《連載》造船トップに聞く③
「水素船、協業造船所を早期模索」
川崎重工・河野常務、部門統合で技術シナジー

　川崎重工業が液化水素運搬船の実用化を急ぐ。河野一郎常務執行役員（エネルギーソリューション＆マリンカンパニーバイスプレジデント兼船舶海洋ディビジョン長）は、４月のプラント部門との統合によって技術シナジーが想定以上に高まっているとの現状を明らかにしたほか、今後の需要拡大に備えて国内の造船他社との建造協力体制を構築する考えを示し、「実証が終わってからパートナーを探すのでは遅い。早期に協業先を検...