海運・造船・産業界首脳

    2022年2月1日

    《連載》造船所の手持ち工事動向<上>、24年船台をめぐる戦略分かれる、日本の複数社が24年船台完売も

     昨年の新造船の発注ブームで日本、韓国、中国の造船所は、総じて2~3年分の手持ち工事を確保した。現在の新造船マーケットで主戦場となっている2024年納期の船台をめぐって各社で戦略が続き

    2022年1月25日

    《特集》2022年の新造船市況予想(下)、船価はもう一段上昇か、用船料との乖離懸念も

     新造船価は2021年から上昇に転じて右肩上がりで推移しており、足元では過去10年来の高値となっている。ただ、資材高により造船所の建造コストには見合っておらず、造船所は提示船価を下続き

    2022年1月24日

    《特集》2022年の新造船市況予想(上)、需要継続も調整局面か、日韓中で5884万トン

     2021年の新造船マーケットは潮目が大きく変わり、海運市況の高騰などにより、コンテナ船やバルカーが発注ブームの様相となり、多くの造船所が2~3年程度の手持ち工事を確保した。日本の続き

    2022年1月21日

    《特集》2022年の海運市況予想⑨「近海船」、船腹需給タイトが継続

     近海船の用船市況は2021年に急騰し、1万3000~1万4000重量トン型の日本出し東南アジア向け往航スポット用船料は日建て1万6000~2万ドルに達した。特に中国などの海外船社続き

    2022年1月20日

    《特集》2022年の海運市況予想⑧「自動車船」、部品供給問題緩和で再び回復軌道へ

     自動車船は貨物船の中で新型コロナウイルス感染拡大の影響を最も受け、荷動きが2020年4月以降半分以下に激減した。ただ、自動車販売の再開を受けて荷動きは20年7月以降回復に転じた。続き

    2022年1月19日

    《特集》2022年の海運市況予想⑦「ケミカル船」、化学品プラント拡張で荷動き増加

     2021年のケミカル船市況は2月に米国で発生した大寒波に大きく影響を受けた。化学品プラントの生産設備の停止によりアジア出し欧米向けの荷動きは好調となったが、欧米からの輸出量は低下続き

    2022年1月18日

    《特集》2022年の海運市況予想⑥「プロダクト船」、ジェット燃料需要回復に期待

     2021年のプロダクト船市況は各主要船型ともにおおむね損益分岐点を割り込む低市況が続いた。コロナ禍の影響でジェット燃料をはじめとする石油製品需要の低下が継続。カーゴ不足が各船型と続き

    2022年1月14日

    《特集》2022年の海運市況予想④「LNG船」、高値市況が継続、高値は日建て30万ドルも

     LNG船のスポット用船マーケットは、2021年は予想に反して高値で推移したが、22年も引き続き高値を見込む声が多い。本紙アンケートで、市場関係者による年間平均用船料の予想は「日建続き

    2022年1月13日

    《特集》2022年の海運市況予想③「VLCC」、原油需要回復と解撤進展でプラス

     2021年の中東/極東航路のVLCCスポット運賃市況は、WS(ワールドスケール)で最高値46.27、最低値28.29と損益分岐点を下回る地を這はうような低市況となった。市況低迷の続き

    2022年1月12日

    《特集》2022年の海運市況予想②「中小型バルカー」、高水準のマーケット継続

     2021年の中小型バルカー(パナマックス/ハンディマックス/ハンディサイズ)用船市況は、年間平均が2万5000~2万6000ドル台で最高値が4万ドルに迫るなど、海運ブーム期に匹敵続き

    2022年1月7日

    《連載》造船トップに聞く⑤、福岡造船・田中嘉一社長、設計・設備などグループ一体運営強化、「ケミカル船専業の強み生かす」

     福岡造船は、臼杵造船所とのグループ一体運営をさらに強化する。2020年11月に新社長に就任した田中嘉一社長(写真)が本紙インタビューで語った。今後、各工場の生産能力の平準化や船体続き

    2021年11月24日

    《連載》造船トップに聞く④、常石造船・奥村社長、「常石工場、内航・小型船主体に」、三井と技術協力深める

     常石造船は、常石工場を内航船や小型船建造を主体とした運営に転換する。当面は主力のカムサマックス・バルカーも建造しながら、内航船や小型船の比重を徐々に高めていく考え。まずはハイブリ続き

    2021年11月19日

    《連載》造船、次の一手④、事業に多様性、新しいモデル模索

     「手持ち工事不足の危機を一時的に脱したことで、今後のあるべき姿を真剣に考える時間的猶予ができた」。三菱造船の北村徹社長は日本造船業の現状をそう語る。  新造船マーケットの好転に続き

    2021年11月18日

    《連載》造船、次の一手③、コスト再構築、設備もプロセスも見直し

     新造船価は昨年まで、日本と中国の造船所の間で最大2割の差があったが、今年に入り鋼材価格高騰に伴う船価相場の上昇もあって、この差は大きく縮小した。とはいえ、本質的なコスト差の問題が続き

    2021年11月17日

    《連載》造船、次の一手②、脱炭素へ技術開発の総力戦、アライアンスは必須、業界連携の効率化も

     今月22日から始まるIMO(国際海事機関)の第77回海洋環境保護委員会(MEPC77)では、国際海運の温室効果ガス(GHG)目標見直しの議論が始まる。「2050年GHG総排出量半続き

    2021年11月16日

    《連載》造船、次の一手①、脱不況へ最後の正念場、資金確保課題に

     造船所は、手持ち工事枯渇の危機に瀕していた状況が一転して、今年は新造船の受注ラッシュに沸いた。多くの造船所が2年半~3年分の操業にめどが立ち、前を向き始めた。造船業の今後のテーマ続き

    2021年11月8日

    《連載》造船トップに聞く③、川崎重工・河野常務、「水素船、協業造船所を早期模索」、部門統合で技術シナジー

     川崎重工業が液化水素運搬船の実用化を急ぐ。河野一郎常務執行役員(エネルギーソリューション&マリンカンパニーバイスプレジデント兼船舶海洋ディビジョン長)は、4月のプラント部門との統続き

    2021年10月28日

    《連載》造船所の船型開発動向④、タンカーはLNG燃料の最新デザイン多数

     今年の新造船市場で唯一発注が低迷している船種がタンカーだ。ただ、発注は少ないものの、環境意識の高い石油メジャーが荷主のため、造船各社は他の船型よりも早い段階からLNG燃料推進の最続き

    2021年10月13日

    《連載》造船所の船型開発動向②、バルカーは日本が大半で先行も

     今年の新造船市場では、ドライバルク市況の高騰もあり、日本や中国造船所が主力とするバルカーの新造発注が相次いでいるが、新たに開発した新デザインでの受注が多かったのも特徴だ。バルカー続き

    2021年10月5日

    《連載》造船所の船型開発動向①、EEDI3船が標準ラインアップ化

     世界的な環境意識への高まりを受けて、新造船市場でも環境対応が発注を左右する要因の1つとなっている。バルカーやタンカーの主要船型では国内外の造船各社がブラッシュアップした新船型を市続き