2024年4月16日無料公開記事洋上風力発電
ノルウェー船社と北欧近海事業統合
カナダCSL、洋上風力向け輸送に注力
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カナダ船社CSLグループは8日、ノルウェーの近海船社ピーク・グループの株式50%を買収し、ピークCSLグループを立ち上げたと発表した。ピークCSLグループは北欧における両社の近海船事業を統合。洋上風力発電関連の重量物輸送を含む近海船事業を展開する。
ピーク・グループは2005年の設立で、ノルウェーのベンゲンに本社を置き、欧州で海上物流・エンジニアサービスなどを提供。1万重量トン以下の小型貨物船・多目的船などを20〜30隻運航している。CSLによる株式買収後も再生可能エネルギー分野の拡大に対応し、洋上風力発電向けの物流やプロジェクト貨物輸送事業などを展開していく方針。
CSLは荷役装置(セルフアンローダー)搭載バルカーの最大手で、近海輸送を主力としている。昨年はアルゴマ・セントラル・コーポレーションとともに、メタノール燃料レディの荷役装置搭載7万2250万重量トン型バルカー4隻プラス・オプション2隻を江蘇揚子三井造船有限公司(YAMIC)に発注している。2025年から順次竣工を予定している。