韓国に洋上風力の物流拠点設立へ
ベスタスら４者、覚書締結

　ベスタスは22日、マースクと韓国の全羅南道、木浦市との間で、洋上風力サプライチェーン構築に関する覚書を締結したと発表した。これにより４者は、木浦新港におけるナセル組立工場と洋上風力向けの物流拠点の設立に向け協力する。
　ベスタスは風車部品を供給する地域企業との協業を模索すべく、覚書を締結した。覚書によりベスタスとマースクは地域雇用と地域企業との連携を通じて、地域経済の強化を目指す。また、全羅南道と木浦市は持続可能なサプライチェーンの構築に必要な行政・財政面での支援を行う。
　ベスタスのトミー・ラーベック・ニールセンＣＯＯは今回の覚書締結に際し、「韓国には洋上風力発電を加速するためのハブになる可能性を秘めた有望な市場がある」と述べた。
　ベスタスは昨年１月に韓国への３億ドルの投資を決定した。また、昨年10月にはソウルに事務所を設立し、アジア太平洋地域の本部をソウル事務所に統合するなど同国での取り組みを強化している。