海運・造船・産業界首脳

    2020年2月27日

    《連載》川崎重工2020③、蘇るジェットフォイルの経験

     日本の造船所では近年、過去の経験や技術の断絶などが大きな課題になっている。川崎重工が挑んでいる高速船「川崎ジェットフォイル」(ジェットフォイル)の建造プロジェクトでは、神戸工場が続き

    2020年2月26日

    《連載》川崎重工2020②、水素船で試される技術統合力

     昨年12月、世界初の液化水素運搬船が川崎重工業の神戸工場で進水した。液化水素という史上例のない貨物を運ぶ専用船を実現するため、建造プロジェクトには貨物倉から船体、配管、機関まで全続き

    2020年2月25日

    《連載》川崎重工2020①、生き残りへの新技術実用化元年、国内工場の命運握るプロジェクトが今年から集中

     川崎重工業が造船事業の中国シフトを一層鮮明にし、VLCCやバルカーなどに続いて同社の代名詞でもあるLNG船とLPG船も中国合弁工場で建造する方針を決めた。では、国内工場は、どう生続き

    2020年2月14日

    韓国、中堅造船に集約構想、銀行管理の韓進・STX・大韓・大鮮を再編統合か

     韓国紙によると、政府が中堅造船所の韓進重工業、STX造船海洋、大韓造船、大鮮造船の4社の再編統合・合併を進めるとの観測が広がっている。いずれも経営危機時の政府支援で政府系金融機関続き

    2020年2月12日

    《連載》造船再編論・改④、「勝てる再編」への残り時間

    ■重工系とオーナー系  世界の造船業で生き残っているのは、「オーナー系造船所」と「国有造船所」ばかり。日本の課題は、強いオーナ系に対して、どちらにも当てはまらない「総合重工系続き

    2020年2月10日

    《連載》造船再編論・改③、艦艇史からみた再編構想

    ■艦艇・商船の好循環モデル  「造船業の歴史は、艦艇事業が常に中心にある。この事実を脇に置いて業界再編などの議論はできない」とある造船関係者は語る。  日本の総合重工業の始続き

    2020年2月7日

    記者座談会/造船この1カ月<上>、どうなる2020年の造船業、再編、政府対策、残業規制などテーマ多岐に

     今年の日本の造船業は引き続き再編や再建がテーマの1つになる。昨年から始まった各社の協議は、春ごろまでに決着する見通し。これとは別に、新たな協業体制などの枠組みが作られる可能性があ続き

    2020年2月7日

    《連載》造船再編論・改②、技術クラスターの「中心」から「縁」に

    ■設計共有は最低限  昨年来、日本の造船所の1つのテーマは「共同設計」だ。国際ルールの相次ぐ変更で、1隻にかかる設計工数が増えたうえに、更新頻度も増加。開発期間の長期化やコス続き

    2020年2月6日

    《連載》造船再編論・改①、避けて通れぬ生産拠点見直し議論

     中国と韓国の造船大手の集約で、造船業の競争環境は一変した。環境技術やデジタル化など今後の競争を決する技術テーマも増えている。これに対応するため、日本でも「造船再編」への機運がよう続き

    2020年2月4日

    JMUが全社体制見直し、舞鶴の商船事業終了、修理に特化、商船は3工場にリソース集約

     ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は3日、舞鶴事業所での商船の新造事業を終了し、艦船の修理事業に特化した事業所に転換することを決めたと発表した。既受注船が完工する21年6月をめ続き

    2020年1月28日

    [造船 新トップの素顔]三和ドック・寺西秀太社長

     ― 家業の後を継ぐ意識はいつ頃からありましたか。  「小さい頃から言われ続けていましたが、どちらかといえば家を出たいと思っていました(笑)。大学での専攻も造船関連ではなく文系で続き

    2019年12月27日

    中国・新CSSC、完全統合運営にはなお時間、傘下企業の再編道半ば

     中国国営造船グループ2社が統合して発足した中国船舶集団(CSSC)だが、グループ内の企業再編はまだ道半ばで、完全統合にはなお時間を要するようだ。  旧グループ2社は統合前に、傘続き

    2019年12月20日

    現代・大宇合併、欧州も追加調査、大型船の新造市場で欧州船主への影響懸念

     欧州委員会は17日、韓国の現代重工業と大宇造船海洋の合併に関する企業結合審査で、詳細調査を開始すると発表した。大型コンテナ船、原油タンカー、LNG船、LPG船の新造市場で合併によ続き

    2019年12月16日

    三菱重工と大島造船、香焼工場の活用策を共同で検討、新造活用や工場売買も選択肢か

     三菱重工業が、長崎造船所香焼工場の有効活用法について大島造船所と共同で検討するようだ。艤装工事やドックでの新造船建造、ブロック製作などが選択肢とみられるが、関係筋によると、新造船続き

    2019年12月10日

    国営造船3番手の集約進展、中国招商局が造船2社とデルタマリン吸収

     中国国有の招商局集団(チャイナ・マーチャンツ)は4日、航空機製造大手の中国航空工業集団(AVICグループ)の造船関連事業の買収を完了した。AVIC傘下の中航威海船廠と中航鼎衡造船続き

    2019年12月9日

    《連載》日本の造船はどこへ/常石造船、不況下の海外戦略<下>、河野社長に聞く、「中国に勝てなければ将来はない」

     常石造船の河野健二社長は,「中国造船所に対抗できる力をつけなければ、生き残れない」と語り、グループ工場間でのコストや工数比較ではなく、中国の民間造船所をベンチマーク対象にして各工続き

    2019年12月9日

    常石造船、新役員体制

    (2020年1月1日、TZS=常石集団<舟山>造船有限公司、THI=ツネイシ・ヘビー・インダストリーズ<セブ>の略) ▼代表取締役会長<経営全般> 川本隆夫 ▼代表続き

    2019年12月6日

    《連載》日本の造船はどこへ/常石造船、不況下の海外戦略<上>、日本の「三重苦」、海外が解に、厳しい受注環境に次の手

     フィリピンに工場進出してから今年で25年を迎えた常石造船。日本国内の造船業が、低船価競争・為替リスク・人材不足という3つの難題に直面しているのに対し、常石造船は海外拠点で「価格競続き

    2019年12月5日

    記者座談会/造船この1カ月、今治とJMU、どう強み生かすか、総合重工の協業戦略は中国か専業かの二択に

     今治造船とジャパンマリンユナイテッド(JMU)が提携を決めたことは、造船業界に驚きをもって受け止められている。お互いの強みを発揮できる連携の姿が作り上げられるかどうかに、業界の関続き

    2019年12月5日

    現代・大宇合併審査、シンガポール競争委は追加調査へ、ガス船寡占化の懸念

     シンガポール競争消費者委員会は11月29日、韓国の現代重工業と大宇造船海洋の企業結合審査で、合併による競争上の問題があるとして予備審査段階での承認を見送り、追加調査を開始すると発続き