刻化

 新造船市場は9月も大きな動きがなく、受注低迷が深刻化している。欧州船主が様子見に入っており、日本の造船所が新規の新造商談を進めているのは、一部の国内の有力船主向けや台湾を中心とし続き

2019年10月4日

記者座談会/造船この1カ月<上>、日本造船、生き残り策の進展

 「国」を相手とした国際競争で、日本造船業がいかに生き残るか。具体策を論じ合う段階から行動する段階へと移る。だが、それぞれの思惑や意識にも差があり、方向性はまだ見えない。 造船の続き

2019年10月3日

記者座談会/海運この1カ月<下>、長錦商船、興亜の定航事業を継承

 韓国におけるコンテナ船社統合で大きな進展があった。これまで事業統合を目指していた長錦商船と興亜海運だが、12月をめどに長錦商船が「Heung-A Lines」を設立し、興亜海運の続き

2019年10月2日

記者座談会/海運この1カ月<中>、ドライ市況、軟化も強地合変わらず

 9月のドライバルク市況はケープサイズを中心に中旬まで好調に推移し、ケープは4万ドルに迫った。中旬から下落に転じたが、これまで市況を牽引したスクラバー搭載工事や活発な荷況は変わって続き

2019年10月1日

海運座談会/海運この1カ月<上>、不透明感増す中東情勢

 9月は再び中東で事件が起きた。14日にサウジアラビアの石油関連施設が攻撃されたことを受け、原油価格、バンカー価格、VLCCのスポット運賃が軒並み急騰。その後上昇は一服したものの、続き

2019年9月17日

記者座談会/造船この1カ月<下>、どうなる新造商談「秋の陣」

 造船各社は今年後半の新造商談に期待を寄せているが、新造船市場では依然として様子見が続いており、動きに乏しい展開となっている。世界的な受注低迷に伴う手持ち工事の減少も加速しており、続き

2019年9月13日

記者座談会/造船この1カ月<上>、日本造船に円高の緊張感

 為替相場が急激な円高ドル安に進んだことで、日本の造船業には緊張感が広がった。目の前の業績や、秋の新造商談への影響が懸念されるが、さらなる経済変動や円高への備えも大きなテーマに浮上続き

2019年9月12日

海運座談会/海運この1カ月④、拡大路線進めるエバーグリーン

 先月は台湾大手のエバーグリーンラインによる2万3000TEU型コンテナ船の新造整備に大きな注目が集まった。既に多くの発注残を持つ同社だが、さらに超大型船11隻を整備することで、そ続き

2019年9月11日

記者座談会/海運この1カ月③、海外タンカー船社、収支改善

 8月は海外タンカー船社の上期(1~6月)決算が出そろった。運賃マーケットの改善を受けて収支改善する船社が多く見られた。足元の主要船種のタンカー市況はやや軟化基調だが、海外勢は年後続き