2024年12月18日無料公開記事洋上風力発電
国交省、第1回浮体式海上施工WGを開催
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国土交通省は13日、第1回「浮体式洋上風力発電の海上施工等に関する官民WG」を開催した。中﨑技術総括審議官が冒頭にあいさつし、「これまで政府では新しいエネルギー基本計画の策定に向けて議論が進められており、特に再生可能エネルギーの主力電源化の話題や、洋上風力の排他的経済水域(EEZ)への展開に向けた議論も引き続き進んでいくものと考えている。8月末に実施した『浮体式洋上風力発電の海上施工などに関する官民フォーラム』では、海上施工などに関する取り組み方針をまとめている。この中で浮体式の施工手順やボトルネックとなりうる点をまとめた『海上施工シナリオ』を策定し、その後それに基づいて港湾インフラや必要な船舶の確保、各種ガイドライン、官民の研究調査を進めていくというシナリオになっている。まずは全ての大前提となる『海上施工シナリオ』について、今回をキックオフとして検討を始める」と語った。
同WGは『浮体式洋上風力発電の海上施工などに関する官民フォーラム』の下に設置され、国土交通省総合政策局、海事局、港湾局が事務局を務める。参加者は着床・浮体式洋上風力に携わる建設事業者やエンジニアリング事業者、造船・舶用事業者、海運事業者などの民間事業者のほか、国土技術政策総合研究所、海上・港湾・航空技術研究所、海事・港湾関係機関、学識経験者などで構成される。今年度中に2回程度開催し、海上施工においてボトルネックとなり得る点を具体化して対応策を議論するための「海上施工シナリオ」や、浮体式洋上風力発電の海上施工等に関する調査・研究の方針について議論を進めていく。