造船、専業化の時代

    2024年2月5日

    《連載》造船所の製品戦略<中>、日本はバルカー主体の受注継続

    ■中型バルカー市場に変化  中国造船所が製品戦略を大きく転換する一方で、日本の多くの造船所はこれまで主力製品を大きく変更することなく、受注を進めてきた。  IHSマークイッ続き

    2024年2月2日

    《連載》造船所の製品戦略<上>、中国が受注シェア6割の衝撃

     世界の新造船受注量が過去10年で最高となり、発注ブームの様相となった2023年。ほぼ全ての船種で新造発注が活発化し、各国の造船所とも受注を進めたが、中国造船所の世界シェアは受注で続き

    2024年1月24日

    《連載》造船ビジネスモデル分析⑥、見直される垂直統合モデル

     大手造船所がエンジンメーカーを取り込む動きが、最近の大きなトピックスだ。韓国では昨年、HD現代グループが舶用エンジン大手のSTX重工の経営権を取得し、ハンファオーシャンが同国低速続き

    2024年1月22日

    《連載》造船ビジネスモデル分析⑤、エンジニアリング事業の需要拡大

     船型開発などの技術を他造船所に販売する「エンジニアリング事業」。このビジネスの風景が変わりつつある。  造船所にとってのエンジニアリングビジネスは「欧州型」事業とも称される。か続き

    2024年1月19日

    《連載》造船ビジネスモデル分析④、艦艇産業の構造変化、いかに対応するか

     安全保障環境の変化によって大きな影響を受けているのが艦艇事業だ。冷戦終了から続いた軍縮の流れが大きく後退し、世界の国防予算は拡大している。艦艇もまた、長期縮小傾向だった市場規模が続き

    2024年1月19日

    《連載》造船所の手持ち工事動向<下>、ニッチ船種も船台需給ひっ迫

    ■VLGCも最長4年以上先物に  LNG船やメガコンテナ船といった大型の高付加価値船、中小型バルカーやタンカー/プロダクト船を建造する造船所だけでなく、LPG船やケミカル船と続き

    2024年1月18日

    《連載》造船ビジネスモデル分析③、修繕と運航支援業、環境時代の商機

     新造船を建造する造船所が、船舶修繕業への関心を強めている。  これまでは長きにわたり、修繕業から撤退・縮小してドックを新造船に転用する造船所が多かった。人件費上昇や為替変化によ続き

    2024年1月18日

    《連載》造船所の手持ち工事動向<中>、希少価値高まる期近納期船台

    ■期近納期残す中国中堅ヤード  各国の造船所が3〜4年先まで線表確定を進める中、期近な納期の船台は希少価値が高まっている。昨年は日本の造船所や中国の大手造船所が線表確定を先行続き

    2024年1月17日

    《連載》造船所の手持ち工事動向<上>、ブーム期並み先物で分かれる戦略

     2021年以降の新造船の発注ブームで日本、韓国、中国の主要造船所は総じて3~4年分の手持ち工事を確保し、新規の新造船商談は2000年代後半の造船ブーム期以来の先物納期が主戦場とな続き

    2024年1月17日

    《連載》造船ビジネスモデル分析②、保有船業、収益安定化の常道なるか

     「造船所がどれだけ性能の良い船を造っても、造っている人が損をするのが現状。造船業が果実を得られるにはどうすべきか。一番は持続的な船価の上昇。もう1つは、造船所もある程度は保有業を続き

    2024年1月16日

    《連載》造船ビジネスモデル分析①、造船業、不況・再編経て事業の違い鮮明に、安定化と成長へ領域拡張の動きも

     造船業では、近年の不況と、業界再編、事業構造改革を経て、各社のビジネスモデルの違いが鮮明になってきた。新造船建造に特化した形から転換し、バリューチェーンの上流・下流や、隣接する領続き

    2023年12月22日

    《シリーズ》造船所のDX戦略、川崎重工、BOMとBOPで工程一元管理、来年度からシステム刷新

     造船DXの先進例として国内外から注目されている造船所がある。日本の川崎重工業だ。「BOM」(部品表)と「BOP」(工程表)と呼ばれるデジタルデータによって新造船のプロセスを一元管続き

    2023年12月21日

    HD現代、造船現場をデジタル空間に再現、DXの第一段階「見える化」完了

     韓国のHD現代は20日、造船事業のDX(デジタルトランスフォーメーション)として進めているプロジェクトで、第一段階の造船所の「見える化」を完了したと発表した。デジタルツイン技術を続き

    2023年12月19日

    《シリーズ》造船列島のいま、JMU津事業所、生産性の差を生む標準化、DXと改善活動進める

    日本の造船所の中でも高い生産性で知られるジャパンマリンユナイテッド(JMU)の津事業所。現在はケープサイズ・バルカーやスエズマックス・タンカーの大型船からフィーダー級コンテナ船の連続き

    2023年11月17日

    《シリーズ》造船所のDX戦略、浅川造船、AIで工程計画を高度化、デジタル教育や業務整理も

    昨年、日本の専業造船所として初めて、経済産業省の「DX認定制度」の認定を受けたのが、ケミカル船建造で知られる浅川造船だ。同社は昨年夏に「DX戦略」を策定し、造船プロセスを転換させる続き

    2023年11月16日

    《シリーズ》造船所のDX戦略、JMU、生産現場のモニタリング徹底、建造シミュレーションも活用し生産転換

     ジャパンマリンユナイテッド(JMU)は、デジタル技術により事業と業務を変革するDX戦略を掲げる。この一環として進めるのが生産のDX。工場内や作業者の動きをバーチャル上で再現するシ続き

    2023年11月6日

    <造船DX>常石造船、370人が3D設計CADMATIC利用、3カ国の拠点で協調設計体制

     常石造船は、キャドマティック社の3D造船設計システム「CADMATIC」(Hull、Outfitting 、Electric)をグループ内で計370ユーザーが活用していることを明続き

    2023年10月27日

    東大MODE講座、7本柱の研究テーマに全社協力、モデルベース開発実現へ16社連携

     海事関連企業が協力して東京大学に「海事デジタルエンジニアリング(MODE)」社会連携講座を開講してから1年が経った。参加する企業・団体数は、海運大手や造船所、舶用メーカーなど計1続き

    2023年10月25日

    常石造船、就航船データ基盤事業に進出、合弁会社で船舶生涯価値向上サービス提供

     常石造船が、人工知能(AI)コンサルティングのJDSCと三井物産と立ち上げた合弁会社seawise(シーワイズ)を通じて、就航船を支援するデータプラットフォーム事業に参入した。2続き

    2023年10月23日

    <造船DX>テクノスターがユーザー会、ハッチカバー設計自動化など紹介、造船の設計効率化事例も

     造船用システム開発を手掛けるテクノスター(本社=東京・港区、立石勝社長)は20日、都内でユーザーカンファレンスを開催した。国内造船所や研究機関、機器メーカーらが実施しているシミュ続き