造船、次の一手

    2022年1月25日

    《特集》2022年の新造船市況予想(下)、船価はもう一段上昇か、用船料との乖離懸念も

     新造船価は2021年から上昇に転じて右肩上がりで推移しており、足元では過去10年来の高値となっている。ただ、資材高により造船所の建造コストには見合っておらず、造船所は提示船価を下続き

    2022年1月24日

    《特集》2022年の新造船市況予想(上)、需要継続も調整局面か、日韓中で5884万トン

     2021年の新造船マーケットは潮目が大きく変わり、海運市況の高騰などにより、コンテナ船やバルカーが発注ブームの様相となり、多くの造船所が2~3年程度の手持ち工事を確保した。日本の続き

    2022年1月7日

    《連載》造船トップに聞く⑤、福岡造船・田中嘉一社長、設計・設備などグループ一体運営強化、「ケミカル船専業の強み生かす」

     福岡造船は、臼杵造船所とのグループ一体運営をさらに強化する。2020年11月に新社長に就任した田中嘉一社長(写真)が本紙インタビューで語った。今後、各工場の生産能力の平準化や船体続き

    2021年11月24日

    《連載》造船トップに聞く④、常石造船・奥村社長、「常石工場、内航・小型船主体に」、三井と技術協力深める

     常石造船は、常石工場を内航船や小型船建造を主体とした運営に転換する。当面は主力のカムサマックス・バルカーも建造しながら、内航船や小型船の比重を徐々に高めていく考え。まずはハイブリ続き

    2021年11月19日

    《連載》造船、次の一手④、事業に多様性、新しいモデル模索

     「手持ち工事不足の危機を一時的に脱したことで、今後のあるべき姿を真剣に考える時間的猶予ができた」。三菱造船の北村徹社長は日本造船業の現状をそう語る。  新造船マーケットの好転に続き

    2021年11月18日

    《連載》造船、次の一手③、コスト再構築、設備もプロセスも見直し

     新造船価は昨年まで、日本と中国の造船所の間で最大2割の差があったが、今年に入り鋼材価格高騰に伴う船価相場の上昇もあって、この差は大きく縮小した。とはいえ、本質的なコスト差の問題が続き

    2021年11月17日

    《連載》造船、次の一手②、脱炭素へ技術開発の総力戦、アライアンスは必須、業界連携の効率化も

     今月22日から始まるIMO(国際海事機関)の第77回海洋環境保護委員会(MEPC77)では、国際海運の温室効果ガス(GHG)目標見直しの議論が始まる。「2050年GHG総排出量半続き

    2021年11月16日

    《連載》造船、次の一手①、脱不況へ最後の正念場、資金確保課題に

     造船所は、手持ち工事枯渇の危機に瀕していた状況が一転して、今年は新造船の受注ラッシュに沸いた。多くの造船所が2年半~3年分の操業にめどが立ち、前を向き始めた。造船業の今後のテーマ続き

    2021年11月8日

    《連載》造船トップに聞く③、川崎重工・河野常務、「水素船、協業造船所を早期模索」、部門統合で技術シナジー

     川崎重工業が液化水素運搬船の実用化を急ぐ。河野一郎常務執行役員(エネルギーソリューション&マリンカンパニーバイスプレジデント兼船舶海洋ディビジョン長)は、4月のプラント部門との統続き

    2021年10月28日

    《連載》造船所の船型開発動向④、タンカーはLNG燃料の最新デザイン多数

     今年の新造船市場で唯一発注が低迷している船種がタンカーだ。ただ、発注は少ないものの、環境意識の高い石油メジャーが荷主のため、造船各社は他の船型よりも早い段階からLNG燃料推進の最続き

    2021年10月13日

    《連載》造船所の船型開発動向②、バルカーは日本が大半で先行も

     今年の新造船市場では、ドライバルク市況の高騰もあり、日本や中国造船所が主力とするバルカーの新造発注が相次いでいるが、新たに開発した新デザインでの受注が多かったのも特徴だ。バルカー続き

    2021年10月5日

    《連載》造船所の船型開発動向①、EEDI3船が標準ラインアップ化

     世界的な環境意識への高まりを受けて、新造船市場でも環境対応が発注を左右する要因の1つとなっている。バルカーやタンカーの主要船型では国内外の造船各社がブラッシュアップした新船型を市続き

    2021年9月27日

    《連載》造船トップに聞く②、JMU千葉社長、「日本国内で戦う体制整える」、設備や人材を強化

     ジャパンマリンユナイテッド(JMU)の千葉光太郎社長は、過去数年の厳しい経営環境の中で絞ってきた設備投資や研究開発投資などを徐々に復活し、研修制度などを通じた人材育成にも改めて本続き

    2021年9月13日

    《連載》データに見る造船プレイヤーの変遷<下>、高付加価値船市場でいかに戦うか

     日本の造船所にとって高付加価値戦略は、巨大な建造設備を背景に台頭してきた韓国や中国造船所と差別化する手段の1つとも考えられてきた。ただ、高付加価値船と位置づけられてきたLNG船や続き

    2021年9月8日

    《連載》データに見る造船プレイヤーの変遷<中>、大型ドックで何を建造するか

     大型船市場では、大型や新鋭の建造設備を持つ韓国や中国造船所が建造シェアを伸ばしている。こうした厳しい競争環境の中、大型ドックを持つ日本の造船所では、今後どのような船種・船型で受注続き

    2021年9月7日

    《シリーズ》造船トップに聞く①、三菱造船・北村社長、脱炭素技術「想定より事業化早い」、事業モデルを業界と模索

     三菱造船の北村徹社長は、世界の脱炭素化の動きが急速に進んでいることで、戦略分野と定めていた液化二酸化炭素(LCO2)輸送船や電化船などの将来技術が想定よりも早く事業化に向かってい続き

    2021年9月6日

    《連載》データに見る造船プレイヤーの変遷<上>、日本は中小型船型に優位性か

     中国造船所の台頭で世界の新造船竣工量が1億総トンを超えたのが10年前の2011年。中国造船所の台頭後も造船所の市場環境やポジションは大きく変わり、造船プレイヤーにも変化がみられて続き

    2021年7月1日

    《連載》造船業と公的支援④、業界の政策立案力も必要に

     このほど成立した「海事産業強化法」は、造船業と海運業の一体的な強化を図る点が特徴だった。さかのぼれば125年前、日本で初めて造船業の育成を目的に誕生した法律「造船奨励法」も、海運続き

    2021年6月30日

    《連載》造船業と公的支援③、巨額助成、非効率だが歪み生む

     「2006~2013年の8年間に行われた中国造船業への政策支援額は5500億元(9兆3500億円)」―。全米経済研究所が一昨年に発表した中国の造船助成に関する報告書では、中国の巨続き

    2021年6月29日

    《連載》造船業と公的支援②、技術競争時代、世界の主戦場は研究開発助成、業界側の提案力が必須に

     現代において造船業に対する政府支援の大きな柱となっているのが技術開発に対する支援措置だ。世界の造船各国でも技術開発助成が主戦場となっており、業界側には、将来の競争力強化につながる続き