《連載》日本造船の新３極構造④
脱炭素需要が連携への決断迫る
アライアンス超えた広域協力必要に

　液化水素（ＬＨ２）運搬船や液化二酸化炭素（ＬＣＯ２）運搬船、電気運搬船―。脱炭素時代に造船所にとって新しい船舶の需要が生まれようとしている。日本造船業は限られたリソースを有効活用するかのように、これら将来技術を分担して開発している。ＬＨ２船は川崎重工が全社を挙げて開発を進めており、世界でも先陣を切る。二酸化炭素（ＣＯ２）の回収・利用・貯蔵（ＣＣＵＳ）に用いられるＬＣＯ２船は、三菱造船が先...