記者座談会

2021年2月4日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ物流、未曽有の混乱長期化、運賃急騰で船社業績は急改善

 2021年に入っても、コンテナ物流の世界的な混乱が続いている。世界各地で港湾混雑が悪化し、スケジュール遅延やコンテナ不足など、未曽有の混乱となっている。一方で運賃水準は急騰し、コ続き

2021年2月3日

記者座談会/海運この1カ月<中>、年明けのタンカー市況、船種で明暗、LNG船は20万ドル、VLCCはマイナス用船料

 年明けのタンカーの運賃マーケットは船種によって明暗が分かれた。LNG船や大型LPG船(VLGC)は好調に沸いた一方、VLCCはついにマイナス用船料に陥った。 LNG船、冬場の続き

2021年2月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>、今年のドライ市況、好調スタート、中国需要、寒波などで季節外れの上昇

 ドライバルク市況が年明けから好調に推移している。不需要期に当たるこの時期は例年下落することが多いが、ケープサイズからハンディサイズまでの全船型が上昇し、この時期としては近年にない続き

2020年12月24日

記者座談会/この1年【国内港湾】、コロナ禍でデジタル化が加速、戦略港湾10年、新たなステージに

 2020年はコロナ禍によって港湾物流にも大きな影響を及ぼした。一方でコロナ禍を契機に、これまでなかなか進んでこなかったデジタル技術を活用した港湾荷役の遠隔操作化・自働化や、港湾手続き

2020年12月23日

記者座談会/この1年【内航・フェリー】、暫定措置事業が来年終了へ、約半世紀の船腹供給規制に幕

 内航海運暫定措置事業が来夏に終了し、約半世紀にわたって続いた船腹供給対策が幕を閉じることとなった。これにより、今後は建造の自由度が増すほか、内航各船社の戦略がより問われる時代とな続き

2020年12月22日

記者座談会/この1年【規制・技術・政策】、デジタル化と脱炭素化が加速、国際ルール合意、国内政策では産業支援策も

 2020年は世界のコロナ禍と脱炭素政策で、船舶のデジタル化と脱炭素化への勢いが加速した。日本でも、無人船やゼロエミッション船の実用化に向けて業界内の共同研究プロジェクトが次々と立続き

2020年12月21日

記者座談会/この1年【新造船市場】、環境対応・心理悪化で様子見強まる、造船所は最低限の操業確保で我慢の展開

 新造船市場は、コロナ禍による投資意欲の減退や対面営業機会の減少に加えて、環境規制に伴う陳腐化リスクを懸念する様子見が鮮明となり、ほぼ全ての船種で新造発注が低迷した。造船所は操業確続き

2020年12月18日

記者座談会/この1年【国内造船所】、国内造船の生き残る事業モデルは、再編進捗、船舶保有やエンジニアリングも

 厳しい事業環境の中で、日本国内の造船所では事業・再編が一段と進んだ。一方、エンジニアリングに軸足を移す動きや、船舶保有業への多角化なども進み、生き残りをかけた事業モデルの模索が続続き

2020年12月17日

記者座談会この1年【造船業界】、商談も再編も停止状態に、造船業なき日本の姿の議論も

 2020年は、コロナ禍によって造船業ではさまざまな動きが停止した。モノや人の移動が止まり、海外では工場も一時停止。企業再編も、競争法当局の審査が止まり、計画が進まなくなってしまっ続き

2020年12月16日

記者座談会/この1年【船主・金融】、国内船主、資金力勝負に、金融機関、融資案件開拓が急務

 国内船主(船舶オーナー)と船舶融資を扱う金融機関は、今後のビジネスモデルの在り方が大きく問われる1年になった。国内船主には船を保有することが簡単ではない時代が到来しつつあり、それ続き

2020年12月15日

記者座談会/この1年【LNG・海洋】、LNG船・海洋、新規商談が停滞、脱炭素シフトで洋上風力展開加速

 コロナ禍を契機に脱炭素シフトが世界で急速に進み出した今年。クリーンエネルギーのLNGも「化石燃料」として、その将来性に注目が集まる年となった。日本やアジアで洋上風力発電の導入拡大続き

2020年12月14日

記者座談会/この1年【コンテナ船】、“予想外”相次いだコンテナ市況、なお続く混乱、安定化へ課題

 2020年のコンテナ船マーケットは、さまざまな予測不能に翻弄された年となった。コロナの影響による荷動き急落、その後の急激な回復に伴う運賃市況の急騰やコンテナ不足など、さまざまな混続き

2020年12月11日

記者座談会/この1年【タンカー】、需要減とエネルギー価格変動に翻弄、コロナ禍も春は市況好調、夏以降は直撃

 2020年のタンカー運賃市況はコロナ禍によるエネルギー需要の減少と、エネルギー価格の変動に翻弄された年となった。一方、邦船大手らは従来からのタンカー事業の安定収益化の取り組みによ続き

2020年12月10日

記者座談会/この1年【ドライバルク】、市況暴落も中国需要が下支え、国内荷主の長期契約需要縮小懸念

 ドライバルク部門も新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受け、ケープサイズ市況が一時2000ドルを割り込んだ。ただ、最大輸入国の中国が経済活動をいち早く再開して高水準の輸入を続続き

2020年12月9日

記者座談会/海運この1年【海運経営】、海運業界、コロナ禍とかく戦えり、邦船大手の業績、コンテナ船が牽引

 未知のウイルスの感染が世界中に拡大し、社会・経済活動が著しく制限されるという未曽有の事態に見舞われた2021年。海運業界はこのような厳しい状況にあっても暮らしと経済を支える物流事続き

2020年12月3日

記者座談会/造船この1カ月、ポートフォリオ経営に岐路、新来島とサノヤスがグループ化、総合重工は見直し

 新来島どっくによるサノヤス造船の買収が決まった。サノヤスが、事業多角化によるポートフォリオ経営で造船不況に対抗するよりも、スケールメリット追求による勝ち残りを優先させるべきと判断続き

2020年12月2日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船、空前の好業績、港湾脱炭素化の道筋は

 コンテナ船社の業績は、北米航路を中心とする市況高騰により大幅な増益となった。足元では他方面でも運賃上昇が相次ぎ、20年の船社業績は空前の好業績となりそう。環境分野では、菅義偉首相続き

2020年12月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、国内船主、中古船の買い手に、投資不足を打開、国内同士の売買も

 マーケットから中古船を購入する国内船主(船舶オーナー)が増えている。新造船と比べて船価に割安感があり、環境規制に伴う船の陳腐化リスクも小さく、用船短期化への対応にもなることから、続き

2020年11月9日

記者座談会/造船この1カ月<下>、年内は友好顧客向け商談中心、新造船市場、EEDI対応に注目

 新造船市場は低迷が続いている。工期の長いLNG船などでは2023年納期での成約が散見され始めたが、全船種とも回復の兆しは見えておらず、造船所は年内は友好顧客向けに最低限の受注を進続き

2020年11月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>、日本造船業が設計集約へ新法人、GHG削減策前進で、造船所の環境技術に活路

 IMO(国際海事機関)が、2030年の温室効果ガス(GHG)削減目標に向けた規制案で合意し、最終化に向けた審議がいよいよ大詰めだ。日本国内でも、首相が2050年の実質GHG排出ゼ続き