2025年1月17日無料公開記事洋上風力発電
北海道で浮体式向け海底地盤調査へ
応用地質、JOGMEC公募で採択
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応用地質は14日、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が公募した洋上風力発電の導入促進に向けた浮体式海底地盤調査実施者に採択されたと発表した。2026年3月20日まで、北海道岩宇・南後志地区沖と島牧沖でそれぞれ調査を行う。
同社は2024年度洋上風力発電の導入促進に向けた基礎調査にかかる業務のうち、JOGMECとして初めて実施する浮体式海底地盤調査となる2件に応募し、いずれも実施予定者に選ばれた。岩宇・南後志地区沖の事業規模は9.5億円、島牧沖は3.5億円。浮体式洋上風力発電設備の基本設計に必要な海底地盤に関するデータを取得するため、海底地形調査、海底面状況調査、反射法地震探査などの調査を行う。
応用地質は浮体式の普及に向けた効率的な調査方法として、具体的には深層まで測定可能な三次元地層探査や大水深海底微動アレイ探査、大水深表面探査などを開発し、最大の市場シェア獲得を目指している。今後も洋上風力発電における海底地盤調査を応用地質グループの重要な成長の機会の1つと位置づけ、さらなる設備投資と技術開発を進め、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。