船主・銀行座談会

    2020年7月16日

    《連載》船主税務トピックス⑯、課税リスクの分析(CFCの金銭等の交付<2>)、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

     前回説明したスキームは、タックスヘイブン税制の適用下にある外国子会社(CFC)がその株主である船主に交付した取引上の対価関係の無い金銭等は(寄附ではなく)配当として取り扱われるこ続き

    2020年7月6日

    《連載》船主税務トピックス⑮、課税リスクの分析(CFCの金銭等の交付<1>)、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

     船主のタックスヘイブン税制の適用下にある海外子会社(CFC)から、船主に対して取引上の対価関係の無い金銭等を交付することがあるが、この行為を利用して税負担の軽減を図るスキームが実続き

    2020年6月16日

    《連載》船主税務トピックス⑭、定期用船契約書とAddendumの印紙税、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

     印紙税の規定は意外に細かく分かりづらいが、本稿では最近なぜか問い合わせの多い「定期用船契約と付属文書(以下、Addendumという)の印紙税」に関して、簡単な設例を用いてその一端続き

    2020年5月14日

    《連載》船主税務トピックス⑬、裸用船とリース税制<3>、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

    ■海外用船者向けのセールスアンドリースバック取引  海外用船者向けのセールスアンドリースバック取引(船主が海外用船者から購入した船舶を直ちにその用船者に裸用船に出す取引)にお続き

    2020年4月14日

    《連載》船主税務トピックス⑫、裸用船とリース税制<2>、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

     前回(3月25日付)、裸用船契約書に中途解約禁止条項が明記されていない場合には、法人税法施行令131条の2②を根拠にフルペイアウト要件の後段の規定「その資産の使用に伴って生ずる費続き

    2020年3月25日

    《連載》船主税務トピックス⑪、裸用船とリース税制<1>、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義 氏

     本稿から、裸用船に関する現行のリース税制(船主関連)の取り扱いについて説明する。 ■リース税制の概要と裸用船に対する適用 1.制度概要  リース税制は、法形式上は資続き

    2020年3月11日

    《連載》船主税務トピックス⑩、課税リスクの分析(船舶共有スキーム<3>)、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

    ■圧縮記帳制度  本件は共有スキームのデメリットと言えるが、共有船舶を売却した場合に生じた利益のうち、国内船主の本船所有持分については、措法65の7以下の「特定の資産の買換え続き

    2020年3月9日

    《連載》船主、多様化の時代/徳島船主⑥八重川海運、2030年に保有船倍増の20隻へ

     徳島県・阿南で早くから外航に進出した八重川海運。事業環境を見ながら、軸足を内航と外航で機敏に変えながら運営してきた。現在内航船2隻、外航船6隻を保有し、その船種はケミカル船、ガス続き

    2020年3月5日

    《連載》船主、多様化の時代/徳島船主⑤宮和海運、バルカーに転換、多角経営でリスク低減

     徳島県・阿南の宮和海運は外航船主業でバルカーを主体に据える。外航に進出した当初はケミカル船やLPG船を保有し国内外の船社に貸船していたが、船員費高騰や長期不況を経験しバルカーへと続き

    2020年2月28日

    《連載》船主税務トピックス⑨、課税リスクの分析(船舶共有スキーム<2>)、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義 氏

     本稿から、共有スキームの税務処理に関する留意事項について説明する。 ■収支配分  共有スキームにおける外部用船者との用船契約は、国内船主かCFCのいずれか一方を契約主続き

    2020年2月26日

    《連載》船主、多様化の時代/徳島船主④篠野海運、外航は18年に再参入、3隻をBBC

     徳島県の阿南地域で内航船主業から始まった篠野海運は2018年から19年にかけて外航船を3隻買船し、外航分野に再参入した。現在、欧州船社とのBBC(裸用船)に取り組むが、TC(定期続き

    2020年2月21日

    《連載》船主、多様化の時代/国内船主、バルカー売船がストップ状態、「22年まで売れない可能性」

     国内船主(船舶オーナー)によるバルカーの売船がストップ状態にある。円安継続という追い風もあるが、マーケットの低迷、環境規制の影響などで満足な売船価格を得ることが極めて難しくなって続き

    2020年2月19日

    《連載》船主、多様化の時代/今年の投資動向<下>、BBC、減速傾向も引き続き主役

     現在、TC(定期用船)商談は増えつつあるが、国内船主(船舶オーナー)にとって条件が厳しく、成約に至るかは予断を許さない。商談の増加傾向に持続性があるのかも分からない。このため今年続き

    2020年2月18日

    《連載》船主、多様化の時代/今年の投資動向<中>、TC商談、中国系が出現

     「TC(定期用船)商談が徐々に増えている」(商社関係者)。  国内船主(船舶オーナー)の投資案件は長年、バルカーを中心に新造船を対象としたTCが主力だった。しかしTC商談が低調に続き

    2020年2月17日

    《連載》船主、多様化の時代/今年の投資動向<上>、国内船主、案件不足続く、TCは値決め難航、BBCは条件悪化

     国内船主(船舶オーナー)による投資案件不足が量と質の両面から一段と強まっている。海運マーケットの低迷、環境規制の影響による将来見通しの不透明感などから、「世界中の大半のオペレータ続き

    2020年2月17日

    《連載》船主、多様化の時代/徳島船主③千羽海運、TCに集中、拡大は次世代に託す

     徳島県は県南部に船主が集積しているが、千羽海運は徳島県北部の徳島市を本拠地としている。現在の保有船は内航特殊RORO船と外航ハンディバルカーで、定期貸船(TC)のビジネスにこだわ続き

    2020年2月14日

    《連載》船主、多様化の時代/栄福海運、ドル借入で円高対策、安定経営に向け10隻規模目指す

     広島県呉市に本拠を置く栄福海運は、為替リスクをヘッジするため借入金の大半をドルで調達している。「ドル金利の上昇リスクはあるが、金利リスクよりも為替リスクの方が怖い」(渡辺卓己社長続き

    2020年2月13日

    《連載》船主多様化の時代/徳島船主②四宮タンカー、特殊船志向、外航増強で中堅規模目指す

     徳島県・阿南の四宮タンカーは、内航はLPG船、外航はオープンハッチ型バルカー等、特殊船志向の船主だ。現在の船隊は内外航合わせて13隻。近年は海外船社とのBBC(裸用船)案件への取続き

    2020年2月13日

    《連載》船主税務トピックス⑧、課税リスクの分析(船舶共有スキーム<1>)、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義 氏

     ここ最近、国内船主とそのタックスヘイブン対策税制の適用下にある外国子会社(CFC)で一外航船舶を共有するスキーム(以下「共有スキーム」という)が課税当局に否認されたという話を何度続き

    2020年2月12日

    《連載》船主、多様化の時代/宮崎産業海運、バルカーの長期TCが基本、自社管理が武器

     大分県津久見市に本拠を構える宮崎産業海運は、船主業の運営方針が一貫している。長期用船によるバルカーの定期用船(TC)を基本とし、保有船すべてを自社管理。国内外のオペレーター、地銀続き