造船、次の一手

    2021年9月27日

    《連載》造船トップに聞く②、JMU千葉社長、「日本国内で戦う体制整える」、設備や人材を強化

     ジャパンマリンユナイテッド(JMU)の千葉光太郎社長は、過去数年の厳しい経営環境の中で絞ってきた設備投資や研究開発投資などを徐々に復活し、研修制度などを通じた人材育成にも改めて本続き

    2021年9月13日

    《連載》データに見る造船プレイヤーの変遷<下>、高付加価値船市場でいかに戦うか

     日本の造船所にとって高付加価値戦略は、巨大な建造設備を背景に台頭してきた韓国や中国造船所と差別化する手段の1つとも考えられてきた。ただ、高付加価値船と位置づけられてきたLNG船や続き

    2021年9月8日

    《連載》データに見る造船プレイヤーの変遷<中>、大型ドックで何を建造するか

     大型船市場では、大型や新鋭の建造設備を持つ韓国や中国造船所が建造シェアを伸ばしている。こうした厳しい競争環境の中、大型ドックを持つ日本の造船所では、今後どのような船種・船型で受注続き

    2021年9月7日

    《シリーズ》造船トップに聞く①、三菱造船・北村社長、脱炭素技術「想定より事業化早い」、事業モデルを業界と模索

     三菱造船の北村徹社長は、世界の脱炭素化の動きが急速に進んでいることで、戦略分野と定めていた液化二酸化炭素(LCO2)輸送船や電化船などの将来技術が想定よりも早く事業化に向かってい続き

    2021年9月6日

    《連載》データに見る造船プレイヤーの変遷<上>、日本は中小型船型に優位性か

     中国造船所の台頭で世界の新造船竣工量が1億総トンを超えたのが10年前の2011年。中国造船所の台頭後も造船所の市場環境やポジションは大きく変わり、造船プレイヤーにも変化がみられて続き

    2021年7月1日

    《連載》造船業と公的支援④、業界の政策立案力も必要に

     このほど成立した「海事産業強化法」は、造船業と海運業の一体的な強化を図る点が特徴だった。さかのぼれば125年前、日本で初めて造船業の育成を目的に誕生した法律「造船奨励法」も、海運続き

    2021年6月30日

    《連載》造船業と公的支援③、巨額助成、非効率だが歪み生む

     「2006~2013年の8年間に行われた中国造船業への政策支援額は5500億元(9兆3500億円)」―。全米経済研究所が一昨年に発表した中国の造船助成に関する報告書では、中国の巨続き

    2021年6月29日

    《連載》造船業と公的支援②、技術競争時代、世界の主戦場は研究開発助成、業界側の提案力が必須に

     現代において造船業に対する政府支援の大きな柱となっているのが技術開発に対する支援措置だ。世界の造船各国でも技術開発助成が主戦場となっており、業界側には、将来の競争力強化につながる続き

    2021年6月28日

    《連載》造船業と公的支援①、国交省・大坪海事局長に聞く、「企業の将来の競争力を支援」

     海運・造船業に対する支援をパッケージで取りまとめた海事産業強化法がこのほど成立し、造船支援策としては生産性向上や事業再編などによる競争力強化を促す内容を盛り込んだ。長年にわたり日続き

    2021年6月23日

    《連載》造船不況の出口(下)、コストと技術、再構築の契機に、日本造船、不況で見えた弱点克服へ

     2009年から始まった造船不況で、初期には好況期の貯えや技術でアドバンテージを持っていた日本造船業。だがここ数年はこの優位性が失われ、中国の低船価と韓国の技術対応力に対して劣勢を続き

    2021年6月22日

    《連載》造船不況の出口(上)、鋼材高に苦戦でも展望開ける、供給不足で船価に先高観

     造船業界を取り巻く環境が、この半年で様変わりした。コンテナ船市況の高騰とドライバルク市況の回復を受け、堰を切ったように新造船発注が拡大。韓国造船所、中国造船所に続き日本造船所でも続き

    2021年5月27日

    《連載》新造船供給量の変化③、鋼材高騰・人員が増産ブレーキに

     巨大な建造能力を持つ中国造船業。欧州コンテナ船オペレーターによる大型コンテナ船発注ブームでは、韓国造船大手とともに、大規模な受注を進めている。国営グループの中国船舶集団(CSSC続き

    2021年5月26日

    《連載》新造船供給量の変化②、韓国の大型船建造余力残りわずか、23年まで受注、24年以降もLNG内定済み

     韓国大手造船所が、昨年末から新造船の受注をハイペースで積み上げている。昨年まで22~23年の操業確保が課題とされていたが、これが一転し、23年までの線表を確定しつつある。24年以続き

    2021年5月25日

    《連載》新造船供給量の変化①、パナマ型、建造能力ピーク時半減、撤退相次ぐ、コンテナ船とも船台競合

     造船所の建造能力が過去10年かけて徐々に縮小に進む中、にわかに訪れたコンテナ船などの新造発注ブーム。これにより、新造船の供給能力は「昔のイメージとはかなり違ったものになっている」続き

    2021年5月17日

    《連載》造船所の船舶保有ビジネス(下)、保有リスクどう考えるか

    ■マーケット変動リスク  日本の造船業で、ストックボートの嚆矢といえるのが、およそ100年前。川崎重工の前身の川崎造船所だ。当時の松方幸次郎社長が戦争による輸出船需要を見込み、第続き

    2021年5月14日

    《連載》造船所の船舶保有ビジネス(中)、船主機能で造船業の競争力を強化

    ■顧客対応や開発などでメリット  かつて仕事が枯渇するような深刻な不況期に検討されてきたストックボートのような仕事不足対策ではなく、自社の船主機能を造船業の競争力強化につなげる流続き

    2021年5月13日

    《連載》造船所の船舶保有ビジネス(上)、不況期の操業対策として注目

     国内の造船所では、これまで不況期に操業対策としてストックボートなど自社保有が用いられてきた。船舶保有は、もともと自社アカウントで標準船を建造しながら転売を前提に買い手を探すストッ続き

    2021年5月6日

    《造船新トップの素顔》三井E&S造船・船津勇社長

     ― 商船大学から三井造船への入社ですね。  「ええ。高校生の頃に司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んで、大きな船に乗ってみたいと思ったのが商船大を志望するきっかけでした。ただ航海実続き

    2021年3月25日

    《連載》今治造船×JMU④ 日本で勝てるコストへ一段の挑戦

     今治造船とジャパンマリンユナイテッド(JMU)ともに、日本の中で造船業を継続するうえでの最大のテーマは、コストだ。資本業務提携を通じてコスト競争力の強化に取り組むが、効果を上げる続き

    2021年3月24日

    《連載》今治造船×JMU③、受注活動開始、顧客と製品も拡大

     都内千代田区。晴海通りと日比谷通りが交わる交差点に立つ日比谷マリンビルの1階に、今治造船とジャパンマリンユナイテッド(JMU)の共同営業設計会社、日本シップヤード(NSY)の本社続き