造船、次の一手

    2022年3月9日

    《連載》変化する造船所の顧客層<下>、中国造船の日本向け増も戦略変化

     日本の造船所にとってここ数年、台頭した中国造船所が新造船の受注の大きな障害となるケースが多くみられた。直近5年間は各国の造船所とも不況の長期化やLNG燃料船の建造などで自国向けの続き

    2022年3月8日

    《連載》変化する造船所の顧客層<上>、日本造船業、欧州向け減少鮮明に

     新造船市場では、この10年あまりの間に市況低迷に伴う発注低迷の長期化や巨大化する中国造船所の存在感の高まり、造船所の再編・淘汰など、昨年に発注が急回復するまで大きな構造変化があっ続き

    2022年3月7日

    《連載》造船キャパシティの現状<下>、人員半減、採用難が増産のネック、資機材供給制約、環境船の工数増も

     「設備があっても人がいないのでフル稼働できない」―。各国造船業での最大の課題が人手不足だ。過去10年、不況の中で造船所の破綻や撤退が相次ぎ、生き残った造船所も正社員の人員整理や協続き

    2022年2月24日

    《連載》造船キャパシティの現状<中>、停止中の工場、再稼働の余地

     新造船の建造能力を規定している1つは設備だ。2011年以降に造船所の破綻や撤退が相次いだことで、多くの設備が稼働を停止した状態になっている。本紙試算によると、2011年の世界の1続き

    2022年2月22日

    《連載》造船キャパシティの現状<上>、年6000万トン±10%が稼働中能力

     新造船の需要が昨年から急回復したが、この10年間の市況低迷に伴う造船所の再編淘汰で、造船の建造能力も大きく縮小した。今後2030年に向けて、10年前の大量建造期の船舶のリプレース続き

    2022年2月7日

    《連載》造船所の手持ち工事動向調査<下>、日本造船所、LNG燃料船の実績差は主力船種も一因

     新造船市場は昨年後半以降、様子見の傾向が続いているが、発注が期待されているのがLNG燃料船だ。各国の造船所のLNG燃料船の手持ち工事と竣工実績をみると、メガコンテナ船、ケープサイ続き

    2022年2月3日

    《連載》造船所の手持ち工事動向調査<中>、コンテナ船が工事確保の相乗効果に

     昨年の新造船の発注ブームで大型船を建造する各国の大手造船所は、線表確定を急速に進めた。象徴的な船種の1つがコンテナ船で、大型ヤードの受注残には数多くのコンテナ船が並んでいる。コン続き

    2022年2月1日

    《連載》造船所の手持ち工事動向<上>、24年船台をめぐる戦略分かれる、日本の複数社が24年船台完売も

     昨年の新造船の発注ブームで日本、韓国、中国の造船所は、総じて2~3年分の手持ち工事を確保した。現在の新造船マーケットで主戦場となっている2024年納期の船台をめぐって各社で戦略が続き

    2022年1月25日

    《特集》2022年の新造船市況予想(下)、船価はもう一段上昇か、用船料との乖離懸念も

     新造船価は2021年から上昇に転じて右肩上がりで推移しており、足元では過去10年来の高値となっている。ただ、資材高により造船所の建造コストには見合っておらず、造船所は提示船価を下続き

    2022年1月24日

    《特集》2022年の新造船市況予想(上)、需要継続も調整局面か、日韓中で5884万トン

     2021年の新造船マーケットは潮目が大きく変わり、海運市況の高騰などにより、コンテナ船やバルカーが発注ブームの様相となり、多くの造船所が2~3年程度の手持ち工事を確保した。日本の続き

    2022年1月7日

    《連載》造船トップに聞く⑤、福岡造船・田中嘉一社長、設計・設備などグループ一体運営強化、「ケミカル船専業の強み生かす」

     福岡造船は、臼杵造船所とのグループ一体運営をさらに強化する。2020年11月に新社長に就任した田中嘉一社長(写真)が本紙インタビューで語った。今後、各工場の生産能力の平準化や船体続き

    2021年11月24日

    《連載》造船トップに聞く④、常石造船・奥村社長、「常石工場、内航・小型船主体に」、三井と技術協力深める

     常石造船は、常石工場を内航船や小型船建造を主体とした運営に転換する。当面は主力のカムサマックス・バルカーも建造しながら、内航船や小型船の比重を徐々に高めていく考え。まずはハイブリ続き

    2021年11月19日

    《連載》造船、次の一手④、事業に多様性、新しいモデル模索

     「手持ち工事不足の危機を一時的に脱したことで、今後のあるべき姿を真剣に考える時間的猶予ができた」。三菱造船の北村徹社長は日本造船業の現状をそう語る。  新造船マーケットの好転に続き

    2021年11月18日

    《連載》造船、次の一手③、コスト再構築、設備もプロセスも見直し

     新造船価は昨年まで、日本と中国の造船所の間で最大2割の差があったが、今年に入り鋼材価格高騰に伴う船価相場の上昇もあって、この差は大きく縮小した。とはいえ、本質的なコスト差の問題が続き

    2021年11月17日

    《連載》造船、次の一手②、脱炭素へ技術開発の総力戦、アライアンスは必須、業界連携の効率化も

     今月22日から始まるIMO(国際海事機関)の第77回海洋環境保護委員会(MEPC77)では、国際海運の温室効果ガス(GHG)目標見直しの議論が始まる。「2050年GHG総排出量半続き

    2021年11月16日

    《連載》造船、次の一手①、脱不況へ最後の正念場、資金確保課題に

     造船所は、手持ち工事枯渇の危機に瀕していた状況が一転して、今年は新造船の受注ラッシュに沸いた。多くの造船所が2年半~3年分の操業にめどが立ち、前を向き始めた。造船業の今後のテーマ続き

    2021年11月8日

    《連載》造船トップに聞く③、川崎重工・河野常務、「水素船、協業造船所を早期模索」、部門統合で技術シナジー

     川崎重工業が液化水素運搬船の実用化を急ぐ。河野一郎常務執行役員(エネルギーソリューション&マリンカンパニーバイスプレジデント兼船舶海洋ディビジョン長)は、4月のプラント部門との統続き

    2021年10月28日

    《連載》造船所の船型開発動向④、タンカーはLNG燃料の最新デザイン多数

     今年の新造船市場で唯一発注が低迷している船種がタンカーだ。ただ、発注は少ないものの、環境意識の高い石油メジャーが荷主のため、造船各社は他の船型よりも早い段階からLNG燃料推進の最続き

    2021年10月13日

    《連載》造船所の船型開発動向②、バルカーは日本が大半で先行も

     今年の新造船市場では、ドライバルク市況の高騰もあり、日本や中国造船所が主力とするバルカーの新造発注が相次いでいるが、新たに開発した新デザインでの受注が多かったのも特徴だ。バルカー続き

    2021年10月5日

    《連載》造船所の船型開発動向①、EEDI3船が標準ラインアップ化

     世界的な環境意識への高まりを受けて、新造船市場でも環境対応が発注を左右する要因の1つとなっている。バルカーやタンカーの主要船型では国内外の造船各社がブラッシュアップした新船型を市続き