《シリーズ》造船トップに聞く①
脱炭素技術「想定より事業化早い」
三菱造船・北村社長、事業モデルを業界と模索

　三菱造船の北村徹社長は、世界の脱炭素化の動きが急速に進んでいることで、戦略分野と定めていた液化二酸化炭素（ＬＣＯ２）輸送船や電化船などの将来技術が想定よりも早く事業化に向かっているとの現状を語る。陸上の環境技術で日本の特許数が世界一位であることから「これをマリナイズ（船舶転用）した技術で中韓と戦うのが日本造船業の目標」との認識を示し、三菱造船としても環境技術のエンジニアリングに注力する方...