2023年10月24日無料公開記事洋上風力発電

CIPと低炭素燃料生産で提携
エバーグリーン、台湾の洋上風力など活用

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エバーグリーン・マリンの謝惠全総経理(左)とCIP台湾の許乃文董事総経理

 エバーグリーン・マリンとコペンハーゲン・インフラストラクチャー・パートナーズ(CIP)は20日、カーボンニュートラルな合成燃料(e-fuel)の製造と利用を共同で検討するための覚書(MOU)を締結したと発表した。
 台湾は洋上風力発電に適した条件を備えており、政府の脱炭素化支援も充実しつつある。CIPは既に台湾で複数の洋上風力発電所を建設・開発しており、台湾の大手コンテナ船社であるエバーグリーンと協力することで、再生可能エネルギーへの移行を推進していく考えだ。また両者は、台湾での洋上風力発電由来による合成燃料の生産のみならず、eアンモニアやeメタノールなど、より広範なグリーン燃料の供給体制も模索していく。
 エバーグリーンはIMO(国際海事機関)の温室効果ガス(GHG)削減戦略に沿って、2050年までのネットゼロ達成を目標としている。今年7月には、メタノール二元燃料推進の1万6000TEU型新造コンテナ船24隻を整備する計画を明らかにした。同社として初のメタノール燃料対応船となっており、今後も環境負荷低減に向けた対応を加速していく方針だ。

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