2024年8月2日無料公開記事洋上風力発電

洋上風力モニタリングで検討会
経産省/環境省、年度内にとりまとめ

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 経済産業省と環境省は7月30日、第1回「洋上風力発電におけるモニタリング等に関する検討会」を開催した。洋上風力発電の工事中・稼働中における環境影響を把握するためのモニタリングについて、事業者の予見可能性の確保と適切な環境配慮を両立するためのガイドラインの具体的な内容を検討することを目的に開催するもの。検討会は計4回行う予定で、年度内にガイドライン案をとりまとめる。
 風力発電事業にかかる環境影響評価のあり方を巡っては、今年3月に中央環境審議会長より環境大臣に対して一次答申がなされた。答申の中でモニタリング実施の重要性とその考え方の整理、ガイドラインの公表が適当とされる旨言及されたことなどを踏まえ、検討会の開催に至った。
 検討会ではモニタリングの対象を明らかにし、国と事業者の役割分担についての考え方を整理する。また、事業者が行うモニタリングについて具体的な手法などをまとめるほか、モニタリングデータの取り扱い方法や結果の活用方法について整理していく。委員は洋上風力関連団体をはじめ、発電所の環境影響評価や水中生物音響、野鳥、海洋生物などの有識者らで構成される。
 第1回は委員らに「モニタリング等に関する基本的な考え方」について合意を得たうえで議論を行った。第2回以降は海外の動向や最新の科学的知見をもとに各論について議論を行う方針だ。

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