造船、次の一手

    2024年1月18日

    《連載》造船所の手持ち工事動向<中>、希少価値高まる期近納期船台

    ■期近納期残す中国中堅ヤード  各国の造船所が3〜4年先まで線表確定を進める中、期近な納期の船台は希少価値が高まっている。昨年は日本の造船所や中国の大手造船所が線表確定を先行続き

    2024年1月17日

    《連載》造船所の手持ち工事動向<上>、ブーム期並み先物で分かれる戦略

     2021年以降の新造船の発注ブームで日本、韓国、中国の主要造船所は総じて3~4年分の手持ち工事を確保し、新規の新造船商談は2000年代後半の造船ブーム期以来の先物納期が主戦場とな続き

    2024年1月17日

    《連載》造船ビジネスモデル分析②、保有船業、収益安定化の常道なるか

     「造船所がどれだけ性能の良い船を造っても、造っている人が損をするのが現状。造船業が果実を得られるにはどうすべきか。一番は持続的な船価の上昇。もう1つは、造船所もある程度は保有業を続き

    2024年1月16日

    《連載》造船ビジネスモデル分析①、造船業、不況・再編経て事業の違い鮮明に、安定化と成長へ領域拡張の動きも

     造船業では、近年の不況と、業界再編、事業構造改革を経て、各社のビジネスモデルの違いが鮮明になってきた。新造船建造に特化した形から転換し、バリューチェーンの上流・下流や、隣接する領続き

    2023年12月22日

    《シリーズ》造船所のDX戦略、川崎重工、BOMとBOPで工程一元管理、来年度からシステム刷新

     造船DXの先進例として国内外から注目されている造船所がある。日本の川崎重工業だ。「BOM」(部品表)と「BOP」(工程表)と呼ばれるデジタルデータによって新造船のプロセスを一元管続き

    2023年12月21日

    HD現代、造船現場をデジタル空間に再現、DXの第一段階「見える化」完了

     韓国のHD現代は20日、造船事業のDX(デジタルトランスフォーメーション)として進めているプロジェクトで、第一段階の造船所の「見える化」を完了したと発表した。デジタルツイン技術を続き

    2023年12月19日

    《シリーズ》造船列島のいま、JMU津事業所、生産性の差を生む標準化、DXと改善活動進める

    日本の造船所の中でも高い生産性で知られるジャパンマリンユナイテッド(JMU)の津事業所。現在はケープサイズ・バルカーやスエズマックス・タンカーの大型船からフィーダー級コンテナ船の連続き

    2023年11月17日

    《シリーズ》造船所のDX戦略、浅川造船、AIで工程計画を高度化、デジタル教育や業務整理も

    昨年、日本の専業造船所として初めて、経済産業省の「DX認定制度」の認定を受けたのが、ケミカル船建造で知られる浅川造船だ。同社は昨年夏に「DX戦略」を策定し、造船プロセスを転換させる続き

    2023年11月16日

    《シリーズ》造船所のDX戦略、JMU、生産現場のモニタリング徹底、建造シミュレーションも活用し生産転換

     ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は、デジタル技術により事業と業務を変革するDX戦略を掲げる。この一環として進めるのが生産のDX。工場内や作業者の動きをバーチャル上で再現するシ続き

    2023年11月6日

    <造船DX>常石造船、370人が3D設計CADMATIC利用、3カ国の拠点で協調設計体制

     常石造船は、キャドマティック社の3D造船設計システム「CADMATIC」(Hull、Outfitting 、Electric)をグループ内で計370ユーザーが活用していることを明続き

    2023年10月27日

    東大MODE講座、7本柱の研究テーマに全社協力、モデルベース開発実現へ16社連携

     海事関連企業が協力して東京大学に「海事デジタルエンジニアリング(MODE)」社会連携講座を開講してから1年が経った。参加する企業・団体数は、海運大手や造船所、舶用メーカーなど計1続き

    2023年10月25日

    常石造船、就航船データ基盤事業に進出、合弁会社で船舶生涯価値向上サービス提供

     常石造船が、人工知能(AI)コンサルティングのJDSCと三井物産と立ち上げた合弁会社seawise(シーワイズ)を通じて、就航船を支援するデータプラットフォーム事業に参入した。2続き

    2023年10月23日

    <造船DX>テクノスターがユーザー会、ハッチカバー設計自動化など紹介、造船の設計効率化事例も

     造船用システム開発を手掛けるテクノスター(本社=東京・港区、立石勝社長)は20日、都内でユーザーカンファレンスを開催した。国内造船所や研究機関、機器メーカーらが実施しているシミュ続き

    2023年10月19日

    《シリーズ》造船列島のいま、新来島サノヤス造船・水島製造所、新造船・修繕・ガスタンクの3本柱確立

     新来島どっくグループ入りし、今年で3年目を迎えている新来島サノヤス造船。同社の主力工場の水島製作所は、従来から得意としてきた中型バルカーの建造に加えて、LNG燃料タンクの内製化、続き

    2023年10月19日

    <造船DX>HD現代とシーメンス、造船データ基盤を共同開発、設計・生産データ一貫管理

     韓国のHD現代は18日、スマート造船所構築に向けたデータプラットフォームをシーメンスと共同開発すると発表した。設計から生産までのすべてのデータを同一プラットフォーム上で管理する「続き

    2023年10月13日

    <造船DX>海技研、造船所の建造工程効率化を研究、国交省の研究課題に採択

     海上技術安全研究所(海技研)は12日、造船所の生産性向上に向けて、船舶の建造におけるシミュレーション技術の活用を進めるための研究に取り組むと発表した。2023年度の国土交通省「交続き

    2023年10月6日

    <造船DX>NAPA、3D船級承認などで設計効率化、船舶複雑化でデジタル活用不可欠に

     船舶設計や運航システムを手掛けるフィンランドのNAPA社のミッコ・クオサCEOは、造船業が直面する課題として船舶設計の複雑化などを挙げ、「設計プロセスを効率化するツールを提供する続き

    2023年10月2日

    NTTデータエンジ、設計システムGRADE HULLをクラウド化、柔軟な利用可能に

     NTTデータエンジニアリングシステムズは9月29日、造船業向けの設計製造ソリューション「GRADE HULL」と「Beagle」を10月からクラウド型でも提供すると発表した。これ続き

    2023年10月2日

    BVとハンファオーシャン、3D設計モデルの図面承認を実証

     フランス船級ビューロベリタスは9月28日、韓国のハンファオーシャン(旧大宇造船海洋)と3D設計モデルをもとにした船級承認に関する共同研究を完了したと発表した。  新造船の設計が続き

    2023年9月26日

    《連載》造船業の増産余地(下)、中国に潜在力、労働市場が変化、日韓は工場単位の生産性次第か

     「増産の余地があるとすれば、やはり中国」。中国造船業には潜在的な建造能力がまだ残されている、との見方は強い。  リーマンショック後に経営が破綻して、長らく稼動を止めていた旧ST続き