造船、専業化の時代

    2023年10月19日

    《シリーズ》造船列島のいま、新来島サノヤス造船・水島製造所、新造船・修繕・ガスタンクの3本柱確立

     新来島どっくグループ入りし、今年で3年目を迎えている新来島サノヤス造船。同社の主力工場の水島製作所は、従来から得意としてきた中型バルカーの建造に加えて、LNG燃料タンクの内製化、続き

    2023年10月19日

    <造船DX>HD現代とシーメンス、造船データ基盤を共同開発、設計・生産データ一貫管理

     韓国のHD現代は18日、スマート造船所構築に向けたデータプラットフォームをシーメンスと共同開発すると発表した。設計から生産までのすべてのデータを同一プラットフォーム上で管理する「続き

    2023年10月13日

    <造船DX>海技研、造船所の建造工程効率化を研究、国交省の研究課題に採択

     海上技術安全研究所(海技研)は12日、造船所の生産性向上に向けて、船舶の建造におけるシミュレーション技術の活用を進めるための研究に取り組むと発表した。2023年度の国土交通省「交続き

    2023年10月6日

    <造船DX>NAPA、3D船級承認などで設計効率化、船舶複雑化でデジタル活用不可欠に

     船舶設計や運航システムを手掛けるフィンランドのNAPA社のミッコ・クオサCEOは、造船業が直面する課題として船舶設計の複雑化などを挙げ、「設計プロセスを効率化するツールを提供する続き

    2023年10月2日

    NTTデータエンジ、設計システムGRADE HULLをクラウド化、柔軟な利用可能に

     NTTデータエンジニアリングシステムズは9月29日、造船業向けの設計製造ソリューション「GRADE HULL」と「Beagle」を10月からクラウド型でも提供すると発表した。これ続き

    2023年10月2日

    BVとハンファオーシャン、3D設計モデルの図面承認を実証

     フランス船級ビューロベリタスは9月28日、韓国のハンファオーシャン(旧大宇造船海洋)と3D設計モデルをもとにした船級承認に関する共同研究を完了したと発表した。  新造船の設計が続き

    2023年9月26日

    《連載》造船業の増産余地(下)、中国に潜在力、労働市場が変化、日韓は工場単位の生産性次第か

     「増産の余地があるとすれば、やはり中国」。中国造船業には潜在的な建造能力がまだ残されている、との見方は強い。  リーマンショック後に経営が破綻して、長らく稼動を止めていた旧ST続き

    2023年9月25日

    《連載》造船業の増産余地(中)、高まる設備稼働率、韓国は9割に、中国は10年来最高、外国人材でフル操業に

    2023年9月22日

    《連載》造船業の増産余地(上)、「3つの不足」が操業の障害、需要増でも造船所には増産リスク

     新造船需要の急回復で、造船所の船台は既に2026年まで空きがほとんどない状態だ。27年以降も、新造船需要は強いまま推移すると可能性が高い。2030年前後に代替建造のピーク期が訪れ続き

    2023年9月20日

    《シリーズ》造船列島のいま、函館どつく、コンパクト工場の生産性追求、フェリーとバルカー同時建造中

     日本列島で最も北に位置する外航船造船所が、函館どつくの函館造船所だ。現在、およそ20年ぶりとなるフェリーの建造プロジェクトが進行中。7期ぶりの黒字転換も果たし、主力のハンディサイ続き

    2023年9月7日

    国交省、造船DXの技術実証1件を支援、今治造船に、二次募集で

     国土交通省は6日、造船業のDX(デジタルトランスフォーメーション)につながる技術開発・実証事業として、今治造船の1件を今年度の補助対象事業に採択したと発表した。今年度は既に4件を続き

    2023年9月1日

    《連載》造船デジタル化の道<下>、抜本的な生産性向上が最大目的、転換するのは造船の「プロセス」と「発想」

     「重要なのは『D』よりも『X』」とよく言われるように、DX(デジタルトランスフォーメーション)では、デジタルによって何を転換させようとするかがポイントとなる。製造業におけるDXで続き

    2023年8月31日

    東大MODE講座が拡大、商船三井ら造船・舶用6社が参加、デジタル化へ業界連携

     海事関連企業が協力して設置した東京大学大学院の「海事デジタルエンジニアリング(MODE:Maritime and Ocean Digital Engineering)」社会連携講続き

    2023年8月31日

    浅川造船、現場写真で工程進捗を見える化、東京ファクトリーのシステム導入

     東京ファクトリーは30日、製造情報のデータベース構築を行うクラウド型SaaS(サース)サービス「Proceedクラウド」を浅川造船が導入したと発表した。現場で撮影した写真をもとに続き

    2023年8月30日

    《連載》造船デジタル化の道<上>、DXが造船業の持続条件に、人手不足と船舶複雑化に生産性向上必須

     造船業では、労働者不足と、船舶の複雑化・高度化という歴史的な転換点を迎える。これまでのビジネスモデルとプロセスのままでは、船舶を建造し続けることが難しい時代になってきた。DX(デ続き

    2023年5月8日

    《連載》造船業の戦略転換⑥、「竣工後ビジネス」の勝算

     日本造船所では新造船事業の撤退・縮小に伴い、船舶修繕やエンジニアリング業への事業転換が一部で進んだ。結果的に、造船業のビジネスが、自社工場での新造船建造に特化した売り切り型のビジ続き

    2023年4月26日

    《連載》造船業の戦略転換⑤、地政学変化、海外生産の見方も二分

     ロシアによるウクライナ侵攻と、中国情勢の変化を受けて、造船ビジネスにおける地政学リスクへの関心が再び高まっている。海外生産拠点や海外造船との協力案件などに事業継続のリスクが改めて続き

    2023年4月12日

    《造船新トップの素顔》ジャパンマリンユナイテッド・灘信之社長

     — ご出身は呉市だそうですね。  「目の前の海をタンカーや護衛艦が通るのが見える環境で育ちました。叔父にヨットに乗せてもらい江田島に行ったり、父や祖父など親族の多く続き

    2023年3月10日

    《連載》造船業の戦略転換④、経営の目利きがデジタル格差生む

     船舶は脱炭素化とデジタル化によって、過去に経験したことのない姿に変わろうとしている。想定以上に複雑化・高度化する船舶だが、その建造を担う造船所では、想定より早い段階で設計も製造現続き

    2023年3月2日

    《連載》造船業の戦略転換③、労働力問題が想定より早く到来、3国とも人口減、装置産業化の方向が解決策か

     「23年末時点で造船業の労働者不足は1万4000人に達する」—。韓国産業通商資源部が昨年末、韓国造船業の人手不足問題をそう報告した。  日本・韓国・中国ともに、造船業では、特に続き