記者座談会

2020年12月1日

記者座談会/海運この1カ月<上>、国内船主、中古船の買い手に、投資不足を打開、国内同士の売買も

 マーケットから中古船を購入する国内船主(船舶オーナー)が増えている。新造船と比べて船価に割安感があり、環境規制に伴う船の陳腐化リスクも小さく、用船短期化への対応にもなることから、続き

2020年11月9日

記者座談会/造船この1カ月<下>、年内は友好顧客向け商談中心、新造船市場、EEDI対応に注目

 新造船市場は低迷が続いている。工期の長いLNG船などでは2023年納期での成約が散見され始めたが、全船種とも回復の兆しは見えておらず、造船所は年内は友好顧客向けに最低限の受注を進続き

2020年11月6日

記者座談会/造船この1カ月<上>、日本造船業が設計集約へ新法人、GHG削減策前進で、造船所の環境技術に活路

 IMO(国際海事機関)が、2030年の温室効果ガス(GHG)削減目標に向けた規制案で合意し、最終化に向けた審議がいよいよ大詰めだ。日本国内でも、首相が2050年の実質GHG排出ゼ続き

2020年11月5日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ市況、なお続く運賃高騰、荷役自動化・遠隔化へ第一歩

 コンテナ船市況の高騰がなお続いている。今期の主要船社の業績も大幅に改善する見通しとなったが、一方で市況高騰が著しいだけに、その後の反動にも懸念が集まる事態となってきた。一方、国内続き

2020年11月4日

記者座談会/海運この1カ月<中>、国内船主、バルカー中心に投資、用船先は海外シフトが鮮明

 国内船主(船舶オーナー)は今後もバルカーに投資していく考えだ。知見、経験があり、重要性を増す船舶管理面で対応がしやすいからだ。タンカーやコンテナ船などに興味を示す船主は少数派にな続き

2020年11月2日

記者座談会/海運この1カ月<上>、バイオマス輸送、コロナ下でも順調に増加、100万トンオペレーター誕生、内航二次輸送も拡大

 新規貨物として注目されるバイオマス燃料(パーム椰子殻、ウッドペレット)の荷動きが、新型コロナウイルス危機をものともせずに順調に増加している。その中で、商船三井近海の今年の同貨物の続き

2020年10月9日

記者座談会/造船この1カ月<下>、21年船台埋まらない造船所も、新造船市場、韓中は欧州へ積極営業

 新造船市場は2022年納期の船台が商談の主戦場になっているが、国内の中小造船所の一部では、21年後半納期の船台を確定できていない造船所もある。引き渡しまでのリードタイムを考えると続き

2020年10月8日

記者座談会/造船この1カ月<上>、2022年に建造量は半減か、操業対策に苦慮、需要回復も視野で

 新造船の受注低迷で造船所の手持ち工事が減る。需要が戻らない中、2022年頃に世界の新造船建造量がいまの半分程度にまで減る可能性が高まってきた。従来型の操業対策だけでは乗り切れない続き

2020年10月7日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ運賃急騰で米中当局が介入、来年度予算、減災とデジタル化焦点

 海上コンテナ運賃は先月、荷動きの繁忙期やコンテナ不足感などが合わさり、過去最高水準にまで高騰した。急激な高騰から米中当局の介入も相次ぐなど、市況には不透明感が残る。船社の業績改善続き

2020年10月6日

記者座談会/海運この1カ月<中>、国内船主BBC、百家争鳴、需要はどうなる、手掛けるべきか

 国内船主(船舶オーナー)がここ数年投資してきたBBC(裸用船)商談に関して、関係者間で将来の需要動向の見方が割れている。米ドル金利の低下でBBCの相手先となってきた欧州船社などの続き

2020年10月5日

記者座談会/海運この1カ月<上>、邦船のLNG燃料船、本格導入期に、バンカリング船命名も相次ぐ

 邦船社のLNG燃料船は、大型船・遠洋船への本格的導入段階に入りそうだ。LNG燃料の自動車船が今年度就航し、内航長距離フェリー、石炭船と続く。これに合わせてLNG燃料供給インフラの続き

2020年9月11日

記者座談会/造船この1カ月<下>、国営船社などの大型案件中心に、新造船市場、LNG船も投機発注停止

 新造船市場は厳しさを増している。外航のバルカーやタンカー、コンテナ船をはじめ、ケミカル船や内航船などニッチな船種も含めて全面的に新規商談が低迷している。コロナ禍での先行き不透明感続き

2020年9月10日

記者座談会/造船この1カ月<上>、コロナと原油下落の二大ショック、各国造船所で赤字相次ぐ、資金確保もテーマに

 世界各国の造船所で、決算が一段と悪化している。新型コロナウイルス感染の影響で工場が一時停止した影響が表れているほか、原油価格下落による海洋開発市場低迷で損失が発生している。韓国や続き

2020年9月9日

記者座談会/海運この1カ月<下>、北米航路で急激な運賃上昇、近海はなお低空飛行続く

 コンテナ船マーケットは東西航路、特に北米航路で想定を大きく上回る運賃上昇に沸いている。上期の主要船社の業績はいずれも好調だったが、当面の運賃上昇に支えられて第3四半期もその勢いは続き

2020年9月8日

記者座談会/海運この1カ月<中>、トン数標準税制見直しへ議論本格化、国交省審議会で内藤船協会長が要望

 国土交通省は8月31日に外航海運政策のあり方を検討する「交通政策審議会海事分科会第2回国際海上輸送部会」を開催した。今会合で日本船主協会の内藤忠顕会長(日本郵船会長)は、外航海運続き

2020年9月7日

記者座談会/海運この1カ月<上>、ケープサイズ“Wakashio”が座礁・油濁事故、被害最小化に全力、事故対応再検討の契機にも

 国内船主の長鋪汽船(岡山県)が保有・船舶管理し商船三井が定期用船するケープサイズ・バルカー“Wakashio”がインド洋のモーリシャス島沖で座礁し、燃続き

2020年8月17日

記者座談会/造船この1カ月<下>、新造船市場、コロナ禍で発注再開の糸口みえず、商談機会減少も深刻

 新造船マーケットは、新型コロナウイルスの影響による先行き不透明さや移動制限などから世界的な低迷が続いている。欧州などの一部の国々で日本からの入国規制が緩和されたが、感染リスクへの続き

2020年8月14日

記者座談会/造船この1カ月<上>、三井E&Sの「欧州化」、造船は常石・揚子江と二面協業、軸はデジタル化

 三井E&S造船が、造船事業の再編の方向性を示しつつある。常石造船からの出資受け入れ協議を始めたほか、玉野艦船工場での商船建造の縮小方針も示した。ただ、中国・揚子江船業と常石造船と続き

2020年8月13日

記者座談会/海運この1カ月<下>、コンテナ船、需要急減でも業績回復、国内港、輸入堅調も取り扱い減続く

 新型コロナウィルスによる荷動き需要減少の影響を最も強く受けた4~6月において、コンテナ船事業の業績はむしろ改善傾向に向かっているようだ。先日、業績を発表したONEに続き、一部続き

2020年8月12日

記者座談会/海運この1カ月<中>、日本籍船の増加傾向続く、国交省「海事レポート2020」

 国土交通省は海事行政の現状や海事業界に関する各種データをまとめた「海事レポート2020」を7月30日に発行した。これによると、19年6月末時点の外航日本商船隊は2411隻で、この続き