2026年5月8日無料公開記事SEAJAPAN2026

【Sea Japan 2026】
次世代内航RORO船を一般公開
和幸船舶・SIM-SHIP、2200人が見学

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SEA JAPAN会場隣の多目的ふ頭に接岸する“しーかーご2”

 和幸船舶(神戸市、安井和弥代表取締役)とSIM-SHIP(東京都港区、浦山秀大代表取締役)は、4月22~24日に東京ビッグサイトで開催された国際海事展「Sea Japan 2026」で次世代内航コンセプトシップ「SIM-SHIP」シリーズの499総トン型RORO船“しーかーご2”の一般向け見学会を東京港有明多目的ふ頭で行った。SIM-SHIPによると、見学会の参加者は3日間で約2200人にのぼった。
 同船はふくおか渡辺造船所(長崎市)で今年1月に竣工した「SIM-SHIP」シリーズの最新船。内航ミライ研究会が推進する同シリーズは船種別のナンバーがあり、貨物船に1、タンカーに2、RORO船に3が付く。これまでに貨物船2隻が就航し、タンカーが今秋竣工する予定。“しーかーご2”のコードネームは、同シリーズのRORO船の1番船を意味する「SIM-SHIP3 mk1」になる。
 “しーかーご2”は車両輸送に適した構造と現場での作業性を確保しつつ、航海中の安定性と運航判断の精度向上に重点を置いて建造。SIM-SHIPが提供する陸上サポートシステム「RIKU-SAPO」によって本船と陸上をつなぎ、運航・保守を一体で行う。船内労働・生活環境改善のため、低軌道衛星通信サービス「スターリンク」のほか、明るい内装と使いやすい居住区配置を採用した。
 和幸船舶は、SIM-SHIP1 mk2の499総トン型コンテナ船“ちゅらさん”に続いて同シリーズの船主となった。同社の安井和弥代表取締役は「近未来的な船は船員に好評で、特に若い船員を集めやすくなる。コストもかかるが、費用対効果は大きい」とし、「具体的な計画はないが、できれば今後の新造船はSIM-SHIPにしていきたい」と述べた。
 SIM-SHIP社の曽我部公太専務取締役は「今回船主から『良い船にしていくために最新の技術、システムなどを統合していく必要がある』というご相談をいただき、われわれはどういったデータを統合すれば船員の目線で見やすくなるか、より安全になるのかといった技術コンサルタントの立場でお手伝いをした。また、船員の居住区への拘りなどが逆に非常に勉強になった」と語った。

最新の航海機器を搭載したブリッジ

貨物倉内

コンテナ型バッテリーの災害時利用デモも実施

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