2020年9月25日
9年前、世界の造船産業は、1年間で約3700隻・1億総トンもの新造船を生み出した。いま新造船の建造量は、当時に比べておよそ40%減。海外の中小規模の造船所が淘汰され、主力造船所が…続き
2020年9月10日
内航船や官公庁船分野の造船所はこれまで、日本の内需に支えられてきた。市場の成長性に乏しいものの、造船所のプレーヤーも絞られたため、近年は比較的安定した経営を続けている。 例えば…続き
2020年9月9日
事業多角化は、造船所の経営戦略として王道だった。事業を非造船分野に拡げることで、造船産業特有の市況変動リスクをヘッジすることは、不況が数年おきに訪れる造船業の過去の歴史でも、一定…続き
2020年9月8日
かつて欧州造船業が生き残るために進んだ道は、客船とエンジニアリングだけではなかった。もう1つが、ニッチ市場だった。アジアの造船国が攻め込みにくい小規模の特殊船市場を囲い込み、その…続き
2020年9月7日
日本造船業がひな型として常に意識してきたのは、欧州造船業だった。かつて日本の圧倒的な船価に追いやられて撤退に向かった欧州造船業に、将来の自らの姿を重ね、その中でも生き残っている欧…続き
2020年9月4日
いまこの造船市況で最も苦しんでいるのが、国内工場を主体に大宗船を建造する造船所群だ。 日本の荷主やオペレーター、船主向けをベースロードとし、バルカーやタンカーなどの大宗船を中心…続き
2020年9月3日
日本の造船所の戦略が多様化してきたが、ここ最近になり、その違いが一段と鮮明になってきた。そのときどきの競争環境によって戦略の優劣に差が出てきたが、業界全体が需要不足の危機を迎える…続き
2020年7月27日
■大型船型は低位安定 中型船型は中国造船所がプライスリーダーではあるものの、日本の造船所も一定のシェアを持っているが、ケープサイズ・バルカーは中国造船所の受注・建造シェアが圧倒…続き
2020年7月22日
新造船価相場はいずれの船種・船型とも低迷しているが、船種船型によって値動きの傾向は異なっている。バルカーでは日本と中国の造船所の主要造船所の多くが建造するカムサマックス・バルカー…続き
2020年7月9日
日本造船業の過去の失敗の1つは、対韓国戦略にあったというのが定説だ。1970~80年代、造船大手が韓国造船所の成長を見誤ったことにあった。当時、大手の技術経営者たちが韓国の工場や…続き
2020年7月8日
日本の専業造船所群、その中でも非上場のオーナー系造船所で、前回の造船不況時から経営トップを務め、現在のビジネスモデルを作り上げたオーナー世代が、経営の前線から退く。一方、競争環境…続き
2020年6月30日
日本中小型造船工業会の新会長に就任した旭洋造船の越智勝彦社長(写真右)は29日の総会後に記者会見し、今後の事業方針や抱負などを説明した。造船所の手持ち工事不足と人材不足の「2つの…続き
2020年6月26日
― 造船業を志望した理由は。 「縁あって、この業界に入りました。出身が山口県下松市で、地元には笠戸船渠(現新笠戸ドック)もあり、造船は身近でした。広島大学では三菱重工下関出身…続き
2020年6月18日
日本造船工業会の斎藤保会長は17日に定例会見を開き、日本造船業の戦略として、企業間連携や舶用メーカーを含めたサプライチェーン効率化などが必須との考えを示した。造船所の統合再編は個…続き
2020年6月12日
韓国紙によると、現代重工業と大宇造船海洋の統合に関する企業結合審査を進めている欧州委員会がこのほど現代重工に審査の中間報告を行い、タンカーと海洋プラント、コンテナ船では統合による…続き
2020年6月5日
欧州委員会は3日、韓国の現代重工業グループによる大宇造船海洋の買収に関する企業結合審査の期限を9月3日に設定すると明らかにした。従来はは7月9日までに結論を出す予定だったが新型コ…続き
2020年6月1日
造船業に対する公的支援が近年大きなテーマとなっている中、国土交通省が主催した「海事産業将来像検討会」の最終報告書では、造船業のM&Aや輸出促進のために政府系金融機関の活用が掲げら…続き
2020年5月22日
国土交通省は21日、昨年から開催した「海事産業将来像検討会」の最終報告書をまとめて、発表した。韓国・中国の造船所や欧州の舶用メーカーがM&Aにより巨大化・垂直統合化を進めるのに対…続き
2020年4月7日
海外紙によると欧州連合(EU)が新型コロナウイルス感染拡大の影響で企業結合審査を一時中止するもよう。これにより、審査中の韓国造船大手2社統合や欧州造船2社の統合スケジュールにも影…続き
2020年4月2日
― 造船を志望された経緯は。 「学生時代はヨットのクラブ活動に夢中で、就職のことはほとんど考えていませんでした。機械学科出身で大きなものを造りたいと思っていたので、第一希望が…続き