造船、専業化の時代

    2024年8月27日

    《連載》ギリシャ船主と日本造船③、日本との関係強化する中堅船主群

     日本造船所とマッチせずに取引が疎遠になったギリシャ船主がいる一方で、日本建造船を長年にわたり優先するギリシャ船主も多い。「中国建造船も品質は上がっているが、日本建造船のリセールバ続き

    2024年8月26日

    《連載》ギリシャ船主と日本造船②、一部船主はミスマッチで関係希薄化

     「もちろん今でも先方とは定期的に連絡はとっている。ただ受注につながるかというと…。先方の目線が、昔とすっかり変わってしまった感じがする」。日本造船所の担当者は、とあ続き

    2024年8月23日

    《連載》ギリシャ船主と日本造船①、船主国と造船国、70年で変わる関係

    日本造船所の建造量が韓国・中国に対して相対的に縮小する中で、世界最大の船主国であるギリシャとの関係性も変わりつつある。日本との取引なしで、中国や韓国造船へのロット発注によって船隊規続き

    2024年8月20日

    《連載》中国造船所への集中リスク検証<下>、プライスリーダーとしての懸念も、VLCCやケミカル船も高シェアへ

     新造船市場における中国造船所の影響力が年々高まる中、今後大幅にシェアを伸ばすことが予想される船種も複数ある。2024年以降の竣工予定船の動向をみると、日本や韓国の造船所が長年にわ続き

    2024年8月19日

    《連載》中国造船所への集中リスク検証<上>、シェア7割の船種も、建造ヤード減少加速

     新造船市場では中国造船所の影響力が年々高まっており、2023年は中国が年間受注量で60%、建造量で53%(いずれもIHSマークイット統計)と多大な市場シェアを占めるまでになった。続き

    2024年6月10日

    《造船新トップの素顔》、新来島どっく 森克司社長

     — 今治ご出身だそうですね。  「波方町の出身です。この業界で波方といえば波方船主が非常にインパクトのある存在ですが、私が小学校の頃も同級生に船主の息子さんや娘さん続き

    2024年5月28日

    米国の中国造船調査、中国建造船に入港時課徴金案、制裁措置として

     米国が中国政府による自国造船業への不公正な貿易慣行に関する調査を進めているが、不公正取引が認定された場合の制裁措置として、中国建造船に対して米国入港時に課徴金を徴収する案が挙がっ続き

    2024年5月23日

    <造船DX>SSI、PLMがDXの主導的役割担う、日本の設計3D化を支援

     日本の中小規模の造船所のデジタル化支援で長い経験を持つのがカナダに拠点を置く造船業専門のシステム大手SSIだ。船体製造設計ソリューション「ShipConstructor」などを展続き

    2024年5月21日

    <造船DX>ダッソー・システムズ、多様な製品群から最適解を提供、海外造船大手のDXで実績

     ダッソー・システムズは、中国船舶集団(CSSC)やドイツのマイヤー・ベルフトなど海外の造船大手グループのDXを支援してきた。基幹プラットフォーム『3DEXPERIENCEプラット続き

    2024年4月23日

    米国の中国造船業調査、新造船市況への影響限定的か、制裁措置など困難

     米国が先週、中国政府による自国造船業などへの不公正な貿易慣行について正式に調査を開始したが、新造船市況に与える影響は限定的との見方が強い。仮に不公正取引が認定された場合も、新造船続き

    2024年4月19日

    <造船DX>国交省、造船舶用のデータ技術開発7件を支援、JMUはAIで新造船検討高速化

     国土交通省は18日、デジタルデータを活用して造船・舶用工業の省人化・効率化を図る新技術の開発実証事業として、7件への支援を決めたと発表した。ジャパンマリンユナイテッド(JMU)が続き

    2024年4月19日

    米政府、中国の海運・造船業の調査開始、政府補助金などを問題視

     米国通商代表部(USTR)は17日、中国の海運・造船・物流業に対する補助金などの不公正な貿易慣行について正式に調査を開始すると発表した。バイデン政権が、中国の補助金支援などが米国続き

    2024年4月1日

    《造船新トップの素顔》、三菱造船 上田伸社長

     — 造船業を志望した理由は。  「幼い頃に鉄道や船など乗り物に興味があったのが原点です。大学でも、大きな機械に憧れて船舶海洋工学を専攻しました。大学時代は先生や仲間続き

    2024年3月12日

    <造船DX>海技研がデジタルシップヤード研究公開、建造シミュレーターで工期2割減へ

     海上技術安全研究所は7日、デジタルシップヤードに関する公開実験を開催した。同研究所が進めている造船DX関連の各種研究をデモンストレーションを交えて公開した。国内造船所と開発中の、続き

    2024年3月5日

    HD現代とシーメンス、メタバースで建造事前計画

     韓国のHD現代は2月28日、シーメンスデジタルインダストリーソフトウェアと連携し、設計と生産作業を可視化し、船舶の建造過程を事前にシミュレートできる「インダストリーメタバース」構続き

    2024年3月1日

    名村造船所、生産現場の帳票電子化で効率改善、シムトップス社システム採用

     名村造船所は、シムトップス社の現場帳票電子化システム「i-Reporter」を導入し、造船現場でのさまざまな帳票作成業務を電子化した。スマートファクトリー化への第一歩として情報の続き

    2024年2月27日

    《連載》造船所の船型開発動向<下>、コンテナ船などで新燃料の採用加速

    ■コンテナ船はメタノール焚き150隻超  大型化が加速した船種の代表的なものがコンテナ船だったが、大型化に歯止めがかかり、最大船型は2万4000TEU級で打ち止めとなっている続き

    2024年2月26日

    《連載》造船所の船型開発動向<中>、バルカーも燃料転換100隻超に

    ■小型バルカーは再参入の動きも  新造船市場のボリュームゾーンとなる中小型バルカーでは現在も、従来燃料油でEEDI(エネルギー効率設計指標)フェーズ3に対応した最新の省エネ船続き

    2024年2月22日

    《連載》造船所の船型開発動向<上>、新燃料対応焦点も、動向定まらず

     造船所の船型開発動向では、従来燃料油を採用した標準船型の最新デザインが市場投入されて数年が経ち、現在は代替燃料船を見据えた取り組みが大きな焦点となっている。特に昨年から新造船市場続き

    2024年2月6日

    《連載》造船所の製品戦略<下>、差別化が難しい時代に

    ■韓国は主力製品の受注シェア減少  IHSマークイットのデータを基に韓国の造船所の過去3年の船種別の世界シェア推移(総トンベース、以下同)を表1にまとめた。シェアから最も顕著続き