造船、次の一手

    2023年9月25日

    《連載》造船業の増産余地(中)、高まる設備稼働率、韓国は9割に、中国は10年来最高、外国人材でフル操業に

    2023年9月22日

    《連載》造船業の増産余地(上)、「3つの不足」が操業の障害、需要増でも造船所には増産リスク

     新造船需要の急回復で、造船所の船台は既に2026年まで空きがほとんどない状態だ。27年以降も、新造船需要は強いまま推移すると可能性が高い。2030年前後に代替建造のピーク期が訪れ続き

    2023年9月20日

    《シリーズ》造船列島のいま、函館どつく、コンパクト工場の生産性追求、フェリーとバルカー同時建造中

     日本列島で最も北に位置する外航船造船所が、函館どつくの函館造船所だ。現在、およそ20年ぶりとなるフェリーの建造プロジェクトが進行中。7期ぶりの黒字転換も果たし、主力のハンディサイ続き

    2023年9月7日

    国交省、造船DXの技術実証1件を支援、今治造船に、二次募集で

     国土交通省は6日、造船業のDX(デジタルトランスフォーメーション)につながる技術開発・実証事業として、今治造船の1件を今年度の補助対象事業に採択したと発表した。今年度は既に4件を続き

    2023年9月1日

    《連載》造船デジタル化の道<下>、抜本的な生産性向上が最大目的、転換するのは造船の「プロセス」と「発想」

     「重要なのは『D』よりも『X』」とよく言われるように、DX(デジタルトランスフォーメーション)では、デジタルによって何を転換させようとするかがポイントとなる。製造業におけるDXで続き

    2023年8月31日

    東大MODE講座が拡大、商船三井ら造船・舶用6社が参加、デジタル化へ業界連携

     海事関連企業が協力して設置した東京大学大学院の「海事デジタルエンジニアリング(MODE:Maritime and Ocean Digital Engineering)」社会連携講続き

    2023年8月31日

    浅川造船、現場写真で工程進捗を見える化、東京ファクトリーのシステム導入

     東京ファクトリーは30日、製造情報のデータベース構築を行うクラウド型SaaS(サース)サービス「Proceedクラウド」を浅川造船が導入したと発表した。現場で撮影した写真をもとに続き

    2023年8月30日

    《連載》造船デジタル化の道<上>、DXが造船業の持続条件に、人手不足と船舶複雑化に生産性向上必須

     造船業では、労働者不足と、船舶の複雑化・高度化という歴史的な転換点を迎える。これまでのビジネスモデルとプロセスのままでは、船舶を建造し続けることが難しい時代になってきた。DX(デ続き

    2023年5月8日

    《連載》造船業の戦略転換⑥、「竣工後ビジネス」の勝算

     日本造船所では新造船事業の撤退・縮小に伴い、船舶修繕やエンジニアリング業への事業転換が一部で進んだ。結果的に、造船業のビジネスが、自社工場での新造船建造に特化した売り切り型のビジ続き

    2023年4月26日

    《連載》造船業の戦略転換⑤、地政学変化、海外生産の見方も二分

     ロシアによるウクライナ侵攻と、中国情勢の変化を受けて、造船ビジネスにおける地政学リスクへの関心が再び高まっている。海外生産拠点や海外造船との協力案件などに事業継続のリスクが改めて続き

    2023年4月12日

    《造船新トップの素顔》ジャパンマリンユナイテッド・灘信之社長

     — ご出身は呉市だそうですね。  「目の前の海をタンカーや護衛艦が通るのが見える環境で育ちました。叔父にヨットに乗せてもらい江田島に行ったり、父や祖父など親族の多く続き

    2023年3月10日

    《連載》造船業の戦略転換④、経営の目利きがデジタル格差生む

     船舶は脱炭素化とデジタル化によって、過去に経験したことのない姿に変わろうとしている。想定以上に複雑化・高度化する船舶だが、その建造を担う造船所では、想定より早い段階で設計も製造現続き

    2023年3月2日

    《連載》造船業の戦略転換③、労働力問題が想定より早く到来、3国とも人口減、装置産業化の方向が解決策か

     「23年末時点で造船業の労働者不足は1万4000人に達する」—。韓国産業通商資源部が昨年末、韓国造船業の人手不足問題をそう報告した。  日本・韓国・中国ともに、造船業では、特に続き

    2023年3月1日

    《連載》造船所の船型開発トレンド③、タンカー・ガス船は新燃料動向が影響

     寸法などの船型にほとんど変化がみられないのが、タンカーやプロダクト船だ。VLCCをはじめとしてトレードに適した最適船型が成熟した一方で、VLCCではLNG焚きに加えて、アンモニア続き

    2023年2月28日

    《造船新トップの素顔》三井E&S造船、小葉竹泰則社長

     — 造船業を志望された理由は。  「高校生のときに、大きくて動くものを作りたいと思い、大学で造船学科に進学しました。就職時は造船不況で、先生からは自動車産業を勧めら続き

    2023年2月24日

    《連載》造船所の船型開発トレンド②、バルカーはラインアップ精選の傾向も

     バルカーでは、新造船商談の主流となっているのが、ケープサイズ・バルカーや専用船を除いて、従来燃料油でEEDI(エネルギー効率設計指標)フェーズ3の最新デザインが主戦場となっている続き

    2023年2月22日

    《連載》造船業の戦略転換②、「新しい船」にどう取り組むか、共同対応必須、造船ブームと重なる可能性も

     世界のカーボンニュートラル化を背景に、造船所では新燃料船の開発・受注が重要課題になっているが、もう1つのテーマとして浮上しているのが、従来の一般商船とは異なる、脱炭素時代ならでは続き

    2023年2月21日

    《連載》造船所の船型開発トレンド①、新船型定着で新燃料対応など焦点に

     造船所の船型開発は、代替燃料船を見据えた取り組みが大きな焦点となっている。従来燃料油でEEDI(エネルギー効率設計指標)フェーズ3に対応した汎用船の新船型はこの2年の発注回復もあ続き

    2023年2月16日

    《連載》造船業の戦略転換①、積極投資への転換は不可避か、脱炭素・人手不足・需要拡大で生産見直し

     造船業の事業環境が転換した。長い不況の中で生産量を縮小してきたが、受注拡大によって工場の操業が高まってきた。一時的な回復にとどまらず、中長期的に新造船需要が想定よりも拡大する可能続き

    2023年2月16日

    《連載》新常態の新造船価動向<下>、船台不足による上昇トレンドへ

    ■ガス船・タンカーは上昇継続  最近2~3年で環境ががらりと変わったのが、LNG船やLPG船といったガス船だ。バルカーの新造船価が昨年半ばにピークを迎えて総じて軟化したのに対続き