記者座談会

2021年4月9日

記者座談会/造船この1カ月<上>、総合重工の再編に1つの決着、三井E&Sの事業転換、川重の部門統合

 3月末には、造船業の事業譲渡や出資、提携などに関するニュースが相次いだ。1つの軸は、三井E&S造船。三井がファブレス化に進む事業転換策を実行するうえで、さまざまな形での業界内の再続き

2021年4月8日

記者座談会/海運この1カ月<下>、日本郵船、クルーズ船を独マイヤーに発注

 日本郵船は3月31日、グループの郵船クルーズ(坂本深社長)がドイツの造船所マイヤーベルフトと5万1950総トン型クルーズ船の建造契約を締結したと発表した。LNG焚きや自動船位保持続き

2021年4月7日

記者座談会/海運この1カ月<中>、カタールのLNG船大型商談開始、100隻規模、船主の選定で邦船も関心

 新造LNG船の大型商談がいよいよ動き出す。カタール国営石油による100隻規模のLNG船の調達商談だ。これほどの大規模な調達は過去に例を見ない。カタールと邦船社はLNG船ビジネスで続き

2021年4月6日

記者座談会/海運この1カ月<上>、スエズ座礁事故、海上物流に新たな懸念、東京港、大規模再編計画を公表

 先月はスエズ運河内で超大型コンテナ船が座礁するという事故が発生し、大きな注目を集めた。幸いにも事故6日目で離礁に成功したが、その間スエズ運河の通航は完全にストップし、国際サプライ続き

2021年3月15日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、潮目に変化も、船価引き上げ、コンテナ船も好調

 新造船市場は、徐々に潮目が変わりつつあるとの見方が広がっている。これまで安値を提示してきた中国造船所がドルに対する人民元高の進行と鋼材価格の上昇により、バルカーの船価引き上げに転続き

2021年3月12日

記者座談会/造船この1カ月<上>、佐世保と舞鶴、日本造船の共通課題、老朽設備、艦艇との両立、中型船の戦いがテーマ

 名村造船所がグループの佐世保重工業での商船事業休止を決めたことは、ジャパンマリンユナイテッド(JMU)の舞鶴事業所の商船撤退と共通点が多い。歴史ある設備の競争力、艦艇事業との両立続き

2021年3月11日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船、21年は長期契約下支えか、港湾春闘、今年の争点は

 コンテナ船業界では依然として混乱が続いている。船社の20年業績は過去にない好業績となっているが、21年については見通し不透明ながら、確実視されている長期契約運賃の値上げが一定の下続き

2021年3月10日

記者座談会/海運この1カ月<中>、中小型バルカー市況が急騰、バルカー中古船価の上昇加速

 中小型バルカーのマーケットが高騰し、英ボルチック・エクスチェンジの主要航路平均用船料でパナマックスとハンディマックスが2月に2万ドルを突破。ハンディサイズも3月に入ってから2万ド続き

2021年3月9日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船大手、通期業績予想を大幅上方修正、コンテナ船好調で、不定期専用船も上振れ

 邦船大手3社は2021年3月期通期経常利益予想を大幅に上方修正し、日本郵船が1600億円、商船三井が950億円、川崎汽船が500億円をそれぞれ見込む。3社の持分法適用会社オーシャ続き

2021年2月8日

記者座談会/造船この1カ月<下>、コンテナ船や新船型の受注が顕在化、新造船市場、造船所の線表進捗に差

 新造船市場は、厳しいマーケット環境が継続しているが、今年の年明けはコンテナ船や新船型の受注が目立つ展開となっている。エネルギー効率設計指標(EEDI)フェーズ3対応のデザインも続続き

2021年2月5日

記者座談会/造船この1カ月<上>、日本造船業、21年の展望、受注確保の正念場、再編実行の年

 2021年は日本の造船業にとっては重要な1年になる。仕事量が間もなく底をつく中で、新たな仕事確保や事業転換などが急務。一方では再編実行の年でもあり、今治造船とジャパンマリンユナイ続き

2021年2月4日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ物流、未曽有の混乱長期化、運賃急騰で船社業績は急改善

 2021年に入っても、コンテナ物流の世界的な混乱が続いている。世界各地で港湾混雑が悪化し、スケジュール遅延やコンテナ不足など、未曽有の混乱となっている。一方で運賃水準は急騰し、コ続き

2021年2月3日

記者座談会/海運この1カ月<中>、年明けのタンカー市況、船種で明暗、LNG船は20万ドル、VLCCはマイナス用船料

 年明けのタンカーの運賃マーケットは船種によって明暗が分かれた。LNG船や大型LPG船(VLGC)は好調に沸いた一方、VLCCはついにマイナス用船料に陥った。 LNG船、冬場の続き

2021年2月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>、今年のドライ市況、好調スタート、中国需要、寒波などで季節外れの上昇

 ドライバルク市況が年明けから好調に推移している。不需要期に当たるこの時期は例年下落することが多いが、ケープサイズからハンディサイズまでの全船型が上昇し、この時期としては近年にない続き

2020年12月24日

記者座談会/この1年【国内港湾】、コロナ禍でデジタル化が加速、戦略港湾10年、新たなステージに

 2020年はコロナ禍によって港湾物流にも大きな影響を及ぼした。一方でコロナ禍を契機に、これまでなかなか進んでこなかったデジタル技術を活用した港湾荷役の遠隔操作化・自働化や、港湾手続き

2020年12月23日

記者座談会/この1年【内航・フェリー】、暫定措置事業が来年終了へ、約半世紀の船腹供給規制に幕

 内航海運暫定措置事業が来夏に終了し、約半世紀にわたって続いた船腹供給対策が幕を閉じることとなった。これにより、今後は建造の自由度が増すほか、内航各船社の戦略がより問われる時代とな続き

2020年12月22日

記者座談会/この1年【規制・技術・政策】、デジタル化と脱炭素化が加速、国際ルール合意、国内政策では産業支援策も

 2020年は世界のコロナ禍と脱炭素政策で、船舶のデジタル化と脱炭素化への勢いが加速した。日本でも、無人船やゼロエミッション船の実用化に向けて業界内の共同研究プロジェクトが次々と立続き

2020年12月21日

記者座談会/この1年【新造船市場】、環境対応・心理悪化で様子見強まる、造船所は最低限の操業確保で我慢の展開

 新造船市場は、コロナ禍による投資意欲の減退や対面営業機会の減少に加えて、環境規制に伴う陳腐化リスクを懸念する様子見が鮮明となり、ほぼ全ての船種で新造発注が低迷した。造船所は操業確続き

2020年12月18日

記者座談会/この1年【国内造船所】、国内造船の生き残る事業モデルは、再編進捗、船舶保有やエンジニアリングも

 厳しい事業環境の中で、日本国内の造船所では事業・再編が一段と進んだ。一方、エンジニアリングに軸足を移す動きや、船舶保有業への多角化なども進み、生き残りをかけた事業モデルの模索が続続き

2020年12月17日

記者座談会この1年【造船業界】、商談も再編も停止状態に、造船業なき日本の姿の議論も

 2020年は、コロナ禍によって造船業ではさまざまな動きが停止した。モノや人の移動が止まり、海外では工場も一時停止。企業再編も、競争法当局の審査が止まり、計画が進まなくなってしまっ続き