2026年3月23日無料公開記事SEAJAPAN2026
「業界の勢いを映すSea Japanに」
インフォーママーケッツジャパン・イブ社長に聞く
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国際海事展「Sea Japan 2026」の開幕まであと1カ月となった。造船・海運分野への注目が高まる中、同展示会では日本海事産業の今をどう映し出すのか。Sea Japanを主催するインフォーママーケッツジャパンのクリストファー・イブ社長に、見どころや同展の意義を聞いた。
― 今年のSea Japan 2026はどのような展示会になるか。
「Sea Japanは1994年の初開催から数えて32周年を迎え、日本の海事産業の歩みとともに成長してきた。これまでの歴史の中では、業界の景況に合わせて規模が拡大した時期もあれば、厳しい局面で縮小を経験したこともあった。しかしここ10年以上は継続して成長を続けている。日本の造船・海事産業全体が元気であることの表れだ。展示会は業界を映す『鏡』。業界が成長しているときは展示会も活気に満ち、業界が停滞しているときは元気を失う。展示会だけが独立して発展することはない。だからこそSea Japanが伸びているという事実は、日本の海事産業が再び力強さを取り戻している証しでもある」
「かつては海外で『日本にまだ造船産業はあるのか』と問われる時期もあった。しかし現在は状況が大きく変わった。造船や海事に関するニュースが日々報じられ、国の成長戦略の中でも造船分野が重視されるようになっている。国内外の関心が高まるこのタイミングで開催されるSea Japan 2026は、多くの人が直接会い、情報を得て、将来を議論する場として大きな意味を持つと考えている」
― 国際海事展としてのSea Japanの役割は。
「Sea Japanという名称は、海外でも確実に認知が広がっている。前回は出展620社、来場者約3万人規模となり、国際的な主要海事展と比べても遜色のない水準に達した。出展企業の約4割が海外企業で、欧州やアジアを中心に参加国の幅も広がっている。日本で開催される展示会の中でも、これほど国際色豊かなものは多くない」
「規模があるということは、それだけ多様な情報と人材が集まるということだ。Sea Japanが活気に満ちていること自体が、『日本の海事業界は元気だ』というメッセージになる。国内外の企業が出会い、商談を行い、新たなパートナーシップを築く場として、国際海事コミュニティの重要なハブであり続けたいと考えている」
― 人材育成や若い世代への期待は。
「展示会の魅力は、会場に足を踏み入れた瞬間に感じる熱気とダイナミズムにある。実際に来場した若い方からは、『初めて参加し、企業が自社技術を熱心に説明している姿に感動した』という声も寄せられた。言葉や資料だけでは伝わらない空気を体験できることは、大きな価値がある」
「また、展示会では業界全体のつながりが可視化される。1つ1つの部品や技術が、巨大な船や国際物流を支えていることが理解できる。普段は見えにくい企業の役割や社会との接点が立体的に見える。そうした体験は、学生や若手技術者にとって強いインスピレーションになるはずだ」
「Sea Japanを、海事産業への『入り口』として育てていきたい。学生や若い世代がこの業界の可能性を実感し、自らの将来を重ね合わせることができる場でありたい。そのためにも、産業界と教育機関との連携を深めていきたい」