船主・銀行座談会

    2021年3月16日

    《連載》展望 船主ビジネス⑥、国内船主の大半、中古船購入への関心薄く、品質不安などで

     国内船主(船舶オーナー)の多くは、中古船購入への関心が薄い。新造船と比べて船価に割安感があり、環境規制に伴う船の陳腐化リスクも小さく、用船短期化への対応にもなる中古船をマーケット続き

    2021年3月3日

    《連載》展望 船主ビジネス⑤、有望投資先は環境対応船、中古船や超高額船を推す声も

     国内船主(船舶オーナー)の経営者は有望投資先をどこに見出しているのか―。本紙が船主経営者に聞き取り調査したところ、船価面で投資妙味が出てきたNOx3次規制(ティア3)対応の新造船続き

    2021年2月24日

    《連載》展望 船主ビジネス④、中古船に軸足、短期用船で回す、福永海運・福永社長インタビュー

     国内船主(船舶オーナー)の福永海運(大分県佐伯市)は、今後の投資の軸足を中古船に移し、用船契約も短期化させる方針だ。自ら船を仕込み、短期で船を回せるのが「本物の船主」(福永庄一朗続き

    2021年2月16日

    《連載》展望 船主ビジネス③、クミアイ・ナビゲーション、黒柳MDに聞く、LNG・LPG焚き船が投資目標

     くみあい船舶が100%出資するシンガポール船主、クミアイ・ナビゲーションは引き続き環境対応船への投資を検討していく。具体的には発注済みのLPG焚き大型LPG船(VLGC)に続き、続き

    2021年2月5日

    《連載》展望 船主ビジネス②、LNG燃料バルカーに投資、瀬野汽船・瀬野社長インタビュー

     環境規制の強化に伴う船の陳腐化リスクへの懸念もあり、世界的に新造発注が低迷している。国内船主の瀬野汽船(愛媛県今治市)は、水素やアンモニアなど新燃料の実用化はまだ先になると判断。続き

    2021年2月3日

    《連載》展望 船主ビジネス①、焦点はオペの信用力、用船料、今年の投資案件、条件面が課題に

     今年も国内船主(船舶オーナー)の投資案件不足が続くのか―。本紙が船主経営者に聞き取り調査したところ、案件はあるが条件面がポイントになるとの回答が多かった。船主間の競争激化、市況低続き

    2021年1月21日

    《連載》船主税務トピックス(22)、船舶の時価論争<3>、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

    (前回からの続き) ■論点③:定期用船契約の経済価値の評価 1.評価の必要性  本裁判では、被告(国)と原告(納税者)の依頼した鑑定業者とは別に、5社の国内鑑定業者に対して船価続き

    2021年1月18日

    《連載》船主税務トピックス(21)、船舶の時価論争<2>、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

    (前回からの続き) ■論点①:課税当局の評価通達136の運用 2.本裁判での主張  前回説明した課税当局の評価通達136の運用に関し、本裁判で、被告(国)は別事件(固定資産税の続き

    2021年1月14日

    《連載》船主税務トピックス⑳、船舶の時価論争<1>、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

     税務上の船舶の時価論争は、その争い方が特徴的である。  今般、筆者は贈与税の算定基礎となった船舶の時価の妥当性が争点となった事件において、原告(納税者)補佐人税理士として意見陳述続き

    2021年1月8日

    《連載》船主調査⑫<最終回>、国内外オペに条件改善求める、銀行には中国建造などで柔軟対応を

     国内船主(船舶オーナー)は取引先に何を求めているのか―。国内外のオペレーターに対しては、用船料の引き上げ、用船期間の長期化など条件改善を求める声が多かった。リスクが船主に寄り過ぎ続き

    2020年12月9日

    《連載》船主調査⑪、今後も地銀中心に資金調達、メガのドル調達力に期待の声も

     国内船主(船舶オーナー)は船舶建造資金の調達で、地元の地銀を「長年にわたって取引実績があり、船主業への理解がある」(船主経営者)と高く評価している。今後も地銀中心にファイナンス手続き

    2020年11月30日

    《連載》船主調査⑩、国内船主、将来は中国建造も視野に、船価差無視できず

     国内船主(船舶オーナー)は一部の例外を除き、新造船を国内造船所で建造してきた。しかし、船主が主力とするバルカーでは中国造船所の台頭が著しく、船価は最大で20%も低いとされる。国営続き

    2020年11月9日

    《連載》船主税務トピックス⑲、圧縮記帳と特別償却の適用を巡る争い、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

     本稿では、租税特別措置法(以下「措法」という)65の8の「特定の資産の譲渡に伴い特別勘定を設けた場合の課税の特例」(以下「特別勘定を設定する方法」という)による船舶の圧縮記帳を意続き

    2020年10月23日

    《連載》船主と中古船<上>、国内船主、中古船の市場購入が増加へ、投資案件不足を打開

     マーケットから中古船を購入する国内船主(船舶オーナー)が今後増えそうだ。新造船志向が強く、中古船の売り手としての存在感が圧倒的に大きいが、投資案件不足の打開策の1つとして中古船が続き

    2020年10月19日

    《連載》邦船と国内船主<下>、船舶管理の質が最重要、トラブル対応力、取組姿勢も

     邦船オペレーターがバルカーの船主起用で船舶管理の質を重視する傾向が年々強まっている。資源メジャーなどが安全運航の要求水準を高度化し、対応の巧拙が荷主との商売動向に直結するからだ。続き

    2020年10月15日

    《連載》邦船と国内船主<上>、取引船主数、減少の可能性、船舶管理などの要求高度化で

     邦船オペレーターによるバルカーを対象とした国内船主(船舶オーナー)の起用方針は今後どうなっていくのか。本紙では「取引船主数」「用船期間」「船舶管理能力」などについて、邦船関係者に続き

    2020年10月8日

    《連載》船主調査⑧、投資したい船種、これまでも今後もバルカー、経験と知見で

     国内船主(船舶オーナー)の投資では、対象となる船種、用船料、用船期間、オペレーターの信用力などが判断材料になる。このうち船主が今後保有したい船種・船型は何になるのか。本紙の船主調続き

    2020年10月2日

    《連載》船主調査⑦、船隊規模、大手は現状維持派も、中堅船主、15隻・30隻を狙う

     「船隊規模は大きければ大きいほど良い。保有船の拡大志向は船主の本能だ」―。かつてはこうした考えが主流だったが、最近の国内船主(船舶オーナー)は適正な船隊規模について方針が多様化し続き

    2020年8月28日

    《連載》船主税務トピックス⑱、圧縮記帳制度における譲渡経費の取扱い、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義 氏

     本稿では、実務上悩ましい論点となりがちな租税特別措置法65の7以下の「特定の資産の買換えの場合等の課税の特例」(以下「圧縮記帳制度」という)における譲渡経費の取り扱いについて解説続き

    2020年7月22日

    《連載》船主税務トピックス⑰、課税リスクの分析(CFCの金銭等の交付<3>)、税理士法人タクトコンサルティング 税理士 杉山正義氏

    (前回からの続き) 4.立法趣旨を踏まえた文言解釈の運用  最近の判例では、課税減免規定の適用に関して、租税法規の立法趣旨を踏まえた文言解釈と同様の否認論法が比較的柔軟に認めら続き