2024年7月8日無料公開記事洋上風力発電

NK、洋上風力への人員移動設備のガイドライン

  • X
  • facebook
  • LINE

 日本海事協会(NK)は1日、洋上風力発電のような洋上施設に保守・管理作業者が船舶からアクセスするための「人員移動設備」に関するガイドラインを発行したと発表した。人員移動設備の設計や検査に関する事項などをとりまとめた。
 洋上発電施設の稼働とメンテナンス作業開始に伴い、保守・点検作業を支援する特殊船が導入されている。これら船には人員移動設備が備えられており、作業者がより安全で効率的に移動できるような装置も開発されている。IMO(国際海事機関)では洋上施設作業者用の船舶に対する要件「IP Code」が採択されているが、人員移動設備については詳細の要件が規定されておらず、人員移動設備の設計・製造・試験・設置は船級協会などの要件によることとなっていた。
 NKはガイドラインで、人員移動設備の設計に関する要件や、設備の製造時と船舶への搭載時・搭載後の検査の要件などを規定した。また、要件に適合した人員移動設備を搭載する船舶に対する、人員移動設備の分類に応じた船級符号の付記(ノーテーション)についても定めた。

関連記事

  • 海事プレスアプリ
  • ブランディング